1/35 AFV シリーズ AEC 装甲指揮車 ドーチェスター AFV CLUB

「AEC 装甲指揮車 ドーチェスター プラモデル (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ  No.AF35227 )」です

●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の装甲指揮車両「AEC 装甲指揮車 ドーチェスター」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●イギリス軍の司令部用車両として各戦線で使用された「AEC 装甲指揮車」を再現、トラックをベースに装甲ボディを装備した平面で構成されたフォルムが表現されています

【 「AEC 装甲指揮車」について 】

●第2次世界大戦の開戦以前、イギリスは世界中に多くの植民地を抱え、少ない兵力でその治安を維持する必要から軍の機械化が進みました

●また、イギリス連邦という多国家体制から比較的経済状態も安定、その潤沢な軍事費と工業力を背景として各種車両や装甲車両が数多く生産され、当時のイギリス陸軍は世界で最も機械化された軍隊となっていました

●一方、当時の各国の軍隊では司令部の施設は基本的に固定の陣地形式であり、自軍の動きに合わせて司令部は移動、機動戦においてはその頻度が高まりました
●この移動の際には、無線機を中心とした大型の機材を動かさなければならず、司令部の撤収、設営は多大な労力と時間が必要となります

●イギリス軍では機械化が進んでいることもあって、司令部を移動式とするという手段を採り、更に砲撃などによる被害を防ぐために装甲化が施されることになります

●「AEC 装甲指揮車」は、このような装甲指揮車両の一つであり、火砲牽引用のトラック「ACE マタドール」をベースにして装甲ボディを装着、内部には司令部機能が装備されました
●同車は、伝統を重んじるイギリスらしく、その車内は余裕を持った造りとなっており、内装も豪華で、ロンドンの高級ホテルになぞらえて「ドーチェスター」の愛称で呼ばれました
●「AEC 装甲指揮車 ドーチェスター」は司令部用車両ながら野戦用車両としての走行性能も兼ね備えられ、95馬力のエンジンと4輪駆動式の足周り、そして幅広のタイヤなど、他国の司令部用の車両よりも優れた機動性能を誇りました

●「AEC装甲指揮車」は、1941年から生産が開始されて総計415両が量産、各戦線において広く運用されています

【 「AEC 装甲指揮車 ドーチェスター」のキット内容について 】

●このイギリス軍の装甲指揮車両「AEC 装甲指揮車」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●AFVクラブ社の1/35シリーズのフォーマットに則り「AEC 装甲指揮車」を再現、外観は平面で構成された単純形ながら、内装やシャーシ部分の細かな造りを細分化されたパーツ構成により表現した内容となっています

●車体内部も再現されており、座席、無線機、机などの設備の他に照明器具などの細部もパーツ化されています
●また、司令部機能増設のための側面部に展開する幌のパーツも付属しています


●「AEC装甲指揮車」は、「シャーシ」「ボディ」の2ブロックで構成されています

【 シャーシ 】
●シャーシは、細分化されたパーツ構成により、その細かな構造が表現されています

●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームを組み合わせる構成となっています
　・ リーフ式サスペンションは、本体と基部とで分割され、各5パーツで構成されています
　・ 前部のデファレンシャルは6パーツ、後部のデファレンシャルは5パーツで構成
　・ 前輪のステアリングは固定式です
　・ エンジンは下部から見える範囲が再現されています

【 ボディ 】
●ボディは、表面部のパネルラインやリベット構造が表現されており、天板部分の天窓も再現

●ボディは、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
　・ 側面ドアと後部ドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ 天窓はクリアーパーツ、その上部カバーは別パーツにより開閉状態が選択可能です
　・ 天板部に設けられたアンテナ基部がパーツ化
　・ 天板部のバスケットはエッチングパーツにて再現
　・ 前照灯は管制カバー付きとなっています
　・ 車幅灯はクリアーパーツです

●操縦席前方の視察カバーは別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ 内側のガラス部はクリアーパーツとなっています

●左側面に展開する幌（ターフ）のパーツが付属、展開・収納状態を選択して組立てることができます
　・ 支柱部分は棒状のパーツを組み合わせる方式となっています

【 車体内部 】
●車体内部は、細分化されたパーツ構成により、内装及びその設備が細かく表現されています

●車体内部は、後部の司令部設備と前部の操縦席部分で2分割されています

●操縦席部分は、ベースとなる底面パーツに、メーターパネル部、操縦席、設備類を取り付ける構成となっています
　・ 操縦席前方のグリル部のメッシュはエッチングパーツにて再現
　・ 各種レバー、ペダル類、消火器などがパーツ化

●司令部設備は、ボディの裏面に彫刻された内装部分に、各装備品パーツを取り付ける構成となっています
　・ 床面には木張りの状態が再現
　・ 両側面に装備された無線機がパーツ化
　・ 各部に装着された肘掛付き座席は7パーツで構成、背もたれ部分にはシートベルトがモールドされています
　・ 後部の机、照明スタンド（マイク？）、視察装置などの各種の装備品が再現されています

【 タイヤ 】
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とが分割され、ゴムの部分はラバー製となっています
　・ ゴムの部分には、その特徴的な大きなトレッドパターンが彫刻されています

●前部ウィンドー、天窓、車幅灯などを再現するクリアーパーツが付属
●天板部のバスケット、前部のグリル、オイル缶ラックなどを再現するエッチングパーツが付属しています


●「ACE 装甲指揮車 ドーチェスター」を飾るアクセサリーパーツが付属
　・ ジェリカン ×3
　・ 地図12枚を再現したペーパーシート ×1枚


【 塗装・マーキング類 】
●「AEC装甲指揮車」のマーキングとして、イギリス陸軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
　・ 第2機甲師団 第3機甲旅団 （1941年春）
　・ 第2機甲師団司令部 （1941年春）
　・ 第2機甲師団司令部 （1941年春）

●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、車体番号、車台番号などを再現したデカールが付属しています


●2013年 完全新金型