ティーガー 1 初期型 第503重戦車大隊 東部戦線 1943 (フルインテリア)
「ティーガー 1 初期型 第503重戦車大隊 東部戦線 1943 (フルインテリア) (プラモデル) (ライ フィールド モデル 1/35 AFV No.RM-5003 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重戦車「ティーガー 1」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第503重戦車大隊所属の、後部が斜めになったゲベックカステンを装着している車両を再現しています
●ドイツ軍の重戦車大隊の中で最もハイスコアを叩き出した第503重戦車大隊の「ティーガー 1」を再現、同大隊車両特有となるゲベックカステンを装備した迫力あるフォルムを再現した内容となっています
●ライフィールドモデル社製「ドイツ ティーガー 1 極初期型 北アフリカ 1943」をベースに、第503重戦車大隊の「ティーガー 1 初期型」を再現するために、車体前面パネル、後部マッドフラップ、サイドスカート、ゲベックカステンなどを新規パーツへと変更、車体内部のパーツを追加したバリエーションキットです
●本キットで再現している「ティーガー 1」は
・ 防盾は照準口部分の膨らみがないフラットなタイプ
・ ゲベックカステンは、後部が斜めとなった第503重戦車大隊仕様
・ エアフィルターは装備しておらず、その位置にはジェリカンラックと収納箱が付く
・ 前部のフェンダーと後部のマッドフラップは通常タイプ(初期型)
・ 車体のSマイン発射機は未装着
・ スモークディスチャージャーは装備
・ 排気管は上部に消炎カバーが付いていない状態
・ 排気管カバーは未装着
という、「極初期型」に近い「初期型」を再現しています
【 「第503重戦車大隊のティーガー 1」について 】
●重戦車「ティーガー 1」を装備する「重戦車大隊」は、国防軍では12個(グロスドイッチュラント装甲擲弾兵師団の戦車連隊第3大隊と第301無線操縦戦車大隊を含む)、武装親衛隊では3個の部隊を編成していました
●「第503重戦車大隊」は、最も激戦となった戦域へと投入され、「東部戦線」から「西部戦線」、そして再び「東部戦線」へと転戦、装備する車両も「ティーガー 1」から「ティーガー 2」(キングタイガー)へと変更し、最も戦果を挙げた部隊でした
●重戦車「ティーガー 1」は、出現当事は他の戦車の追従を許さないほどの高性能な強力な戦車で、ドイツ軍では量産開始前から運用部隊である重戦車大隊を編成、通常の戦車部隊から要員を集め、着々と機材と支援車両を揃えて行きました
●しかし、「ティーガー 1」は、それまでのドイツ戦車とは規格外の車両であったことから、生産は遅れ、人員と機材などの編成が終わった重戦車大隊は、工場からの「ティーガー 1」の到着を待っている状態となります
●また、「ティーガー 1」の生産初期は細部の仕様がまだ定まっておらず、「極初期型」や「初期型」の中でも車両によって仕様のバラつきがありました
●最初に「ティーガー 1」を受領したのは第「502重戦車大隊」で、受領後は東部戦線の北部地区へと投入、続いて受領したのは「第501重戦車大隊」で、北アフリカ戦線へと投入されています
●「第503重戦車大隊」はその後に「ティーガー 1」を受領、このため同大隊の「ティーガー 1」は「極初期型」ではなく「初期型」となっていました
●しかし、上記のようにこの「第503重戦車大隊」が受領した「ティーガー 1」の「初期型」は、まだ「初期型」本来の仕様とはなっておらず、「極初期型」に近い特徴を持っています
●特に、ゲベックカステンはまだ「初期型」のタイプは装着されなかったようで、後部が斜めになった形状のタイプや、「3号戦車」のゲベックカステンを転用した車両が見られます
●もっとも、「ティーガー 1」の受領が進むにつれて車両は「初期型」仕様に近いものへと変化、「第503重戦車大隊」の編成初期における「ティーガー 1」は、バラエティに富んでいるのが特徴となっているのです
【 「ティーガー 1 初期型 第503重戦車大隊 東部戦線 1943 (フルインテリア)」のキット内容について 】
●この「第503重戦車大隊」所属の重戦車「ティーガー 1 初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成と、エッチングパーツ、クリアパーツ、金属製ワイヤーなどの複合素材を採り入れ、「ティーガー 1 初期型」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「ライ フィールド モデル」は新興の模型メーカーとなりますが、新興メーカーらしからぬキット内容で、パーツ構成、エッチングパーツ、連結可動式履帯など、これまで発売された「ティーガー 1」のキットを下敷きにしながら、よりモールドのクオリティを向上したかのようなパーツ構成となっています
●エンジンを含めて砲塔、車体内部をも再現したフルインテリアを再現したキットです
●「ティーガー 1 初期型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●特徴的な馬蹄形の砲塔フォルムを始め、防盾の鋳造肌、各部の溶接跡、ボルト穴、キューポラ部の細部などのディテールを細かく再現しています
●「88mm戦車砲 KwK36」の「砲身」は、前後方向に3分割したパーツで再現
・ 「マズルブレーキ」は、3パーツで構成し内部構造も再現
・ 「防盾」は、装甲スリーブ、防盾外側、防盾内側、防盾基部の4パーツで構成、装甲スリーブにはネジ穴をモールドで再現しています
・ 「同軸機銃」は別パーツ化、スライド金型を使用して銃口を開口しています
・ 「防盾」部分に取り付ける「直接照準指針」は、プラパーツとエッチングの2種をセット、選択して使用することができます
・ 「防盾」(砲身)は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は左右及び天板、砲塔リングの4パーツで構成
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「ベンチレーター」は、「通常の状態」と「防水カバーが付いている状態」とを選択して組み立てることができます
・ 後部の「ピストルポート」と「エスケープハッチ」は別パーツ化して再現
・ 「スモークディスチャージャー」は、1本ずつ個別にパーツ化、装填状態と発射済み状態を選択して組み立てることができます
