航空母艦 飛龍 1942 (プラモデル)アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.219 スケール:1/700
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「航空母艦 飛龍 1942 プラモデル (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.219 )」です●太平洋戦争における帝国海軍の中型航空母艦「飛龍」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●日本空母としてのスタンダードとなり、後の大型空母「翔鶴型」の設計のベースや、「雲龍型」空母の原型となった「飛龍」を再現、右舷中央部に艦橋を設けたスマートな姿が表現されています 【 航空母艦「飛龍」について 】●1922年、帝国海軍は世界に先駆けて空母として専用設計された「鳳翔」を竣工、その後ワシントン軍縮会議により戦艦及び巡洋戦艦から転用された「赤城」、「加賀」を保有します ●この軍縮条約には空母の保有許容トン数が設定され、上記の3空母を合わせたトン数よりも余裕があったので、残りの枠を利用して排水量10,000tクラスの空母を2隻建造することが決定します ●その1番艦「蒼龍」は1934年に起工、2番艦「飛龍」は1936年に起工されました ●当初「飛龍」は、「蒼龍」の同型艦として建造される予定でしたが、条約切れが迫っていたために排水量の制限を大きく考慮する必要はなくなり、「蒼龍」を若干拡大する形で設計、建造が行なわれます ●これにより「蒼龍」と比べて、艦の幅が太くなり、飛行甲板も少し大型化されています ●最大の特徴は、「蒼龍」が艦首寄りの右舷に艦橋を配置したのに対して、「飛龍」では左舷の中央部に艦橋を配置、艦首方向への視認性を確保するために艦橋自体も大型化されました ・ 「飛龍」の、この艦橋配置は運用上の利便性を考慮したものですが、結局は右舷の方が良いとの結論となり、以後の艦は左舷配置に統一されています ●この「飛龍」の設計は、以後の日本の空母のスタイルを確立し、軍縮条約が切れた後に建造された「翔鶴型」大型空母は「飛龍」の発展拡大型、戦時急造された「雲龍型」空母は「飛龍」の設計を元にしていました ●「飛龍」は1939年に竣工、早速「蒼龍」と共に「第2航空戦隊」を編成、日中戦争の航空支援や仏印進駐の支援作戦に従事し、その後は対米戦争開戦を意識した航空隊の訓練が本格的に行なわれるようになりました ●1941年12月、連合艦隊は戦争を有利に展開するために、アメリカ海軍の最大の拠点であるハワイの真珠湾に奇襲攻撃を行い、これが太平洋戦争の開戦となりました ●この攻撃には連合艦隊の海上航空兵力の主力を結集させた「第1航空艦隊」が投入され、この艦隊には、空母「赤城」、「加賀」の「第1航空戦隊」、空母「飛龍」、「蒼龍」の「第2航空戦隊」、空母「翔鶴」、「瑞鶴」の「第5航空戦隊」の6空母が中心となっていました ●この奇襲作戦成功後、「第2航空戦隊」は苦戦中のウェーキ島攻略部隊の支援に赴き、同島の占領に寄与します ●その後、同戦隊は「第1航空艦隊」に合流し、アンボン空襲、ポートダーウィン空襲に参加、続いて西部太平洋にて連合軍艦艇の掃討作戦に従事します ●1942年4月には、インド洋のセイロン沖に進出、セイロンのイギリス軍基地とイギリス艦隊を攻撃、小空母1隻、重巡洋艦2隻、その他多くの艦艇、商船を撃沈し、これによりイギリス艦隊の活動は極端に低下することとなりました ●1942年6月、連合艦隊はミッドウェー島の占領とアメリカ艦隊の撃滅を狙って、その戦力の大半を投入した一大決戦を立案、「第1航空艦隊」は制空権を確保するために、その先鋒となってミッドウェー島沖へと侵攻します ・ この時、「第1航空艦隊」は、「珊瑚海海戦」の損害により「第5航空戦隊」を欠いており、空母4隻の陣容となっていました ●日本側の作戦では、「第1航空艦隊」がミッドウェー島のアメリカ軍の航空兵力を壊滅させ、「攻略艦隊」により同島を占領、反撃に出てきた、アメリカの機動部隊と艦隊を、空母艦載機と後方から進出させた戦艦部隊で叩くという方針でした ●「第1航空艦隊」は予定通りにミッドウェー島を攻撃、ただしアメリカ軍は日本軍の意図を見抜いており、空母機動部隊を近海に展開させて日本艦隊に航空攻撃を開始します ●当時の日本の空母艦載機の搭乗員の技量は最高レベルであり、最初に攻撃を掛けたアメリカ軍の雷撃機は、直衛の零戦によりほとんど壊滅してしまいました ●しかし、アメリカの雷撃機に対処するために低空に移った零戦隊の間隙を突いて、急降下爆撃隊が日本空母を襲い、「赤城」、「加賀」、「蒼龍」の3隻は直撃弾を受けて火災が発生、空母としての機能が失われました ●無傷で残った「飛龍」は、残存した艦載機を結集させてアメリカ空母艦隊の撃滅を狙って攻撃隊を繰り出し、その結果アメリカ空母「ヨークタウン」を大破する戦果を挙げます ●しかし、数波に渡った航空攻撃は、対空砲火による被弾で航空機の消耗が激しく、「飛龍」は零戦以外はほとんど稼動機が無い状態となってしまいました ●そのような状況下、「飛龍」はアメリカ艦載機の攻撃を受け、4発の爆弾を被弾、全体が火災に覆われてしまいます ●乗員は鎮火に努めましたが、火の勢いは衰えずに誘爆も発生したために自沈処分が決定、駆逐艦の魚雷によりその雄姿を沈めて行ったのでした 【 「航空母艦 飛龍 1942」のキット内容について 】●この帝国海軍の航空母艦「飛龍」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●キットは、シャープなモールドにより「飛龍」を再現、実艦のポイントやディテールをしっかりと押さえながらも、最近のキットとしてはパーツ数は少なめで、同艦の魅力を比較的容易に楽しむことができる内容となっています ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「飛龍」の船体部は一体成型で、これに船首、船尾甲板、飛行甲板、ボート収納甲板などを取り付ける構成となっています ●船体部には、格納庫側面が一体成型されています ・ 船体部には、高角砲スポンソンの基部の他に、舷側の舷窓、塵捨管などの細部がモールドされています ・ 船底部分に取り付けるオモリとなるバラストが付属しています ●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキに分割されています ・ 甲板上には、アンカーチェーン導板、リール、ボラード、ボート用架台などのディテールが再現されています ・ 船首の甲板部分には、機銃座のパーツが用意されています ●飛行甲板は、エレベーター、兵員用のスポンソンを含めて一体成型となっています ・ 飛行甲板上には、木甲板、遮風柵、着艦制動装置、滑走制止装置、クレーン及び探照灯収納蓋などがモールドされています ・ 前後に存在する飛行甲板支柱は、それぞれ別パーツとなっています ・ 甲板後部のクレーンは、展開した状態と、収納した状態とを選択できます 「飛龍」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋の主要部は6パーツで構成、艦橋の窓枠がシャープに彫刻されています ・ 艦橋下部は、左右分割式となっています ・ 94式高射装置、1.5m測距儀が別パーツで再現されています ●マストは前後分割式です ●通信マストは1パーツで構成されています ● 煙突 ・ 本体部分は上下2分割式となっており、トップが別パーツとなっています ・ 表面上には緊急用排煙口がモールドされています ・ トップには雨水カバー金網が表現されています ●機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっています ・ スポンソン部の支柱は別パーツで、複雑な構造が再現されています ●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」 ×6 ・ 右舷後部の1基は煙突の煙除けのシールド付き(A1型改2)、左舷と右舷前部はシールド無しの状態が再現(A1型) ・ シールド付きの高角砲は、連装式に成型された砲身部と、シールド部で構成されています ・ シールド無しの高角砲は、砲身部と砲架部との2パーツで構成 ●対空機銃 ・ 25mm 3連装機銃 ×7 ・ 25mm 連装機銃 ×2 ・ 25mm 連装機銃(シールド付き) ×3 ●艦載機 ・ 艦載機は、「日本航空母艦搭載機 前期セット」のランナーが1枚付属しており、各機体はそれぞれ一体成型となっています ●艦載機内容 ・ 零式艦上戦闘機21型 ×5 ・ 99式艦上爆撃機 ×4 ・ 97式艦上攻撃機 ×4 ●内火艇、カッターなど ・ 12m内火艇 ×3 ・ 13m特型運搬船 ×2 ・ 12m内火ランチ ×2 ・ 8m内火ランチ ×1 ・ 9mカッター ×2 ・ 6m通船 ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨、副錨 ・ 菊花紋章 ・ 94式高射装置 などがセットされています ●飛行甲板上に書かれた表示線、艦名表記、着艦標識、日の丸マーク、艦尾の軍艦旗(直線タイプとなびいているタイプ)、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています ・ 飛行甲板の日の丸マークは、外側の白枠のみの状態と、内側に赤色が塗られている状態とが選択できます ●2009年 完全新金型(艦載機、艦載艇、高角砲、機銃などを省く)
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