イスラエル メルカバ Mk.3D 主力戦車 低強度紛争型
「イスラエル メルカバ Mk.3D 主力戦車 低強度紛争型 (プラモデル) (MENG-MODEL 1/35 ティラノサウルス シリーズ No.TS-025 )」です
●イスラエル軍の主力戦車「メルカバ Mk.3D」をベースとした市街地戦闘型「メルカバ Mk.3D LIC」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●市街地戦闘に特化して全周防御力と視察能力の向上を図った「メルカバ Mk.3D LIC」を再現、砲塔にタイル状の追加装甲を装備し、車体上部に設けられたグリルなどの開口部を塞いだ、重厚なスタイルを再現した内容となっています
●MENGモデル社製「IDF メルカバ Mk.3D 初期型」をベースとして、「メルカバ Mk.3D LIC」を再現するために、砲塔、車体底部などを変更、エッチングパーツを追加したバリエーションキットです
【 「メルカバ Mk.3D LIC」について 】
●イスラエル軍は1979年に国産戦車「メルカバ」を開発、それまで戦車を海外からの輸入に頼っていたイスラエル軍にとって国情に沿った仕様となる「メルカバ」の開発は大きな転機となりました
●建国間もないイスラエルは小さな国で、人口も少ないことから人員の喪失は国の存亡に関わることで、「メルカバ」では防御力の向上に努めており、エンジンですら被弾時には兵士の盾となるよう車体前方に配置しています
●「メルカバ」は当時の戦車としては充分な防御力を有していましたが、その後、対戦車兵器の能力向上に対抗すべく、新しい戦車技術を導入し、さらに防御力の向上を図りました
●そして、2000年に登場した「メルカバ Mk.3D」では、市街地での戦闘用として砲塔側面にモジュール装甲を装備、その姿を大きく変貌させ、「メルカバ」シリーズは強靭な防御力を持つ強力な戦車として確固たる地位を占めています
●しかし、この「メルカバ Mk.3D」が登場した後、世界はテロの時代へと突入、各国の軍隊では従来の正規軍同士の戦いを前提とした装備ではなく、ゲリラや武装勢力との戦闘を考慮した装備体系を求められるようになります
●このようなゲリラや武装勢力は、野戦のような戦闘になると正規軍には太刀打ちできないため、遮蔽物が多い市街における突発・単発的な戦闘で正規軍と対抗しようとします
●物陰から、いつPRG弾を打ち込まれるかわからない戦闘に対応すべく、戦車などの戦闘車両は、前面装甲を重点的に厚くする防御から、全周囲に渡り防御力を高めるようになってきています
●イスラエル軍は、これまでの紛争事案の経験から、他国よりも全周防御を重視、「メルカバ Mk.3D」も側面防御力を大幅に向上した戦車でしたが、時代の流れを反映し、より防御力の向上が求められた結果、登場したのが市街地戦闘型「メルカバ Mk.3D LIC」です
・ 「メルカバ Mk.3D LIC」は、砲塔を中心としてタイル状の追加装甲を装備、車体上部に存在するグリル部などの開口部には防御用のカバーを装着しています
・ 砲手用の照準サイトや開口部などには金網を装着、一定の弾片防御力を持つようになりました
・ 車長ハッチは、防弾ガラスを埋め込んだ背の高いタイプへと変更、このハッチにより車長はハッチから顔を出さずに周囲を視察することができます
・ そして、車体底部には、対仕掛け地雷対策用に追加装甲を装備、ウィークポイントとなる車体下面にも高い防御力を備えています
●「メルカバ Mk.3D LIC」は、市街戦に特化した戦車として強靭な全周防御力を有し、強力な対戦車武器を持つゲリラや武装勢力に対抗するための切り札として配備が進んでいるのです
【 「イスラエル メルカバ Mk.3D 主力戦車 低強度紛争型」のキット内容について 】
●このイスラエル軍の市街地戦闘用の主力戦車「メルカバ Mk.3D LIC」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●MENGモデル社の徹底したリサーチに裏づけされた実車への造詣に基づき「メルカバ Mk.3D LIC」を再現、パーツの細分化によってディテールを追求するのではなく、スライド金型を使用した一体成型化やパーツ上に施された凹凸のモールドによるディテール再現を中心に、現用車両らしい細やかな構造を再現した内容となっています
●現用戦車の持つ細部構造を極力エッチングパーツを使わずに、プラスチックパーツ上に施されたモールドを中心に再現、付属するエッチングパーツも防御強化のため新たに装備したサイト部分などのメッシュ(金網)部分に絞っています
●また、「メルカバ」戦車シリーズに欠かせない砲塔後部のチェーンカーテンもプラスチックパーツで再現しており、エッチングパーツや金属パーツなどを使用するのに比べて比較的容易に製作することが可能です
●「メルカバ Mk.3D LIC」は、「砲塔」「車体上部「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●タイル状の追加装甲を装着した「メルカバ Mk.3D LIC」の砲塔レイアウトを再現、パネルライン、ボルトなどを強弱をつけたモールドで再現しています
●「120mm 滑腔砲」は3ブロックで構成、前後ブロックは左右に分割したパーツ、中央の排煙器は前後方向に3分割したパーツで構成しています
・ 砲身基部にポリキャップを内臓させ、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 砲塔先端部も各パネルごとに貼り合わせて作製
・ 「装填手ハッチ」は別パーツとなっており、開閉状態を選択できます
・ 「車長ハッチ」は3パーツで構成、下部の防弾ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ペリスコープ」もクリアーパーツで再現、蓋の部分は成型色パーツとなっています
・ 砲塔左右に装備した「スモークディスチャージャー」は左右それぞれ7パーツで構成、蓋は装着の有無を選択できます
・ 「牽引ワイヤー」はアイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の紐で作製します