●「車長キューポラ」は一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して視察口、上部の水抜き穴も再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「車長ハッチ」の「把手」「ロック機能」などを別パーツ化して再現しています
・ キューポラ内部の「視察装置」はクリアパーツで再現しています
●砲塔後部の「ゲペックカステン」は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「蓋」は上部パネルに一体成型化しています
・ 側面のステーは側面パネル上にモールドで再現しています
●砲塔内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 砲尾
・ 防危板
・ 照準器
・ 駐退復座装置
・ 同軸機銃の機関部及び弾薬嚢
・ 薬莢受け
・ 砲塔バスケット
・ 各座席
・ 砲塔旋回装置
・ 旋回ハンドル
・ 操作ハンドル
・ ジェリカンラック
・ 通話ターミナル
・ 防弾ガラス入れ
・ ジェリカン ×3
・ ガスマスクケース ×2
・ 水筒 ×2
・ 機銃弾入れ ×2
・ MP40 サブマシンガン ×2
など
【 車体上部 】
●各部の装甲板の厚みや溶接跡の再現の他、上部に配置した牽引ワイヤーや各種工具類、クリーニングロッドなどが織り成す細かな車体上部のレイアウトを再現しています
●「車体上部」は、「前部」「戦闘室前面パネル」「天板」の3パーツで構成
・ 後方の「エンジングリル」は別パーツ化、形状を正確に再現するために上下に分割したパーツ構成となっています
・ エンジングリル部のメッシュ部は付属のエッチングパーツで再現
・ 「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ボッシュライト」は前後に分割したパーツで再現、内側のガラス部を再現するクリアパーツが付属しています
・ 「ボッシュライト」の配線を再現したパーツが付属
●「前部」は「フェンダー」を含めた一体成型のパーツで再現
●「戦闘室前面パネル」は一体成型のパーツで再現、操縦手視察装置、前方機銃マウントは別パーツとなっています
・ 視察装置内部の「防弾ガラス」はクリアパーツで再現
・ 「前方機銃マウント」は3パーツで構成、中央のボールマウント部を接着しないことマウントを可動とすることができます
・ 「前方機銃」は8パーツの構成により、その内側の構造を再現しています
●「車載工具類」はそれぞれ個別にパーツ化、「固定具」も含めて一体成型化したパーツとなっています
・ 「固定具」を再現したエッチングを付属、工具に一体成型化した固定具部分を削り落とすことで、固定具をエッチングパーツへと変更することができます
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します
・ 「牽引ワイヤー」の固定具は、車体に一体成型化したものと、エッチングパーツとを選択して使用することができます
●サイドフェンダーは左右それぞれ一体成型のパーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、これに側面パネル、後部パネルを貼り付けて作製します
・ サスペンションアームは別パーツ化して再現、トーションバー部分も再現しており、アーム部分のツメを切り取ることで、上下可動とすることができます
・ 「転輪」は1枚ずつ独立してパーツ化
・ 外側転輪を外した状態を再現可能なオプションパーツが付属、また、転輪ゴムが脱落した状態を再現できるオプションパーツも付属しています(ゴム部・転輪部を分割して再現)
・ 「起動輪」は2種のパーツをセット
・ 「起動輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
●車体後部パネルは一体成型のパーツで構成
・ 「車間表示灯」「牽引装置」などは別パーツ化して再現
・ 「排気管」は上下方向に3分割したパーツで再現、蓋は閉じた状態となります
・ 「ジェリカンラック」はエッチングパーツで再現、「ジェリカン」(×2)が付属しています
・ 「収納箱」は上下に分割したパーツで再現しています
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 車体下部のフレーム構造(エッチングパーツ)
・ トランスミッション
・ クラッチ
・ 最終減速器
・ ドライブシャフト
・ 操縦席
・ メーターパネル
・ ハンドル
・ レバー類
・ ペダル類
・ 無線手席
・ 無線機
・ 機銃弾の弾薬箱ラック及び弾薬箱
・ 予備銃身ケース
・ 砲弾収納庫
・ 砲弾
・ 砲弾ラックの扉
・ バッテリーケース
・ 隔壁
・ エンジン
・ 燃料タンク
・ ラジエター
・ 冷却ファン
など
【 履 帯 】
●「履帯」は接地部分にハの字状の滑り止めパターンが付いていない「ティーガー 1」用の「初期型履帯(Kgs/63/725/130履帯)」を再現しています
・ 「履帯」は連結可動式履帯により再現しています
・ 「履帯」は履帯の両側をピンで止めることにより可動式とすることができ、裏側のガイドは肉抜き穴を再現するために別パーツ化しています
・ このタイプの「履帯」には、モデルカステン製「ティーガー 1型 戦車用履帯 (初期型)」が対応しています
●キューポラの視察装置、ペリスコープ、操縦手の視察装置などを再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、車載工具類の固定具、ジェリカンラックなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「ティーガー 1 初期型」の塗装とマーキング 】
●「ティーガー1 初期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第503重戦車大隊 321号車 (黒字白縁)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属
・ 他に、「331」「311」「314」「323」の各号車の車体番号を再現したデカールもプリントされています
【 「ティーガー 1 初期型 第503重戦車大隊 東部戦線 1943 (フルインテリア)」のパッケージ内容 】
・ ティーガー 1 初期型 (第503重戦車大隊所属車両) ×1
・ エッチングシート ×2
・ 金属製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型