アメリカ M19 戦車運搬車 ソフトトップ
「アメリカ M19 戦車運搬車 ソフトトップ (プラモデル) (メリットインターナショナル 1/35 AFV No.63502 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍のタンクトランスポーター「M19 戦車運搬車」の「ソフトトップ型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●重量級の戦車を輸送するタンクトランスポーターとして開発された「M19 戦車運搬車」を再現、アメリカ車両ならではの大きなフロントグリルを持つボンネット形状と、タイヤを多数装備した迫力ある姿を表現した内容となっています
●「M19 戦車運搬車」を構成する、「ダイヤモンドT 981」牽引車、24輪式の「M9 トレーラー」を再現しています
●メリットインターナショナル社製「アメリカ M19 戦車運搬車」をベースに、「ソフトトップ型」を再現するため、キャビンを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
【 「M19 戦車運搬車」について 】
●戦車などの戦闘車両は、戦場のみで活動することを目的とした兵器であり、長距離を自走すると、自重によりエンジン、トランスミッションなどの動力系、履帯の負荷がかかり駆動系周りを中心に故障が発生しやすくなり、一定の距離での整備が必要となります
●第1次世界大戦での戦車は、整備を必要とする距離の目安は数kmという単位でしたが、工業力の発展にともなう機械化技術力の発達により、第2次世界大戦では100km~300km程度へと延長、さらに現代になると機械的な性能がより向上したものの、戦闘装甲車輌が長距離を自走するのは好ましくないことは原則的に変わりません
●この機械的な磨耗、故障などのトラブルをできるだけ回避すべく、戦車を戦場へと輸送する手段として、鉄道、船舶、トラックなどを用いた輸送が行われています
●第2次世界大戦初期、軽戦車クラスまでの車輌でしたら大型トラックの荷台にそのまま搭載する方式を採っていましたが、その後、戦車が大重量化するに従い、トラックの積載能力では運搬が不可能となってしまい、専用のトレーラーと牽引車を使う方法へと変化しました
●イギリス軍では、20t程度の車両を搭載可能な「スキャンメル タンクトランスポーター」を開発、各戦線で広く運用されました
●しかし、戦車の重量が増大していくと、この「スキャンメル タンクトランスポーター」では運搬をまかないきれなくなり、これを解決するための新型のタンクトランスポーターの開発をアメリカ軍に打診、この結果開発されたのが「M19 戦車運搬車」です
●この「M19 戦車運搬車」は、185馬力のディーゼルエンジンを搭載し、専用のトレーラーにより45tまでの車両を搭載することを可能、実質的に第2次世界大戦に登場したアメリカ軍戦車を全て搭載することができる能力を持っていました
●「M19 戦車運搬車」は1941年に生産を開始、アメリカ軍のみならず開発原因となったイギリス軍、そしてソ連軍などにも供与を行いました
●「M19 戦車運搬車」は、熱砂の北アフリカ戦線から酷寒のロシアの地に至るまで、戦車輸送に活躍、戦線後方における重要な支援車両として各軍を支える存在となったのでした
●なお、「M19 戦車運搬車」は、牽引車とトレーラーを含めた総称であり、牽引車は「ダイヤモンドT」社の「ダイヤモンドT 980」、もしくは「ダイヤモンドT 981」、トレーラーは通常は「ロジャース」社製の「M9 トレーラー」が用いられましたが、イギリス製のトレーラーを使用する場合もありました
・ 「ダイヤモンドT 981」は、「ダイヤモンドT 980」のマイナーチェンジ版で、前面バンパーの左側にウインチ用のワイヤーを伸ばすための開口部が付いているのが特徴となります
【 「アメリカ M19 戦車運搬車 ソフトトップ」のキット内容について 】
●このアメリカ軍のタンクトランスポーター「M19 戦車運搬車」の「ソフトトップ型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●シャーシ部や足周り、ウインチ部などのディテールは細分化したパーツで構成し、キャビン部やトレーラー部などの外装部分はスライド金型を用いた一体成型のパーツで再現、外観上はスッキリしたデザインながらその内部は複雑な造りとなる「M19 戦車運搬車 ソフトトップ型」の構造を再現した内容となっています
●「M19 戦車運搬車 ソフトトップ型」は戦車を積載するタンクトランスポーターですので、全長は長くて存在感があり、トレーラー部分にアメリカ戦車などを載せるとより迫力溢れる姿が演出できることでしょう
●「M19 戦車運搬車 ソフトトップ型」は、「キャビン」「ウインチ部」「荷台」「シャーシ」「エンジン」「トレーラー」の6ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●上部にキャンバスを張ったアメリカ車両らしい押しの強い「ダイヤモンドT 981 ソフトトップ型」のスタイルを再現、前部のボンネットはパネルごとにパーツ化しています
