日本航空母艦 瑞鶴 真珠湾攻撃
「日本航空母艦 瑞鶴 真珠湾攻撃 (プラモデル) (タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.223 )」です
●「日本航空母艦 瑞鶴 (ずいかく) 真珠湾攻撃」です
●帝国海軍の代表的な大型正規空母「瑞鶴」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、太平洋戦争開戦時から珊瑚海海戦時までの状態が表現されています
●軍縮条約明けに設計され、無理がなく、当時の日本の造艦技術の粋を集めて作られた大型空母「瑞鶴」、均整の取れたスマートな船体に長大な飛行甲板を持つ姿など、帝国海軍の主力として最前線で戦ったその勇姿を味わうことができる内容となっています【 航空母艦「瑞鶴」について 】
●「翔鶴」型の航空母艦は、1937年から建造が始まった帝国海軍の新鋭艦で、それまでの空母運用と設計のノウハウをベースとしながら、対弾性能などが強化されるなど、帝国海軍の理想の空母を実現した姿で誕生、その性能は当時の世界最高水準を誇っていました
●排水量は25,000トン、戦艦「大和」よりも大出力の160,000馬力の機関を搭載、それにより大型の艦ながら最高速度34ノットという高速性を持っています
●「瑞鶴」は1941年9月に竣工、同年8月に竣工した同型艦「翔鶴」と共に「第5航空戦隊」を編成、「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」の4空母と共に真珠湾攻撃に参加し、多数の艦載機による攻撃力の大きさを世界に示すこととなります
●続く、ポートダーウィン攻撃、セイロン沖海戦などに参加、特にセイロン沖海戦では海上で航行するイギリスの巡洋艦に対し、航空攻撃が80%以上の命中率を上げるなど移動目標に対して攻撃する練度の高さと、艦載機の優秀さを誇りました
●「第5航空戦隊」は、世界初となる空母同士の戦いとなる「珊瑚海海戦」に参加、アメリカの大型空母「レキシントン」を撃沈、中型空母の「ヨークタウン」を中破させるという戦果を挙げますが、「翔鶴」が3発の爆弾を被弾、また「瑞鶴」自身も航空機搭乗員を多く失ったため、内地に帰還しました
●「ミッドウェー作戦」の敗北により「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」という主力空母を失った帝国海軍は、「翔鶴」、「瑞鶴」が空母機動部隊の中核となり、その後の戦いでアメリカ軍との死闘を繰り広げます
●「南太平洋海戦」においてはアメリカ空母「ホーネット」を撃沈するなどの活躍をしましたが、これまでの激しい戦いにより航空機とその搭乗員の消耗は著しく、以後は修理と航空機搭乗員の練成により、空母機動部隊としての運用ができない状態となってしまいます
●1944年6月に行なわれた「マリアナ沖海戦」では、帝国海軍は9隻の空母を集中的に運用してアメリカ軍との一大決戦を挑みますが、この頃には日本とアメリカとの戦力の差は極めて大きく、また航空機の搭乗員のレベルの違いは明白でした
●この海戦の結果は、帝国海軍側の一方的な敗北に終わり、彼我の航空戦力の差は如何ともし難く、以後、帝国海軍は航空機での決戦は行なうことができなくなります
●1944年10月、アメリカ軍の大艦隊がフィリピン東部に集結、レイテ島に上陸を開始します
●これを一大決戦の地と見た帝国海軍は、空母機動部隊を「囮」として敵空母群を引き付け、残存している戦艦などの砲戦隊で敵の上陸艦隊を撃破、アメリカ軍に大損害を与えるという苦肉の作戦を立てます
●「瑞鶴」は、その空母機動部隊(小澤艦隊)の旗艦となり、フィリピン北方に展開、作戦通りに敵空母部隊を引き付けることに成功しますが、その代償として艦載機の猛攻を受けます
●同艦は、最後まで対空戦闘を続けましたが、魚雷8本、爆弾7発の被弾を受け、序々に戦闘力を喪失しながら、その身を波間に沈めたのでした
【 「日本航空母艦 瑞鶴 (ずいかく) 真珠湾攻撃」のキット内容について 】
●この帝国海軍航空母艦「瑞鶴」を再現したプラスチックモデル組立キットで、太平洋戦争開戦時から珊瑚海海戦時までの状態が表現されています
●タミヤ独特のシャープなモールドにより「瑞鶴」を再現、ウォーターラインシリーズとして精密感を表現しながらもパーツ数は抑えられており、その姿を気軽に楽しむことができる内容となっています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「瑞鶴」の船体部は上下分割式で、これに船首、船尾甲板、飛行甲板、ボート収納甲板などを取り付ける構成となっています
●船体部には、格納庫側面が一体成型されています
・ 船体部には、舷側の舷窓、各スポンソンの基部などが再現
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキに分割されています
・ 甲板上には、アンカーチェーン導板、ボラード、ボート用架台などが再現されています
●飛行甲板は、一体で成型されています
・ 飛行甲板上には、木甲板、遮風柵、着艦制動装置、滑走制止装置などがモールドされています
・ 甲板側部の兵員用のスポンソンが一体で表現
「瑞鶴」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋の主要部は3パーツで構成されています
・ 艦橋の窓がモールドによりシャープに再現
・ トップには94式高射装置が別パーツで再現されています
・ 方位測定アンテナ、1.5m測距儀などが別パーツとなっています
●マストの基部は三脚楼型、トップは単楼型で、前後分割式となっています
●通信マストは1パーツで構成され、通常の立てた状態と、着艦時の倒した状態とを選択できます
●煙突
・ 本体部分は上下2分割式となっています
・ 表面上には緊急用排煙口がモールド再現されています
●機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっています
●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」 ×8
・ 右舷後部は煙突の煙除けのシールド付き(A1型改2)、左舷と右舷前部はシールド無しの状態が再現(A1型)
・ シールド付きの高角砲は、連装式に成型された砲身部と、シールド部で構成されています
・ シールド無しの高角砲は、砲身部と砲架部との2パーツで構成
●対空機銃
・ 25mm 3連装機銃 ×10
・ 25mm 3連装機銃(シールド付き) ×2
●艦載機
・ 艦載機は、静岡模型教材協同組合「「日本航空母艦搭載機 前期セット」」のランナーが1枚付属しています
●艦載機内容
・ 零式艦上戦闘機21型 ×5
・ 99式艦上爆撃機 ×4
・ 97式艦上攻撃機 ×4
・ 艦上爆撃機「彗星」×3(キットが再現している頃の「瑞鶴」には、この艦載機は配備されていませんでした)
●内火艇、カッターなど
・ 内火艇 ×3
・ 13m特型運搬船 ×2
・ 大型内火ランチ ×3
・ 小型内火ランチ ×1
・ 中型カッター ×2
・ 小型カッター ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦尾旗竿
・ 錨
・ 菊花紋章
・ 94式高射装置
・ 110cm探照灯
・ クレーン
などがセットされています
●飛行甲板上に書かれた表示線、艦名表記、着艦標識、艦尾の軍艦旗、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています
●2011年 デカール替えバリエーションキット