ロシア T-62 主力戦車 Mod.1962 (プラモデル)トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.00376 スケール:1/35
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「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1962 プラモデル (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.00376 )」です●冷戦時代におけるソ連軍の主力戦車「T-62」の「1962年型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●「T-62」シリーズの初期型となる「1962年型」を再現、「T-54/55」の拡大型として、背の低いシルエットの車体に、円形の砲塔と長大な主砲を装備したマッシブなフォルムを再現した内容となっています 【 「T-62」について 】●ソ連軍は第2次世界大戦末期において「T-34」の後継となる中戦車「T-44」を開発します ●この「T-44」は重戦車である「JS-2」や「JS-3」の陰となってあまり注目されることはありませんでしたが、中戦車としての高い汎用性を持っており、1940年代後半に「T-44」をベースとして「T-54」を開発、これが1950年代に傑作戦車「T-54/55」へと結実することになります ●「T-54/55」は、低シルエットと重装甲、そして生産コストの低さなどが評価され大ヒット作となり、チェコスロバキアやポーランドではライセンス生産、中国ではコピー生産が行われるベストセラー戦車となりました ●この「T-54/55」の搭載する主砲は「56口径 100mmライフル砲 D-10T2S」であり、当時の西側戦車の主砲が「90mm砲」クラスなのに対して表面上は優位性を持っていましたが、威力自体は同程度となっていました ●そこで、ソ連軍は新開発した「115mm滑腔砲 U-5TS」を搭載した中戦車「T-62」を開発、1960年代の前半から生産を開始します ・ 「T-62」の基本的なデザインは「T-54/55」を踏襲、「115mm滑腔砲 U-5TS」を搭載するために新設計した砲塔と車体は、実質的に「T-54/55」の拡大型とも言うべき姿となっています ・ 同車の特徴として、車外への自動排莢装置を装備しており、砲塔後部の小ハッチから発射後の砲弾の空薬莢を自動的に射出するようになっています ・ ただし、この排莢装置は、砲を水平状態に戻すことが必要となり、結果的には同車の主砲の発射速度の低下を招くこととなりました ●主砲の「115mm滑腔砲 U-5TS」は、世界で初めて実用戦車に搭載した滑腔砲で、同砲は回転により砲弾の安定を図るライフル砲よりも、砲弾先端部にエネルギーが集中するために装甲貫通能力が高くなっています ●もっとも、「T-62」は第2次世界大戦型の旧式の照準器を装備した関係で測距能力が低く、西側の主力戦車と比べて遠距離においては射撃精度が劣るのが欠点でした ●「T-62」は「T-54/55」と並んでワルシャワ条約機構軍をはじめ、ソ連の友好国に広く輸出が行われ、東側の代表的な戦車となりました ●しかし、1973年に始まった第4次中東戦争において、アラブ諸国の「T-62」はイスラエル軍戦車に対して手酷い損害を受けてしまい、「T-62」の評価は著しく低下してしまいます ●また、「T-62」の後継として、先進的な主力戦車「T-64」の設計思想を受け継いだ「T-72」が登場、この「T-72」や「T-80」、そしてさらなる発展型である「T-90」が登場するにつれ「T-62」は徐々に退役が進みました ●ところが、「T-90」のような最新型の戦車は調達コストが高く、維持管理も費用が嵩み、さらにこのようなハイスペックの戦車は不要な地域も多く、中小国を中心に「T-62」の運用が続いており、ロシア軍でも一定数が現役車両として在籍しているのです 【 「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1962」のキット内容について 】●このソ連軍(ロシア軍)の主力戦車「T-62」の「1962年型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●車体や砲塔などの主要躯体は一体成型としながらも、車体上のディテール表現のために車体各所のパーツを細分化、各種装備品をはじめとするディテールを細部までパーツ化して「T-62 1962年型」を再現した内容となっています ●「T-62 1962年型」は、「砲塔」「車体」、左右の「フェンダー」の4ブロックで構成しています 【 砲 塔 】 ●装填手ハッチを砲塔のラインに沿って取り付けた「T-62 1962型」の砲塔形状を再現、パーツ表面には若干滑らかな感じで鋳造肌を繊細なモールドで再現しています ●「115mm滑腔砲 U-5TS」の砲身は、金属砲身とプラパーツの2種をセット、選択して使用することができます ・ 金属砲身は、排煙器も含めて一体成型のパーツで再現 ・ プラパーツは、排煙器、砲身後部は左右に分割したパーツ構成、砲身前部は一体成型のパーツで再現しており、砲口部分は開口した状態となっています ・ 防盾は、防塵カバー付きとカバー無しの2種のパーツをセット、選択して使用することができます ●砲塔は上下に分割したパーツで再現 ・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択できます ・ ペリスコープ類はクリアパーツで再現 ・ 砲塔後部の排莢ハッチは別パーツで、閉じた状態で再現しています ・ 後部の小フックを別パーツ化 ・ サーチライトは前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツで再現しています 【 フェンダー 】 ●フェンダーは、中央部分と前後のフラップ部の3パーツで構成 ・ 排気管の先端部は別パーツ化しています ・ フェンダー上の各雑具箱は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します 【 車 体 】 ●低いシルエットの車体本体を中心に、側面にフェンダーを伸ばした「T-62」の車体レイアウトを再現、各部の溶接跡や独特のプレスパターンをモールドで再現しています ●車体は、車体下部パーツに、車体上部パネルを取り付けて作製します ●車体上部は、前面部とエンジンデッキ前後の3パーツで構成 ・ 操縦手ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択できます ・ ペリスコープ、前照灯のガラス部はクリアパーツとなっています ・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています ・ ライトガードは上下に分割したパーツで構成 ●後方の予備燃料タンクは各4パーツで構成 ●車体下部は、バスタブ状に一体成型したパーツで再現 ・ サスペンションアームは別パーツ化して再現 ・ 車体下部前面は、ドーザーアタッチメントが付いたパーツと、アタッチメントの無いパーツの2種をセット、選択して使用します ・ 転輪は、ホイール部とゴムの部分とに分割、ゴムの部分は軟質素材製となっています ●車体後部に装備している軟弱地脱出用の丸太を再現したパーツが付属 【 履 帯 】 ●履帯は、1枚づつに分割した接着連結式履帯が付属しています ・ 履帯は、表面部に5箇所の凹みを持つ「T-54/55」「T-62」用のシングルピン式履帯を再現しており、モデルカステン製「T55戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています ●ペリスコープ、前照灯及びサーチライトのガラス部を再現するクリアパーツが付属 ●エンジングリルのメッシュ、排煙器の先端部などを再現するエッチングパーツが付属しています 【 「T-62 Mod.1962」の塗装とマーキング 】 ●「T-62 Mod.1962」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています ●「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1962」の完成時のサイズ ・ 全長 : 286mm ・ 全幅 : 95mm ●パーツ数 : 約490点 【 「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1962」のパッケージ内容 】・ T-62 1962年型 ×1 ・ 金属製砲身 ×1 ・ エッチングシート ×1 ・ 金属製ワイヤー(牽引ワイヤー用) ×1 ・ デカールシート ×1 ・ 組立て塗装図 ×1 ・ カラー塗装図 ×1 ●2009年 完全新金型 ----------------------------------------- 【 「T-62」の各タイプについて 】●トランペッター社からは「T-62」の各タイプを数種類キット化していますが、各タイプの違いが今一つ分かり難いので簡単に解説します ●「T-62」は、生産当初は装填手ハッチが砲塔のラインに沿って傾いて取り付けられており、このタイプは一般には「T-62」と呼称、トランペッター社ではその「極初期型」を「1960年型」(「ソビエト T-62 主力戦車 Mod.1960」)、「標準型」は「1962年型」(本キット)と表記しています ・ 「極初期型」と「標準型」との違いは些細なものとなります ●その後、装填手ハッチが水平状態として対空機銃用の機銃架を付けたタイプが登場、このタイプは一般的に「T-62A」と呼ばれ、トランペッター社では「1972年型」(「ソビエト軍 T-62 主力戦車 Mod.1972」)と表記しています ・ タミヤ社の「ソビエトT-62A戦車」はこのタイプとなります ●上記のように、中東戦争において大きな損害を出した「T-62」シリーズは、近代化改修版である「T-62M」が登場、「T-62A」をベースとしたタイプとしてトランペッター社からは 「ソビエト軍 T-62 BDD 主力戦車 Mod.1984 」としてキット化しています ●また、ソ連軍では爆発反応装甲「ERA」を取り付け、防御力を向上させた戦闘車両が数多く登場、「T-62」に「ERA」を装備した車両が「ソビエト T-62 ERA 主力戦車 1962」、「T-62A」に「ERA」を装備した車両が「ソビエト軍 T-62 ERA 主力戦車 1972」となります ・ 上記のように、その違いは装填手ハッチ部分がポイントとなっています
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