ソビエト AT-1 自走砲
「ソビエト AT-1 自走砲 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.82499 )」です
●「ソビエト AT-1 自走砲」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の自走砲「AT-1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●火力支援用の戦闘車両として少数が生産された自走砲「AT-1」を再現、後のドイツ軍の突撃砲を彷彿させる戦闘室に直接主砲を搭載した独特なフォルムを表現した内容となっています【 「自走砲 AT-1」について 】
●ソ連は1930年代に入ると、「BT戦車」シリーズと「T-26」シリーズ、そして「T-37」「T-38」等の水陸両用型などの国産の軽戦車を続々と開発、生産コストが低いこれらの軽戦車は大量に生産が行われました
●これらの軽戦車により一定数の戦車台数の確保に目途が付いたソ連軍では、最大でも「45mm戦車砲」しか搭載していない軽戦車をサポートするために、大型の主砲を装備した火力支援用の砲兵戦車の開発を開始しました
●この砲兵戦車用の主砲として使用されたのが中戦車「T-28」や重戦車「T-35」などの主砲として用いられていた「16.5口径 76.2mm戦車砲」で、短砲身で後座長が短く、軽量であるこの火砲は、軽戦車の車体に適したものでした
●この「16.5口径 76.2mm戦車砲」を「T-26」の車台に搭載した自走砲「AT-1」が1935年に登場します
●この「AT-1」は、砲塔を撤去して嵩上げした戦闘室に直接主砲を搭載したもので、戦闘室は密閉型となっており、後のドイツ軍の突撃砲に似たレイアウトとなっていました
●ところが、翌1936年には「BT-7」をベースとして、専用の砲塔に「16.5口径 76.2mm戦車砲」を搭載した砲兵戦車「BT-7A」が開発され、続く1937年には「T-26」をベースに「BT-7A」と同じ砲塔を搭載した「T-26-4」が開発されます
●これらの旋回式の砲塔を装備した車両の方が、自走砲形式で主砲を搭載するよりも運用面で優れており、「AT-1」は10両程度の生産にとどまり、砲兵戦車としての役目は「BT-7A」などにその座を譲っています【 「ソビエト AT-1 自走砲」のキット内容について 】
●このソ連軍の自走砲「AT-1」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●車体の主要部分はパーツ数を抑える一方、サスペンション部は細分化されたパーツ構成、フェンダー支持架などにエッチングパーツが用意されており、「AT-1」の足周りを中心とした細部表現に重点を置いた内容となっています
●ホビーボス社製「ソビエト T-26 軽戦車 1931年型」をベースに、自走砲「AT-1」を再現するために、砲塔を省き、戦闘室、主砲などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「AT-1」は、「戦闘室」「車体」、左右の「フェンダー」の4ブロックで構成されています
【 戦闘室 】
●戦闘室は、複雑な形状となる砲身基部を戦闘室前面パネルに一体成型で再現、軽戦車ベースらしい細かなリベットとパネルラインなどが繊細なタッチで表現されています
●「16.5口径 76.2mm戦車砲」の砲身は一定成型となっており、砲口部分が開口処理されています
・ 駐退装置の装甲カバー部は左右と前面部との3分割式です
・ 砲身基部(防盾部)は戦闘室前面パネルに一体成型
●戦闘室は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前方機銃のマウント部は3分割式で、機銃は可動式とすることができます
・ ペリスコープは別パーツです
【 車 体 】
●車体は、薄い装甲板で構成された華奢な構造、表面に配置された細かなリベットなどが表現されています
●車体は、バスタブ式に一体成型された車体下部に、車体上部の各パネルを貼り付ける構成となっています
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 排気管は横方向に7パーツに分割されており、先端部は開口処理済みです
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●足周りは、細分化されたパーツ構成となっています
・ ボギー式サスペンションは、ボギー部及びリーフ式サスペンション(左右分割式)、ボギーアームで構成、各軸がパーツ化されています
・ 起動輪は左右分割式で、起動輪内側の棒(×6)がパーツ化
【 フェンダー 】
●フェンダーは、表面に打たれたリベット構造を再現、後部のリム部分はシャープに成型されています
●左右のフェンダーは、各1パーツで構成されています
・ フェンダー支持架はエッチングパーツにて再現
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された連結可動式履帯が付属しています
・ 履帯本体を左右両側のピンで繋ぐ方式です
・ 左右両側のピンは、内側と外側の形状の違いを再現
●エンジングリルのメッシュ、フェンダー支持架などを再現するエッチングパーツが付属
【 塗装とマーキング 】
●「AT-1」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
●「ソビエト AT-1 自走砲」の完成時のサイズ
・ 全長 : 13.2cm
・ 全幅 : 7.1cm
●全960パーツ
●2013年 一部新金型