●「車長サイト」は4パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ サイトのガードは4パーツで再現、サイトに被せるように取り付けます
・ サイトの金網を再現したエッチングパーツが付属
・ サイトは、砲塔部に装着するポリキャップにより旋回可動させることができます
●「砲手サイト」は2パーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ サイトの金網を再現したエッチングパーツが付属、サイトの扉は開いた状態となります
●砲塔後部の「バスケット」は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「チェーンカーテン」は、各列ごとに成型したプラパーツで再現、リングによる連結をスケールに沿ったモールドで再現しています
・ 「バスケット」に取り付ける、車両表示用のマットはプラパーツにて再現
●砲塔上部に装備する「12.7mm M2重機関銃」は一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して銃口を開口しています
・ 銃架は、弾薬箱を含めて8パーツで構成
・ 後部の射撃装置は、機銃のグリップを含めて9パーツで再現しています
●「FN MAG機関銃」は一体成型のパーツで再現、携行用のグリップは別パーツとなっています
・ 銃架は4パーツもしくは7パーツで構成、弾薬箱は上下に分割したパーツで再現しています
【 車体上部 】
●開口部に金網を装着した「メルカバ Mk.3D LIC」の車体上部レイアウトを再現、追加装甲のボルトや各部の溶接跡、各グリルの格子状パターンなどを繊細かつ強弱のあるモールドで再現しています
●車体上部は、側面も含めて一体成型のパーツで再現、排気口、エンジンデッキカバーは別パーツ化して再現しています
・ 「操縦手ハッチ」は、アームの形状が異なる2種をセット、選択して使用することができます
・ 「操縦手ハッチ」は、開閉状態を選択することができます
・ 「ペリスコープ」はクリアパーツで再現、蓋は成型色パーツとなっています
・ 「前照灯」は3パーツで構成、使用状態と格納した状態とを選択して作製することが可能、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 車体の4隅に装着する「車幅ポール」は、基部のみを再現しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ エンジングリルなどの開口部を塞ぐカバーは個別にパーツ化、金網部分はエッチングパーツで再現します
●サイドスカートは、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ サイドスカートの取り付け基部は個別にパーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部は、追加装甲板が付いた「メルカバ Mk.3D LIC」の車体下部形状を再現、履帯は接着連結式履帯で再現しています
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 底部に装着する「追加装甲板」も一体成型のパーツで再現しています
・ 「サスペンションアーム」「コイルスプリング」「ショックアブソーバー」は別パーツ化しています
・ 「起動輪」「誘導輪」は、前後に分割したパーツで再現、内蔵するポリキャップにより可動させることができます
●「下部転輪」は、鋼製転輪とゴム付き転輪とをセット、選択して使用します
・ 「下部転輪」は前後に分割したパーツで再現、外側となる転輪は4分割しており、外周部を変更することにより転輪のタイプを選択します
・ 「下部転輪」は、内蔵するポリキャップにより可動させることができます
●後部のハッチ部は車体下部とは別パーツとなっています
・ 「後部ハッチ」は上下各2パーツで構成、開閉可動させることができます
●後部の「バスケット」は、フレーム状になった各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 後部のグレーチング状パネルは1パーツで再現、グレーチングパターンを繊細なモールドで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、「メルカバ戦車」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式にて再現
●車長ハッチの防弾ガラス、ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●各グリルの金網、各サイトの金網などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「メルカバ Mk.3D LIC」の塗装とマーキング 】
●「メルカバ Mk.3D LIC」のマーキングとして、イスラエル軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第188バラク機甲旅団 第2サール戦車大隊 (ガザ境界防衛作戦 / 2014年)
・ 第188バラク機甲旅団 第2サール戦車大隊 (イスラエル・レバノン国境 / 2015年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊表示、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「メルカバ Mk.3D LIC」のディテール写真を収録したカラーのフォトアルバムが付属しています
【 「イスラエル メルカバ Mk.3D 主力戦車 低強度紛争型」のパッケージ内容 】
・ メルカバ Mk.3D LIC ×1
・ エッチングシート ×1
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ フォトアルバム ×1
●2016年 一部新金型