ソビエト MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車
「ソビエト MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05579 )」です
●現用ロシア軍の装甲兵員輸送車「MT-LB 6MA」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●装軌式汎用装甲輸送車「MT-LB」に装輪式装甲兵員輸送車「BTR-80」の砲塔を搭載した装甲兵員輸送車「MT-LB 6MA」を再現、車体後部に小型の砲塔を備えた、ロシア軍車両としては珍しい安定感あるフォルムを再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト MT-LB 汎用装甲輸送車」をベースに、「MT-LB 6MA」を再現するために、銃塔を省き、「ソビエト BTR-80 装甲兵員輸送車」の砲塔パーツを追加、車体上部などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ソビエト MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車」のキット概要 】
●トランペッター社のスタンダードなフォーマット、車体の主要部は一体成型化したパーツ、ディテールに関しては細分化したパーツとエッチングを交えて再現
●水上推進用のスリット状構造物など、エッチングパーツを多く含んでいることから製作の難易度は高め
●砲塔内部及び操縦席や兵員席やエンジン部などの車体内部も再現
●各ハッチ、ドアは別パーツ化、開閉状態を選択可能
●車体前部の装甲カバーも開閉状態を選択可能
●車体尾部の水上推進装置用スリット状構造物はエッチングパーツを貼り合わせて作製
●前部ウィンド、前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●車体各部のディテールなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は「MT-LB」用のシングルピン履帯、履板1枚ごとに分割したプラスチック製の接着連結式
●塗装例はロシア軍仕様2種、カラーの塗装シートが付属
【 「MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車」について 】
●1950年代、ソ連軍は歩兵の機械化と装甲化を進め、装甲兵員輸送車として装輪式の「BTR-60」と装軌式の「BTR-50」などを開発します
●装軌式の「BTR-50」は、搭載可能な兵員数が20名という大きなキャパシティを持ち、エンジン馬力にも余裕があることや、装軌式車両として不整地での機動性能も高いことから、火砲の牽引などにも使用することができました
●しかし、大きなキャパシテイを持つ「BTR-50」を火砲牽引に用いることは明らかにオーバースペックであり、本来の目的たる兵員輸送車としての用途に集中させるため、火砲の牽引や兵員、物資の輸送を行うための汎用型の装軌式装甲輸送車の開発が進められ、1964年に登場したのが汎用装甲輸送車「MT-LB」です
・ 汎用装甲輸送車「MT-LB」は、「BTR-50」から転輪などを流用していますが、車体は全くの新設計となり、「BTR-50」よりも小型化しています
・ ただし、「BTR-50」の車体レイアウトを継承しており、車体前部にはトランスミッション、エンジンルームと操縦席を挟んで、後部には兵員室を設けています
・ また、水陸両用機能やNBC防御装置も装備、最前線や核攻撃下での運用を考慮した車両となっています
●「MT-LB」は、2名の乗員の他に、11名の兵員、もしくは2tの物資を積載することが可能で、122mm砲クラスまでの火砲を牽引する能力を持っています
●「MT-LB」は装甲車両としては特に記すことがない凡庸な車両でしたが、逆に高い汎用性を生み出し、火砲牽引だけではなく、様々な任務に使用できる車両となりました
●このため、「MT-LB」は大量生産が行われ、東側諸国を中心に広く運用、ソ連崩壊後もロシア軍などが継続運用、中東諸国など世界各国使われ続けています
●ロシア軍では、「MT-LB」をベースとした兵員輸送型を次々と開発、「BTR-80」の砲塔を搭載したのが装甲兵員輸送車「MT-LB 6MA」です
・ 装甲兵員輸送車「MT-LB 6MA」では、「MT-LB」固有の武装として車体前部に装備されていた銃塔を撤去、車体後部に「BTR-80」の砲塔を搭載しています
・ 「BTR-80」の砲塔は小型であることから、収容可能な兵員数を大きく損なうことがなく、機動性も確保しています
●「MT-LB 6MA」などの「MT-LB」をベースとした装甲兵員輸送車は成功作となり、「BTR-80A」の砲塔を搭載した「MT-LB 6MB」やその派生型も登場、「BMP」シリーズよりもキャパシティが大きな車両として高い評価を得ているのです
【 「ソビエト MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車」のキット内容について 】
