ドイツ重戦車 タイガー 1 初期型
「ドイツ重戦車 タイガー 1 初期型 (プラモデル) (ズベズダ 1/35 ミリタリー No.3646 )」です
●「ドイツ重戦車 タイガー 1 初期型」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重戦車「タイガー 1」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●強力な主砲と強固な装甲によって連合軍戦車を圧倒した「タイガー 1」を再現、直立した装甲で身を包み、大型のマズルブレーキを持つ88mm砲を搭載した迫力あるフォルムを再現した内容となっています
【 「ドイツ重戦車 タイガー 1 初期型 (ズベズダ 1/35 ミリタリー No.3646)」について 】
●ドイツ軍は、再軍備化が宣言された1935年から戦車の本格的な開発が行われ、短期決戦で戦争を終結させる電撃戦思想に沿って「1号戦車」~「4号戦車」という4種類の戦車が登場します
●当初、この4種類の戦車はどれも装甲が薄く、防御面で不安を抱えており、こられの戦車を上回る重戦車の研究が「ポルシェ」社と「ヘンシェル」社の2社によって行われました
●大戦初期のドイツ軍は破竹の勢いでその勝利を掴みましたが、一方で既存の戦車の防御力の不足が無視できないものとなり、1941年5月に重戦車の研究を行っていたこの2社に新型の重戦車の開発指示が通達されました
●「ポルシェ」社と「ヘンシェル」社は、それまでの研究を活かして独自に重戦車を開発、「ポルシェ」社は「VK4501(P)」、「ヘンシェル」社は「VK4501(H)」という試作車両を完成させます
・ 「ポルシェ」社の「VK4501(P)」は、当時のトランスミッションの能力の関係から、トランスミッションを必要としないエンジンとモーターによるハイブリッド式の駆動システムを採用、対して「ヘンシェル」社の「VK4501(H)」では、従来式のエンジンとトランスミッションという取り合わせとなっていました
●この2両の試作車両は、1942年7月に軍関係者の立会いの元で比較試験が行われた結果、「VK4501(P)」は駆動系のトラブルが発生、「VK4501(H)」は良好な機動性能を発揮し、この「VK4501(H)」が「タイガー1」として制式化されることとなります
●この「タイガー 1」は、重戦車らしく、前面100mm、側後面80mmという重装甲を誇り、当時の戦車としては最強クラスの防御力を持っていました
●主砲には、極めて強力な装甲貫通能力により戦場においてドイツ軍の急場を救った「88mm高射砲」を採用、車載型に改良された「88mm戦車砲 KwK36」が搭載されています
●この「88mm戦車砲 KwK36」と重装甲という取り合わせは、当時の戦車を凌駕する性能を誇り、戦場において「タイガー 1」は無敵に近い戦い振りを発揮します
●ただ、同車が生産を開始した1942年後半から1943年初めの頃は、機械的な初期故障と、重戦車の運用に慣れていない戦車部隊によって故障車も続出しており、その真価が発揮されたのは1943年7月の「クルスク戦」からでした
●この「クルスク戦」において「タイガー 1」は、ソ連軍の対戦車砲や戦車などからの多くの被弾を受けながら戦闘を継続、その主砲により多くの対戦車砲と戦車を撃破し、史上最大の戦車戦となった「プロホロフカの戦い」でも数多くのソ連軍戦車を葬り、戦術的勝利を収めました
●「クルスク戦」後も、北アフリカ戦線、東部戦線、イタリア戦線、そしてノルマンディ戦などにおいて伝説的となる戦いを展開、「タイガー 1」は無敵の存在として連合軍戦車兵から恐れられ、強力なドイツ軍戦車を象徴する代名詞ともなっています
●1944年6月には、その後継となる「キングタイガー」に生産が切り替わりましたが、残存した「タイガー 1」はドイツの終焉まで戦闘を続け、ベルリンの市街戦などにも参加、最も印象に残る戦車として現代に伝えられています
●なお、「タイガー 1」は戦訓と生産効率の関係から生産の途中で度々仕様変更が行なわれており、1943年7月までに生産された「初期型」では、車長キューポラが円筒形タイプ、車体後部にエアフィルターを装備しているのが外観上の特徴となっています
【 「ドイツ重戦車 タイガー 1 初期型 (ズベズダ 1/35 ミリタリー No.3646)」 プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の重戦車「タイガー 1 初期型」を再現したプラスチックモデル組立キット
●ズベズダ社の1/35シリーズの現行のフォーマットにのっとり「タイガー 1 初期型」を再現、近年のズベズダ社らしい繊細な彫刻と模型としてのフォルムの捉え方、そしてディテール表現により「タイガー 1」の魅力を立体化した内容となっています
