日本航空巡洋艦 最上 (プラモデル)タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.341 スケール:1/700
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「日本航空巡洋艦 最上 プラモデル (タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.341 )」です●「日本航空巡洋艦 最上 (もがみ)」です●帝国海軍の「重巡洋艦 最上」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキットで、1943年5月以降の航空巡洋艦の状態が表現されています ●世界的にも希有な存在である「航空巡洋艦 最上」を再現、船体後部を飛行甲板とした特徴的なシルエットが表現されています 【 「重巡洋艦 最上型」について 】●1930年に締結されたロンドン軍縮会議の結果、「巡洋艦」「駆逐艦」などの補助艦艇の保有制限が定められ、帝国海軍は重巡洋艦枠は既存の「古鷹型」「妙高型」「高雄型」で一杯となり、新たに重巡洋艦を建造することができなくなりました ●また、保有する軽巡洋艦は、第1次世界大戦時に設計された5500tクラス以降建造されておらず(実験的な艦である「夕張」を除く)、旧式化が目立ち始めていました ●そこで、重巡洋艦の定義のひとつとなる「20cm砲」以下の主砲を搭載し、従来の軽巡洋艦よりも大型で火力を大幅に増強した大型軽巡洋艦の建造計画が立てられ、「最上型」4隻と「利根型」2隻が建造されます ・「最上型」は、「最上」「三隈」「鈴谷」「熊野」の4隻となります ●「最上型」は、軽巡洋艦の枠内となる「15.5cm砲」を搭載、3連装式の砲塔を5基装備し、重巡洋艦搭載の「20cm砲」とは1門あたりの威力は劣るものの、合計15門という砲火力と、発射速度の早さがそれを補う予定でした ●ただし、将来的な条約破棄を想定し、「最上型」は「20cm砲」へと容易に換装できるように設計がされていました ●「最上型」は1935年から1937年にかけて竣工、当初は「15.5cm砲」を搭載していましたが、1936年の軍縮条約脱退により、1939年から1940年の改装により「20cm砲」を搭載した重巡洋艦へと生まれ変わりました ・ 「利根型」は、建造の途中から「20cm砲」へと変更されており、重巡洋艦として竣工しています ●「最上型」は、「利根型」と並び帝国海軍が誇る最新鋭の重巡洋艦であり、その安定した性能により活躍、「三隈」は「ミッドウェー海戦」で戦没し、重巡洋艦の最初の喪失艦となりましたが、他の3艦は「レイテ沖海戦」まで戦い続け、連合艦隊の主軸となっています 【 重巡洋艦「最上」について 】 ●重巡洋艦「最上」は、前述のように大型軽巡洋艦「最上型」の1番艦として1931年に建造が開始され、1935年に竣工しました ●太平洋戦争が開戦すると「最上」は南方へ派遣され、マレーやインドネシア方面の攻略作戦に参加します ●1942年3月、バタビアへの上陸作戦の支援中、連合軍側の「ABDA艦隊」(アメリカ、イギリス、オランダ、オーストラリアの連合部隊)の重巡洋艦「ヒューストン」と軽巡洋艦「パース」が出現、「最上」は他艦と協力して両艦を撃沈させます ・ 同海戦時、「最上」の発射した魚雷が敵艦の下を通過し、見方の輸送船を沈めてしまうという事件が発生しています ●1942年6月の「ミッドウェー海戦」では、「最上」と僚艦「三隈」「鈴谷」「熊野」は「攻略部隊」に編入、「ミッドウェー島」への上陸部隊を護衛して同海域へと進みます ●しかし、前衛となる機動部隊が壊滅、「攻略部隊」の水上艦艇は夜間での「ミッドウェー島」への砲撃を命ぜられ、一旦同島に向かいますが、直後に連合艦隊司令長官から作戦全体の中止命令が伝えられました ●この夜間での転進行動により「最上と「三隈」が衝突、両艦は速度が出せないままにアメリカ機動部隊に追撃され、空襲により「三隈」は沈没、「最上」も後部主砲塔を中心に被弾して大きく損害を受けながら何とか戦線を離脱することに成功します ●「ミッドウェー海戦」により航空戦力の主軸となっていた空母4隻を失った連合艦隊は、早急な航空戦力の回復に努め、航空母艦の建造、他艦から航空母艦への改造が急ピッチで開始されました ●「最上」は、損傷箇所の修理に併せて、損害の大きい船体後部を飛行甲板へと変更、水上機11機を搭載できる「航空巡洋艦」として生まれ変わりました ・ 水上機は艦上機と比べると戦闘能力、積載能力共に低いものでしたが、この水上機が索敵任務に従事することで空母艦載機を索敵任務に割り振ることなく攻撃、迎撃任務への専従が可能となり、実質的に空母戦力の向上を狙ったものでした ●しかし、同艦が航空巡洋艦として完成した1943年5月の頃には、ソロモン海での消耗戦により空母艦載機の乗員の損失が大きく、その練成に当たっている時期であり、「最上」を必要とする空母戦は行われませんでした ●1944年6月、アメリカ軍がサイパン島へと上陸を開始、同島を絶対防衛ラインに設定していた連合艦隊はその航空戦力を結集し、アメリカ艦隊との航空決戦に挑み、「マリアナ沖海戦」が発生します ●「最上」は、その能力により機動部隊に随伴、水上機により索敵任務に従事します ●しかし、当時の空母艦載機の乗員は、消耗戦により練成訓練中ながら逐次前線へと引き抜かれてしまい、その結果同海戦時の乗員の練度は極めて低いものでした ●一方、アメリカ軍側は、新鋭機の本格投入とレーダー網による警戒態勢、更には「VT信管」という新兵器により以前と比べて格段に能力が向上、「最上」の行動も虚しく同海戦で連合艦隊は完敗します ●「マリアナ沖海戦」の結果、連合艦隊は多くの艦載機の乗員を失い、もはや航空母艦での戦いを行う能力は無く、続く1944年10月の「レイテ沖海戦」において、「最上」は機動部隊から外され、水上艦艇部隊である「西村艦隊」へと編入されます ●この「西村艦隊」は、フィリピン南方を経てレイテ沖へと進出、フィリピン中央部を進む主力の「栗田艦隊」と共にアメリカ輸送船団と護衛艦隊とを撃破する作戦となっていました ●ところが「西村艦隊」は、レイテ沖の入口となるスリガオ海峡において、夜間アメリカ艦隊の待ち伏せに会い、圧倒的な戦力差により同艦隊は壊滅状態となります ●「最上」も、多くの砲弾を浴びて戦闘能力を喪失、機関室への被弾により速度を落としながら何とか戦場を離脱することには成功しました ●しかし、翌朝にはアメリカ艦載機が同艦に襲い掛かり、更に損害が増加、炎上して航行不能状態となり、総員退艦後に味方の駆逐艦の魚雷によりその姿を消しています 【 「日本航空巡洋艦 最上 (もがみ)」のキット内容について 】●この帝国海軍の「重巡洋艦 最上」の航空巡洋艦の姿を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●キットは、重巡洋艦「最上」をシャープかつ実感豊かに再現、タミヤらしいキレのあるモールドにより、航空巡洋艦時代ならではの艦橋部分を中心とした精悍なフォルムと、大型の航空甲板を持った特徴的なスタイルが表現された内容となっています ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「最上」は1943年に飛行甲板が拡張された航空巡洋艦へと改造されており、本キットはこの航空巡洋艦の状態を再現しています ●「重巡洋艦 最上」の船体部は左右分割式となっています ・ 船体部には、舷側の舷窓、フェアリーダー、副錨などが再現されています ・ 船体部の魚雷発射管口は開口処理済み ・ 船体部にはカタパルト台座基部が一体成型されています ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています ●上甲板は、前部甲板、後部甲板、艦橋甲板及び飛行甲板部の3分割式となっています ・ 甲板上には、主砲塔台座、リノリウム押さえ、滑り止め、航空機運搬用軌条の基本躯体の他、リール、ボラード、パラベーン、昇降口などの細かなディテールが再現されています ・ 魚雷発射管部分の甲板パーツが付属、甲板部には予備魚雷がモールドにて再現 ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「高角砲部」「カタパルト部」「煙突部」「後部艦橋部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「重巡洋艦 最上」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は5層で構成され、トップのは測距儀、射撃指揮所が別パーツにて再現 ・ 羅針艦橋の窓がシャープに彫刻されています ・ 羅針艦橋の下部前面は別パーツで、操舵室、作戦室の窓が再現 ・ 艦橋の上下部には遮風装置が再現、下部の遮風装置は別パーツとなっています ・ 前檣楼支柱がパーツ化 ・ 艦橋部分を構成する、91式高射装置(×2)、60cm信号灯(×2)、4.5m高角測距儀、「25mm 3連装機銃」(×2)などが付属しています ●前檣 ・ 前檣は三脚檣型、トップは1本の単檣となっています ・ マスト下部は前後分割式で、方位測定室が一体成型されています ・ マスト上に設置された「21号電探」が付属 ● 煙突 ・ 本体部分は左右分割式で、煙突トップ部は別パーツ化、雨水カバー部はシャープなモールドで開口処理されています ●後檣 ・ 後檣は三脚檣型、トップは1本の単檣となっています ・ 三脚檣の部分は前後分割式で、中央部のヤードは別パーツです ・ 三脚檣の後部パーツにはクレーンが一体成型されています ・ 後檣部に設置された「25mm 3連装機銃」(×2)が付属 ●探照灯台座、及び探照灯 ・ 探照灯台座は、上部の探照灯と一体成型されています ・ 台座部分にはトラス構造が再現 ●中央機銃座 ・ 機銃座は一体成型となっています ・ 機銃座に装備される「25mm 3連装機銃」(×4)が付属 ●カタパルト「呉式2号5型射出機」 ×2 ・ カタパルトは一体成型のパーツで再現、側面のトラス構造がモールドで表現されています ●後部艦橋 ・ 後部艦橋は左右分割式となっています ●主砲塔部 「50口径 3年式2号 20cm砲」 ×3 ・ 砲塔は測距儀も含めて一体成型で、砲身部分は1本づつに分割されています ・ 砲身部分には防水カバーが表現されています ・ 2番主砲塔用の砲身は、実艦通りに仰角が付けられています ・ 主砲塔は、甲板部分に内蔵させるポリキャップにより左右旋回が可能です ●高角砲 「40口径 89式 12.7cm連装高角砲 A1型改1」 ×4 ・ 高角砲はシールド部分と砲身本体との分割式で、砲身部分は連装式に一体成型されています ・ 円形の高角砲台座がパーツ化 ●対空機銃 ・ 25mm 3連装機銃 ×10(艦橋、機銃座、後檣などに配置) ・ 機銃は銃身、銃架が一体成型されています ●魚雷発射管 「61cm 90式 3連装魚雷発射管 1型」×4 ・ 魚雷発射管は3連装式に一体成型されています ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 11m内火艇 ×2 ・ 11m内火ランチ ×2 ・ 9mカッター ×3 ・ 小型カッター ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦尾旗竿 ・ 錨 ・ 菊花紋章 ・ 航空機台車 などがセットされています ●艦載機として ・ 零式3座水上偵察機 ×4 ・ 零式水上観測機 ×4 が付属しています ●静岡模型教材協同組合「大型艦兵装セット」のランナーが2枚付属しており、高角砲、機銃、艦載機、カタパルト、内火艇、艤装類などは同ランナーのパーツを使用します ●艦尾の軍艦旗(直線タイプと、なびいているタイプの2種)、艦載機の日の丸マーク、主砲塔の対空識別マークを再現したデカールが付属しています ●2002年 完全新金型 ・ 重巡洋艦 最上型 第1弾
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