●このロシア軍の装甲兵員輸送車「MT-LB 6MA」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の主要部分には一体成型のパーツを多用しながらも、車体上の細かなディテールは細分化したパーツとエッチングを交えたパーツ構成で、「MT-LB 6MA」を再現した内容となっています
●エンジンやトランスミッションを含めて車体内部も再現しています
●「MT-LB 6MA」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は、スモークディスチャージャーを後部に配置した「BTR-80」用の砲塔を再現、溶接跡などを強弱を付けたモールドで再現しています
●「14.5mm 機関砲」の砲身は上下に分割したパーツで再現、砲口を開口しています
・ 砲身の各放熱口も開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、「同軸機銃」は別パーツ化して再現しています
・ 「防盾」は完成後も上下に可動させることができます
●砲搭体は、一体成型のパーツで再現
・ 「スモークディスチャージャー」の基部は砲塔に一体成型化しており、スモークディスチャージャー本体は1本ずつ個別にパーツ化しています
・ 「サーチライト」は前後に分割したパーツで再現、アームや固定ベースはエッチングで再現しています
・ 「ペリスコープ」「吊り下げフック」などを別パーツ化、「ペリスコープ」はクリアパーツで再現しています
●砲塔内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 機関砲の機関部
・ 照準器
・ 操作ハンドル
・ 砲手席
など
【 車体上部 】
●突起物の少ない「MT-LB 6MA」の車体上部形状を再現、エンジングリルやフェンダーのボルトなどのディテールを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ 「フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、「マッドフラップ」は装着の有無を選択できます
・ 前部のウィンドはクリアパーツで再現、「ワイパー」はプラスチック製の独立したパーツとなっています
・ ウィンドの「装甲カバー」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 車体上部の各「ハッチ」も別パーツ化、開閉状態を選択可能です
・ エンジンルームの「点検ハッチ」は別パーツ化、各固定具などを個別にパーツ化しています
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ライトガード」はプラスチックパーツで再現
・ 「サイドミラー」は、ミラー本体と2パーツに分割したフレームとで再現
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の銅製ワイヤーで作製します
●エンジンを含む車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ トランスミッション
・ 最終減速器
・ 前部隔壁
・ メーターパネル (メーターを再現したデカールが付属)
・ 操縦席
・ 車長席
・ 操行レバー
・ 各種レバー
・ ペダル類
・ ドライブシャフト
・ エンジン
・ エンジンルームの隔壁
・ 兵員室の座席
・ 燃料タンク
など
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「後部ドア」を別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 尾部左右の水上推進装置用に設けられたスリット状の構造物は各パネルごとに分割したエッチングで作製します
・ 「スリット状構造物」は、下げた状態と跳ね上げた状態とを選択して作製することができます
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「MT-LB」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式となっています
・ 履板は、履板本体と2枚のガイドの3パーツで構成
●前部ウィンド、前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●車体後部のスリット構造物や車体各部のディテールなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「装甲兵員輸送車 MT-LB 6MA」の塗装とマーキング 】
●「MT-LB 6MA」のマーキングとして、ロシア軍仕様となる2種類の塗装例がカラー塗装図に記載されています
●「ソビエト MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 180.5mm
・ 全幅 : 82mm
●全パーツ数 : 1100点以上
【 「ソビエト MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車」のパッケージ内容 】
・ MT-LB 6MA 装甲兵員輸送車 ×1
・ エッチングシート ×3
・ 銅製ワイヤー ×1
・ デカールシート(メーター類) ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 一部新金型