●「タイガー 1 初期型」の砲塔側面に予備履帯を装着した状態をモデル化、砲塔内部も再現されています
●「タイガー1 初期型」は「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は側面に予備履帯を装備している状態を再現、砲塔内部も表現されています
●「88mm戦車砲 KwK36」の砲身は、マズルブレーキも含めて左右分割式となっています
・ 防盾は、砲身の装甲スリーブも含めて一体成型されています
・ 防盾は上下可動式です
●砲塔は左右分割式で、天板部分は別パーツです
・ 天板パーツには予備履帯受けが一体成型されています
・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ベンチレーター、ピストルポート、エスケープハッチがパーツ化
・ スモークディスチャージャーは基部とランチャー部との分割式で、ランチャー部は1本ずつ分割成型されています
・ 砲塔は旋回可動します
●車長キューポラは、基部が砲塔天板にモールドにて再現、キューポラ上部は左右分割式で、上部のリング部分は別パーツです
・キューポラの視察スリットが開口処理されています
・ キューポラ内部の防弾ガラス部はクリアーパーツです
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●砲塔後部のゲベックカステンは、本体、天板、後部パネルの3パーツで構成
・ 上部のリベット構造、蓋のロック装置などがモールドされています
【 砲塔内部 】
●砲塔内部のメカニカルなディテールを再現
・ 砲尾、照準器、各座席類、旋回装置などを別パーツ化しています
・ 砲塔内部側面に装備されている各種収納箱、信号ピストルホルスター、ガスマスクケースなども別パーツ化して再現しています
・ ピストルポートや視察口内側のディテールなども再現されています
【 車体上部 】
●車体上部は前部フェンダーを含めて一体成型されており、戦闘室前面パネルは別パーツです
・ エンジングリル後部は別パーツです
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチ別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ハッチのペリスコープ、操縦手用の視察装置の防弾ガラスはクリアーパーツが用意されています
・ ボッシュライトのライトコードがモールドにて再現
・ 前方機銃は、マウント部が別パーツで、機銃は可動式とすることができます
・ エンジン点検ハッチは別パーツ
・ エンジンルーム内部の燃料タンク、ファンなどがパーツ化されています
・ 車体上部の各部に装備された「Sマイン発射機」は別パーツにて再現しています
●車載工具類は、固定具が一体成型されています
・ 牽引ワイヤーは固定具も含めて一体成型されており、中央部分のクリーニングロッドとその固定具は別パーツです
・ 履帯交換用ワイヤーは固定具も含めて1パーツで再現されています
【 車体下部 】
●車体下部は、車体上部側面も含んでバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 各転輪は個別にパーツ化され、ゴムの部分にはメーカーの刻印がモールドされています
・ 第1転輪は、外側の転輪を外した状態とすることができます
【 履 帯 】
●履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
・ 履帯は、表面部分にハの字状の滑り止めパターンの無い「タイガー 1」の初期型履帯を再現
・ モデルカステン製「ティーガー 1型 戦車用履帯 (初期型) (可動式)」がこの履帯に対応しています
【 後部パネル 】
●後部パネルは一体成型で、後部フェンダーは別パーツです
・ 排気管は上下方向に3分割式
・ 排気管カバーがパーツ化されています
●エアフィルターは、前後分割式で、下側の配管が一体成型されています
・ エンジンルームのエアフィルター基部にはその他の配管が一体成型
●キューポラの防弾ガラス、ペリスコープなどを再現するクリアーパーツが付属
【 「ドイツ重戦車 タイガー 1 初期型 (ズベズダ 1/35 ミリタリー No.3646)」 塗装とマーキング 】
●「タイガー1 初期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、車体番号、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
・ 部隊名が記載されていませんが、「第503重戦車大隊 (332号車)」などのマーキングが含まれています
●全335パーツ
●2013年 完全新金型