ドイツ シュコダ 35(t)戦車 (アップデート レジン+エッチング+金属砲身付)
「ドイツ シュコダ 35(t)戦車 (アップデート レジン+エッチング+金属砲身付) (プラモデル) (CMK 1/35 AFVモデルキット No.T35024 )」です
●「ドイツ シュコダ 35(t)戦車 (アップデート レジン+エッチング+金属砲身付)」です
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の戦車「35(t)戦車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ポーランド戦やフランス戦などにおいてドイツ軍の重要な戦車戦力として活躍した「35(t)戦車」を再現、リベットを多用した砲塔及び車体に、ボギー式のクラシカルな足周りを持つ姿が表現されています【 「35t 軽戦車」について 】
●戦車を製造するには、高い工業技術力や生産力、特殊な鉄鋼精錬能力など多種多用な技術が必要で、第2次大戦において、自国で戦車を生産できる国は限られており、特に中小国に関しては、ほとんどが輸入に頼っていました
●そんな中小国の中で異彩を放っていたのが旧チェコスロバキアで、この国は第1次大戦時まで強大な勢力を誇ったオーストリア・ハンガリー帝国の工業エリアとなっていた関係上、工業技術が進んでおり同国の生産する戦車の優秀さは各国から一目を置かれていました
●1934年、戦争の機運が高まる世界情勢の元でチェコスロバキア軍は新型戦車の調達を行ないます
●その結果採用されたのが「シュコダ」社の「S-II-a 戦車」で、1935年に制式化され「LTvz.35」と呼称、約300両が発注されました
●しかし、当時、ドイツは領土の拡大を図り、オーストリアを併合、次いでドイツ系住民の保護という名目でチェコスロバキアにも触手を伸ばします
●大戦の勃発を防ぎたいイギリスとフランスは、「ミュンヘン会談」においてドイツに譲歩、その結果、実質上チェコスロバキアはドイツに併合されることとなってしまいます
●これにより、チェコスロバキア軍は解隊され、その装備車両はドイツ軍に編入、「LTvz.35」も244両がドイツ軍に引渡されました
●この「LTvz.35」はドイツ軍の制式化名「35(t)」と呼ばれ、大戦初期における戦車不足のドイツ軍にとって貴重な戦車戦力となり、ポーランド戦やフランス戦などにおいて活躍しています【 「ドイツ シュコダ 35(t)戦車 (アップデート レジン+エッチング+金属砲身付)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の戦車「35(t)戦車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●特徴的な足周りと駐退複座装置が突出した防盾を持つ「35(t)戦車」を再現、プラパーツ部分は簡易インジェクションによる成型とモールドながら、CMK社が培ってきたレジン製、金属製パーツでのアップデートにより、細部のディテールの特徴までも再現した内容となっています
●キットは、CMK社製「Pz.Kpfw 35t (シュコダ Ltvz.35) 戦車」のキットをベースとして、同社のグレードアップ用パーツ(金属製砲身及び機銃、防盾や車載装備品の一部を再現したレジンパーツ、フェンダーなどを再現するエッチングパーツ)をパッケージしたものです
●車体の基本躯体はプラパーツ、砲身及び銃身は金属製、防盾、フェンダー中央部、排気管、装備品の一部はレジン製パーツ、フェンダーの前後部分とディテール類はエッチングパーツとなっているマルチマテリアルキットです
・ キットのベースとなったCMK社の「35(t)戦車」シリーズのランナーがそのままセットされていますので、プラパーツのみでの組立ても可能です
・ 「35(t)戦車」のキットとして、同社のランナーを流用したタミヤ社製「ドイツ軽戦車 35(t)」も発売されていますが、同キットはタミヤ製新規ランナーを追加したのに対して、当キットではCMK社のレジン製、金属製パーツ、エッチングパーツを追加しており、内容自体はほとんど別物となります
●「35(t)戦車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「左右フェンダー」の5ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「3.7cm KwK34(t)砲」砲身は、プラパーツと金属製砲身とがセットされており、選択して使用します
・ プラパーツは本体部分が一体成型で、先端のマズルブレーキは左右分割式です
・ 金属砲身は、真鍮挽き物パーツで、先端部のマズルブレーキの穴が開口処理されています
・ 防盾は、上部の駐退複座装置も含めて一体成型されています
・ 防盾は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下2分割で、上部には上面、側面、後面が一体成型されており、これに砲塔前面、前側面パーツを取り付けるパーツ構成となっています
・ 砲塔の機銃は、プラパーツと金属挽き物パーツとを選択できます
・ 砲塔は旋回が可能です
●キューポラは、本体部分が砲塔上部に一体成型され、これに視察口パーツ及び天蓋部パーツを取り付ける構造です
【 車体上部 】
●車体上部は、戦闘室とエンジンルームが一体成型されており、これに戦闘室前面板を取り付けるパーツ構成となっています
・ 車載工具類は、固定具が一体化されたパーツと、同パーツを加工して固定具及び固定バンドをエッチングパーツとした状態を選択することができます
・ 排気管は左右分割式のプラパーツと、排気管本体はレジン製パーツ、固定バンドをエッチングパーツとした状態とを選択できます
【 フェンダー 】
●フェンダーは、全体がプラパーツで一体成型されたものと、中央部分がレジン製パーツで、前後部分がエッチングパーツとなったものとを選択することができます
・ 各所に存在する同車独特の横のラインのモールドが施されています
・ ノテックライト、ホーンはレジン製パーツとなります
【 車体下部 】
●車体下部は各装甲板を貼り合せる箱組み方式となっています
・ サスペンション部は3分割式の主要構造物に、板バネのパーツを取り付ける構成です
・ 起動輪、誘導輪は3分割式となっており、35(t)の特長である外側のリングが再現されています
【 履 帯 】
●履帯は、プラパーツによる接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、上下の直線部分が繋がっているパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツで構成されています
・ 履帯は、「35(t)戦車」用のシングルピン式のセンターガイド1枚のタイプが再現されており、モデルカステン製「35(t)戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています
●砲身、車載機関銃の銃身部を再現する金属挽き物パーツが付属
●フェンダーの前後部分や車載工具類の固定具などを再現するエッチングパーツが付属
●防盾、排気管、車載装備品の一部などを再現するレジン製パーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「35(t)戦車」のマーキングとして、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ チェコスロバキア陸軍 第1突撃車両連隊 (1938年~1939年)
・ スロバキア陸軍 (ウクライナ / 1941年)
・ ドイツ国防軍 第11戦車連隊 (ポーランド / 1939年)
●説明書の塗装例に基づく国籍マーク、対空識別帯、車体番号、車台番号などを再現するデカールが付属しています