●キャビン部は、キャビン本体は一体成型のパーツで再現、これにフロントウィンド、上部のキャンバストップ部分を取り付けて作製します
・ 側面のドアは別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ フロントウィンドの枠の部分は成型色パーツ、ウィンド本体はクリアパーツとなっています
・ ワイパーは別パーツ化、成型色パーツです
・ キャビン側部のタンク類は左右に分割したパーツ構成で、上部の滑り止めパターン付きのプレートはエッチングパーツとなります
●キャビン内部を再現し、フロアパネルに座席、レバー類を取り付ける構成となっています
・ レバー、ペダル類は細分化したパーツ構成で詳細に再現
・ メーターパネルは、パネル本体とボタン3パーツで構成し、メーター類を再現するデカールが付属しています
●ボンネット部は、実車の構造に沿ったパネル分割で再現しています
・ 前部のフェンダーとバンパーは、個別にパーツ化
・ 側面の吸気グリルは、部分的に開口しています
【 ウィンチ部 】
●ウインチ部は細分化したパーツ構成で、構造と細部を再現しています
●ウインチ部は7パーツで構成したウインチ本体に、周囲のベース部分、操作ハンドル、モーター部などを取り付けて作製します
・ ウインチのワイヤーを再現する紐が付属しています
【 荷 台 】
●「平ボディ」型の金属製荷台を再現しています
●荷台は、箱組み状に各パネルを貼りあわせて作製します
・ 荷台床面下部に存在する補強用のアングル材は独立したパーツ構成となっています
・ 幌及び幌枠は付属していません
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化したパーツ構成で、「ダイヤモンドT 981」独特の複雑な構造を再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組み合わせて作製します
・ リーフ式サスペンションは、左右に分割したパーツ構成です
・ エンジンから後方に延びる動力伝達装置は、各デェファレンシャルごとに細分化したパーツ構成となっています
・ 前輪のステアリングゲージは6パーツで構成、ステアリングは固定式となります
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とで分割、ゴムの部分は軟質素材です
・ タイヤ表面にはトレッドパターンを深めの彫刻で再現
【 エンジン 】
●エンジンは、細分化したパーツ構成で、エンジン本体だけではなく、これに付随する発電機、ファンベルト、シリンダーヘッド部などを細かく再現
●エンジンは、エンジン本体、クラッチ、トランスミッション、ラジエターの各ブロックごとの構成となっています
・ それぞれのブロックは細分化されたパーツ構成となっており、エンジン本体は40以上のパーツで構成
・ ラジエターの内部のメッシュはエッチングパーツにて再現
【 トレーラー 】
●トレーラー本体と連結部とで構成する「M9 トレーラー」を再現、後部の搭載用の傾斜部は折り畳んだ状態を再現しています
●トレーラー本体は、一体成型化した上部の積載面と下部の支柱部との2パーツで構成、これに各構造物を取り付ける構成となっています
・ 後部の傾斜部と前部の3角状の構造物は左右に分割したパーツ構成です
●連結部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 牽引装置及びアーム部は一体成型のパーツで再現
・ 4輪からなる各車軸部は7パーツで構成
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とに分割、ゴムの部分は軟質素材製です
●フロントウィンド、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●ラジエターのメッシュ、滑り止めパターン付きのプレート、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「アメリカ M19 戦車運搬車 ソフトトップ」の塗装とマーキング 】
●「アメリカ M19 戦車運搬車 ソフトトップ」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、部隊表示、部隊マーク、重量表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●「アメリカ M19 戦車運搬車 ソフトトップ」の完成時のサイズ
・ 全長 : 464mm
・ 幅 : 82mm
●全750パーツ
【 「アメリカ M19 戦車運搬車 ソフトトップ」のパッケージ内容 】
・ アメリカ軍 M19戦車運搬車 ソフトトップ型 ×1
・ エッチングシート ×2
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2014年 一部新金型