1/35 AFVキット クーガー 4×4 MRAP Panda Hobby (パンダホビー)

「クーガー 4×4 MRAP プラモデル (パンダホビー 1/35 AFVキット  No.PH35003 )」です

●現用アメリカ軍の「MRAP（耐地雷・伏撃防護車両）」となる「クーガー」の「4輪型（4×4）」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●治安維持用の「MRAP（耐地雷・伏撃防護車両）」としてアメリカ軍が開発した「クーガー 4×4」を再現、アメリカントラックを彷彿させる大きなボンネットを装備し、装甲車のシルエットと引き締まったキャビンを持つ特異なスタイルを再現した内容となっています

【 「クーガー」について 】

●2003年に発生したイラク戦争と続くアフガニスタン戦ではアメリカ側が勝利を収めましたが、その後の治安維持においてアメリカ軍側に大きな損害が発生してしまいます

●アメリカ軍は正規軍同士の正面戦闘では破格の強さを発揮しましたが、民間人の中に紛れた武装勢力に対した時、敵と味方とが分からない状態で戦闘を行わなければならず、ベトナム戦争で体験したゲリラ戦以上に困難なことを実感します

●特に問題となったのは、本来は戦線後方での運用を想定していた「HMMWV（ハンビー）」などのソフトスキン車両の脆弱さを突かれたことで、前戦と後方との区別ができないイラクやアフガニスタンではソフトスキン車両をも武装勢力の攻撃対象となり、地雷や仕掛け爆弾「IED」の犠牲になる兵士が続出してしまいます

●アメリカ軍は冷戦時代の影響から装輪式装甲車を重要視しておらず、装甲兵員輸送車としては装軌式が殆どを占めていましたが、このように前後の区別なく戦場の舞台が変わるところでは、装軌式車両を用いると迅速で効率的な兵士の移動を行うことができず、治安維持活動用に装輪式装甲車が充実していた南アフリカなどから、取り急ぎ車両を購入し導入する手段で急場をしのぐことになります

●しかし、車両開発に絶大な自信を持つアメリカにとって自国で装甲車両を揃えることができないのは忌々しき事態であり、アメリカ独自に開発を行ったのが装甲車「クーガー」です
　・ 「クーガー」は、治安維持活動用の「MRAP（耐地雷・伏撃防護車両）」で、対地雷用に適した高い車高を持ち、車体下部には爆風を逃すためにV字状の装甲板を装備しています
　・ キャビンを覆うボディには小火器射撃を耐えうる充分な装甲を施し、仕掛け地雷「IED」に対しても一定の強さを持つ設計となっています
　・ このような防御力を擁する「クーガー」は、巨大な姿の割りに兵士を6名収納する能力しか持たず、堅牢ながらも車両としての効率はあまり良いものとは言えません
　・ しかし、アメリカ車両らしく、自重17tの車体に330馬力のディーゼルエンジンを搭載、路上での最高速度は105km/hという性能を持っています

●「クーガー」は「4輪型（4×4）」と「6輪型（6×6）」の2種のタイプを開発、強固な防御力により治安維持活動において活躍し、将兵達から信頼を得ることに成功したのです

【 「クーガー 4×4 MRAP」のキット内容について 】

●この現用アメリカ軍の「MRAP（耐地雷・伏撃防護車両）」の装甲車「クーガー 4×4」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●細分化したパーツ構成と、エッチングパーツにより「クーガー 4×4」の細部再現に重きを置いて再現した内容となっています


