ベルゲパンター 4号戦車砲塔搭載型
「ベルゲパンター 4号戦車砲塔搭載型 (プラモデル) (ドラゴン 1/72 アーマー シリーズ No.7508 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の戦車回収車「ベルゲパンター」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「第653重戦車駆逐大隊」の改造車両である「4号戦車 砲塔搭載型 ベルゲパンター」を再現、「パンターD型」の車体に「4号戦車H型」の砲塔を装備した特異な姿を再現した内容となっています【 「4号戦車 砲塔搭載型 ベルゲパンター」について 】
●1943年に登場したドイツ軍の中戦車「パンター」は、攻撃力と防御力、機動力に優れた戦車であり、その機動性能を活かした戦車回収車型が早い時期から生産されていました
●この戦車回収車は「ベルゲパンター」と呼ばれ、その後期型では牽引装置やワイヤー巻上げ器、回収器材などが装備された本格的なものとなっていましたが、初期に生産されたタイプでは砲塔を撤去して、その部分を木製の蓋で覆うという簡単なものとなっていました
●一方、重駆逐戦車「エレファント」(正確には「フェルディナント」)を装備した部隊は「第653重戦車駆逐大隊」と「第654重戦車駆逐大隊」の2つでしたが、クルスク戦によって消耗してその装備数は半減、その結果、「エレファント」は第653重戦車駆逐大隊へと集約されることとなりました
●この「第653重戦車駆逐大隊」では、大重量の車両を扱うために重器材が充実しており、その器材を活かした様々な現地改造車両が生み出されています
●同部隊には大重量の「エレファント」を回収する必要性から戦車回収車が他の部隊よりも多めに配備され、「エレファント」ベースの「ベルゲエレファント」と「ベルゲパンター」が合計5両程度存在していました
●この「ベルゲパンター」は上記のような初期型であり、防御用の武装がないことと車両の汎用性を向上させるために「ベルゲパンター」に「4号戦車H型」の砲塔を搭載した車両が1両作られています
・ 「パンター」と「4号戦車」ではターレットリング径が全く異なっており、この砲塔は固定式で搭載され、旋回はできなかったようです(砲塔後部のシュルツェンは取り付けられていません)
・ 「ベルゲパンター」に「4号戦車」の砲塔を搭載することは戦車回収車としての能力の低下を意味し、同車は戦車回収車としてではなく、指揮戦車として用いられたと言われています
●この他にも4連装の20mm機関砲を搭載した「ベルゲパンター」なども作られ、同大隊では創意工夫によって戦力の維持と向上とが図られたのでした
【 「ベルゲパンター 4号戦車砲塔搭載型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の「4号戦車 砲塔搭載型 ベルゲパンター」を再現したプラスチックモデル組立キット
●ドラゴン社らしく細部表現を重視しながらもミニスケールに沿った省略や一体成型化によるパーツ構成により「4号戦車 砲塔搭載型 ベルゲパンター」のフォルムとディテールとを再現した内容となっています
●キットは、ドラゴン社製「Sd.Kfz.171 5号戦車 パンターD型 初期型」をベースとして、「4号戦車 砲塔搭載型 ベルゲパンター」を再現するために、同社製「ドイツ 4号戦車 H型」の砲塔へと変更したバリエーションキットです
●「ベルゲパンター 4号戦車砲塔搭載型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「48口径 75mm戦車砲 KwK40」の砲身は、先端のマズルブレーキと基部の装甲スリーブも含めて一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 防盾は駐退複座装置のカバーを含めて3パーツで構成
・ 同軸機銃がパーツ化
・ 防盾(砲身)は完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、前部パネルは別パーツです
・ 車長キューポラは上下分割式です
・ 車長ハッチ、側面ハッチはモールドで再現
・ ゲベックカステンは前後分割式です
●砲塔シュルツェンは左右各2パーツで構成
・ シュルツェン架は各1パーツで再現されています
【 車体上部 】
●車体上部は、前部フェンダーも含めて一体成型されています
・ 操縦手ハッチ、無線手ハッチはモールドにて再現
・ 操縦手クラッペ、ペリスコープ、ベンチレーター、トラベリングロックは別パーツです
・ 車載工具類は、取り付けベース部分ごとに一体成型され、ジャッキ台は別パーツとなっています
・ 予備履帯ラックの上部に装着されるバールは別パーツです
・ アンテナケースは、3パーツで構成
・ 後部の予備履帯ラックがパーツ化 (予備履帯は付属していません)
・ 前部のマッドフラップが付属、その装着の有無が選択できます
●車体側面のシュルツェンは、シュルツェン架を含めた一体成型のパーツで再現されています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは車体下部に一体成型
・ 起動輪は左右分割式、誘導輪は3分割式となっています
・ 転輪は列ごとに一体成型され、最外側の列は個別にパーツ化
・ 前後の牽引フックは、別パーツとなっています
【 後部パネル 】
●後部パネルは、雑具箱(ゲベックカステン)も含めて一体成型されています
・ 排気管は左右が一体成型され、先端部が開口処理済みです
・ 車間表示灯、ジャッキは別パーツです
【 履 帯 】
●履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式履帯が付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「4号戦車 砲塔搭載型 ベルゲパンター」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第653重戦車駆逐大隊 (ロシア / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2013年 パッケージ内容及びデカール変更アイテム