帝国陸軍 四一式山砲 連隊砲
「帝国陸軍 四一式山砲 連隊砲 (プラモデル) (ファインモールド 1/35 ミリタリー No.FM039 )」です
●日中戦争から太平洋戦争時における帝国陸軍の歩兵連隊用の火砲「41式山砲 連隊砲型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット【 「41式山砲」について 】
●「山砲」とは、山岳部などにおいて火力支援を行う火砲であり、急峻な地形でも運搬が可能な軽便な造りで、分解することにより輸送されるシステムとなっています
●この輸送には、基本的に馬が使用され、分解した状態で駄載、状況によっては兵士によっても運搬が行われています
・ 「山砲」としては日本軍での運用が有名ですが、アメリカ軍でも「山砲」タイプの「75mmM1A1パックハウザー」を使用、太平洋戦争などで山岳地での火力支援に活躍しています
●帝国陸軍では、日露戦争時に「山砲」として「31年式速射山砲」を使用していましたが、同砲は駐退複座装置の無い前近代的な火砲であり、戦争後は旧式化が免れませんでした
●このことから、新型の「山砲」の開発が開始され、2種の試作を経て1911年に制式化されたのが口径75mmの「41式山砲」です
●この「41式山砲」は、前術のように軽便な造りで、分解することが可能となっており、分解後の駄載や後の砲組立ても容易、通常時でも馬1頭もしくは2頭での牽引も行うことができました
●重量軽減のために、火砲類で良く使用される開脚式の砲脚を採用せず、Y型脚が用いられています
●「41式山砲」は、その登場時には師団砲兵の主要火砲として配備され、山砲兵連隊を編成、同連隊には36門が装備されていました
●一方、第1次世界大戦後、防御拠点やトーチカに対抗する火砲として、歩兵部隊が使用する直協用の兵器「歩兵砲」が登場します
●帝国陸軍では、この「歩兵砲」は当初37mm砲クラスでしたが、威力不足が顕著となり1932年に口径70mmの「92式歩兵砲」が採用、各歩兵大隊に支給されました
●ただし、この「92式歩兵砲」は近接支援兵器としては優秀なものの、歩兵連隊用の支援火砲としては不十分であり、「41式山砲」が歩兵連隊用の火砲として採用されます
●この歩兵連隊用の「41式山砲」は、オリジナルとは異なる仕様へと小改造が施されており、通称「連隊砲型」と呼ばれ、防盾が小さなタイプへと変更されているのが主な外観上の特徴となります
・ 「92式歩兵砲」は「大隊砲」、「41式山砲」(連隊砲型)は「連隊砲」とも呼ばれています
●各歩兵連隊には、4門の「41式山砲」が装備され、歩兵連隊隷下の部隊への火力支援に活躍、その輸送能力の高さから歩兵部隊に追従できる火砲として重宝されました
●特に、太平洋戦争後期での島嶼での戦闘では、絶対的な孤立化の下で貴重な支援用火砲として奮闘しており、帝国陸軍の火砲として欠かせない存在となっています
【 「帝国陸軍 四一式山砲 連隊砲」のキット内容について 】
●この帝国陸軍の火砲「41式山砲」の「連隊砲型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ファインモールド社の日本軍兵器への深い洞察力とリサーチ力により「41式山砲 連隊砲型」を再現、同砲の全体形を捉えながら、そのメカニカルな構造と、揺架や防盾部の細かなリベット、座席の造形、木製車輪の表情、照準器の細部などのディテールが表現されています
●「41式山砲 連隊砲型」は、「砲身部」「揺架」「砲脚」「防盾」の4ブロックで構成されています
【 砲身部 】
●砲身は左右分割式となっています
・ 砲尾は5パーツで構成されています
・ 閉鎖器は閉鎖された状態でモールドにて再現
【 揺 架 】
●揺架は左右分割式で、天板部分は別パーツです
【 砲 脚 】
●砲脚は一体成型となっており、これに車輪、座席、操作ハンドル、駐鋤などを取り付ける構成となっています
・ 砲架部分は左右固定式となります(通常の火砲のような本格的な砲架は装備されていません)
・ 車輪は、「41式山砲」の特徴の一つである木製タイプとなっています
【 防 盾 】
●幅広型の「山砲」用の防盾形状を再現
・ 防盾は一体成型で、表面と裏面のディテール、照準器用の扉などが彫刻されています
【 砲のアクセサリーパーツ 】
●「41式山砲」のアクセサリーパーツが付属
・ 砲弾 ×3
・ 弾薬箱(3発タイプ) ×1
【 付属しているフィギュアについて 】
●「41式山砲」を牽引している山砲兵のフィギュアが4体付属しています
●ファインモールド社の日本兵フィギュアの造形力とリサーチ力により「41式山砲」を牽引している兵士を再現、当時の日本人らしい顔の造りと体形、帝国陸軍兵士としての各種装備品類と服装とが表現されています
●フィギュアは「41式山砲」を人力で牽引中のシーンが表現されています
●服装は、「98式軍衣」を着用、ヘルメットを被り、ゲートルを巻いた姿です
●服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで彫刻されています
・ ゲートルは立体的なモールドで再現
●フィギュアは、頭部、胴体、両足、両腕のパーツ構成となっています
●フィギュアのポージングは、2体は砲の右側、2体が砲の左側に位置し、牽引用のロープを両手で持ってしっかりとした足取りで歩んでいるポーズとなります
【 付属している装備品類 】
●帝国陸軍の階級章を再現したデカールシートが付属しており、「98式軍衣」の襟の部分の階級章は同デカールにセットされているものを使用します
●付属している装備品類
・ 38式小銃 ×3
・ 99式小銃 ×3
・ 略帽 ×4
・ 90式鉄帽(ヘルメット) ×4
・ 14年式拳銃 ×2
・ 拳銃用ホルスター ×2
・ 小銃用マガジンポーチ(前盒) ×6
・ 小銃用マガジンポーチ(後盒) ×3
・ 銃剣 ×4
・ 雑嚢 ×4
・ 水筒 ×4
・ 飯盒 ×1
・ 円匙(携帯シャベル) ×1
・ 背嚢 ×1
・ ガスマスクケース ×3
など
●フィギュア用の装備品とデカールは、ファインモールド社製「帝国陸軍歩兵 行軍セットに付属しているものと同一となります
●2013年 砲及びフィギュアランナー完全新金型(ファインモールド社製「帝国陸軍 四一式山砲 「山砲兵」」と同時発売)