●「クーガー 4×4」は、「車体上部」「銃塔」「車体内部」「車体下部」の4ブロックで構成されています

【 車体上部 】
●骨太な構造を連想させる「クーガー」の無骨な車体形状を再現、各ウィンドは立体的な造形で分厚い防弾ガラスを再現しています

●車体上部はボンネットも含めた一体成型のパーツで再現、フロントグリルと後部パネルは別パーツ化しています
　・ キャビンの内装の側面パネルは別パーツとなっています
　・ 各ドア、上部ハッチは別パーツで再現、開閉状態を選択できます
　・ フロントグリルはスリットを閉じた状態で再現
　・ 車体上部、各ドアのウィンドはクリアパーツで再現しています
　・ フロントウィンドもクリアパーツで、枠の部分はパーツ上に凸モールドで再現、ワイパーは別パーツ化して再現しています
　・ 排気管は3パーツで構成、排気管カバーと排気管の固定具は付属のエッチングパーツで再現しています
　・ IED妨害アンテナは3パーツに分割して再現　
　・ 車体天板部のサーチライトはベース部分をエッチングパーツ、本体を成型色パーツ、カバーをクリアパーツで再現しています
　・ 各アンテナは基部の部分のみを再現

【 銃 塔 】
●ルーフ上に装備された規格化したボックス型の銃塔を再現、各パネルには細かなリベットを繊細な彫刻で再現しています

●銃搭は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
　・ 各ウィンドはクリアパーツで、枠の部分はパーツ上に凸モールドで再現
　・ 銃搭に装備する「M2重機関銃」をセット、機関銃は4パーツで再現しています
　・ 防盾は一体成型のパーツで再現、ウインドはクリアパーツです
　・ ターレット部分は3パーツで構成、ハッチは開閉状態を選択して組み立てることができます

【 車体内部 】
●現用車両ならではの立体的なメーターパネルとヘッドレストが付いた座席、無線機などの装備品を装備した車体内部を再現しています

●車体内部は、フロアパネルに内装パーツを取り付けて作製します

●車体内部は以下のパーツで構成
　・ メーターパネル （各メーターを再現するデカールが付属）
　・ 操縦席、助手席
　・ 各種レバー
　・ ハンドル
　・ 消火器 （×3）
　・ 操縦席と兵員室との仕切り板
　・ 兵員用座席
　・ 無線機
　など

【 車体下部 】
●V字状の装甲板を中心とした車体下部の構造を再現、デファレンシャルやサスペンションなどの足周りは細分化したパーツ構成で再現しています

●車体下部は、一体成型のパーツで再現した車体下部パーツに、サスペンション、動力伝達装置、各フェンダーなどを取り付けて作製します
　・ リーフ式サスペンションは、サスペンション本体は一体成型のパーツで再現、これに中央のステー、両先端部に基部を取り付けます
　・ 前部デファレンシャルは7パーツ、後部デファレンシャルは3パーツで構成
　・ 前輪のステアリングは固定した状態となります
　・ 各フェンダーは一体成型のパーツで再現
　・ フェンダーに内蔵する前照灯は、ガラス部はクリアパーツ、ガード部分はエッチングパーツで再現しています
　・ 後部のステップは、プラパーツでフレームを作製し、グレーチング状のモールドを再現したエッチングパーツを取り付けます
　・ 前部のバンパーは前後に分割したパーツ構成、ウインチは3パーツで再現しています

●タイヤは、ホイール部とゴム部分に分割して再現、ゴムの部分は軟質素材製となります
　・ ゴムの部分には特徴的なトレッドパターンを深めのモールドで再現しています


●各ウィンド、前照灯のガラス部、サーチライトカバーを再現するクリアパーツが付属
●ステップのグレーチング、後部マッドフラップ、サーチライトのベース、各部のディテールなどを再現したエッチングパーツが付属しています


【 「クーガー 4×4 MRAP」の塗装とマーキング 】
●「クーガーMRAP」のマーキングとして、アメリカ海兵隊仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています

【 「クーガー 4×4 MRAP」のパッケージ内容 】

　・ MRAP クーガー 4×4 ×1
　・ エッチングシート ×1
　・ デカールシート ×1
　・ 組立て説明書 ×1
　・ カラー塗装図 ×1


●2014年 完全新金型（銃塔を除く）