4号戦車H型 シュルツェン付き
「4号戦車H型 シュルツェン付き (プラモデル) (ドラゴン 1/72 ARMOR PRO (アーマープロ) No.7497 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の戦車「WW2 ドイツ軍 4号戦車 H型 シュルツェン付き」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「4号戦車」シリーズ中、その進化の頂点とも言うべき存在である「4号戦車H型」を再現、長砲身の75mm砲を搭載し、シュルツェンを標準装備とした重厚なフォルムを再現した内容となっています【 WW2 ドイツ軍 4号戦車 H型 シュルツェン付きについて 】
●1935年、ドイツ軍は再軍備化を開始、それまでの国境警備隊的な最小限の兵力しか持たなかった同軍は本格的な軍備の整備に取り掛かります
●ドイツ軍では第1次世界大戦の戦訓から短期決戦による戦いに重きを置き、そのための手段としての「戦車」の存在を重視しました
●その「戦車」の開発は、「1号戦車」~「4号戦車」という4車種に分けられ、「4号戦車」は対歩兵戦闘や対戦車戦において支援を行う車格が大きく、大口径の主砲を搭載した支援戦車として位置付けられています
●1941年に独ソ戦が開始されると、ドイツ軍はソ連軍の新鋭戦車「T-34」や「KV-1」に苦戦、主力戦車である「3号戦車」は火力の増強が求められましたが、車格の関係から長砲身の「75mm砲」を搭載することができず、その代わりとして同砲の搭載は「4号戦車」が担うこととなりました
●この長砲身の「75mm砲」は「4号戦車G型」から搭載が開始され、以後「4号戦車」は実質的な主力戦車として運用されました
●「4号戦車H型」は、「4号戦車G型」の改良型として性能向上を図ったタイプとして1943年4月から生産が始まり、車体前部の装甲は80mm厚へと強化、防御力を高めるためにシュルツェンが生産当初から装備されました
・ 「4号戦車H型」ではその生産時期から、大多数の車両が対磁気地雷用のツィンメリットコーティングを塗布しています
●前線へと投入された「4号戦車H型」は「パンター」と並んで大戦中期から後期にかけてのドイツ軍の戦車部隊の中軸となり、各戦線で活躍しました
●ところが、戦況の推移と戦車の生産の絡みからより戦時に即した戦車が必要とされ、1944年7月からは「4号戦車H型」をベースとして各部を省力化し、生産コストを抑えた「4号戦車J型」へと生産が移行しています
●もっとも、既存の「4号戦車H型」はそのまま運用が続けられ、アルデンヌ戦、ハンガリー戦、ベルリン攻防戦などに参加、同車はドイツ軍の終焉と運命を共にしたのでした
【WW2 ドイツ軍 4号戦車 H型 シュルツェン付きについて 】
●このドイツ軍の戦車「4号戦車H型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社らしく細部表現を重視しながらもミニスケールに沿った省略や一体成型化によるパーツ構成で「4号戦車H型」を再現した内容となっています
●ドラゴン社製「4号戦車 F2型 (G初期型)」などからのバリエーションキットではなく、多くのパーツが新規に作り起こされており、パーツ数が抑えられたミニスケールキットとしての組み易さとコレクション性が重視されています
●「4号戦車H型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」、左右の「フェンダー」の5パーツで構成されています
【 砲 塔 】
●「48口径 75mm戦車砲 KwK40」の砲身は、先端のマズルブレーキと基部の装甲スリーブも含めて一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 防盾は駐退複座装置のカバーを含めて3パーツで構成
・ 同軸機銃がパーツ化
・ 防盾(砲身)は完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、前部パネルは別パーツです
・ 車長キューポラは上下分割式です
・ 車長ハッチ、側面ハッチはモールドで再現
・ ゲベックカステンは前後分割式です
●砲塔シュルツェンは両側面部と後面との3パーツで構成
・ シュルツェン架は各1パーツで再現されています
【 車体上部 】
●車体上部は一体成型され、戦闘室前面と後部パネルは別パーツです
・ 車体後部の吸気グリルは上下2パーツで構成
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチはモールドで再現
・ ジャッキ台、ベンチレーター、クリーニングロッド、アンテナがパーツ化
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ式に一体成型され、後部パネルと車体前部の上部パネルは別パーツです
・ 各サスペンションユニットは1パーツで再現
・ 起動輪、誘導輪は左右分割式です
・ 上部転輪は各1パーツで再現
・ 下部転輪は2枚が接合された状態で一体成型され、外側のホイール部は別パーツです
・ 排気管は1パーツで再現され、スライド式金型により先端部が開口処理されています
・ 牽引装置は3パーツで構成
【 履 帯 】
●履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
・ 履帯は、表面部に滑り止めパターンのない40cm幅の「3/4号戦車車台」の「中期型」履帯が表現されています
【 フェンダー 】
●フェンダーは各1パーツで構成されています
・ フェンダー後部のマッドフラップ用のバネがモールドで再現
・ フェンダー裏側の構造が表現されています
・ 車載工具類はモールドで再現され、ボッシュライト、消火器、ジャッキ、車間表示灯が別パーツとなっています
●車体シュルツェンは、左右各1パーツで再現されています
・ シュルツェン架は各1パーツで構成
【 塗装とマーキング 】
●「4号戦車H型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (東部戦線 / 1943年)
・ 所属不明 (ヴィッツラ川・ポーランド / 1944年)
・ 第3戦車師団 (ウクライナ / 1943年)
・ 第2戦車師団 (ノルマンディ / 1944年)
・ 第2戦車師団 (ノルマンディ / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2013年 一部新金型