日本海軍 高速戦艦 榛名 1944年 (プラモデル)フジミ 1/700 特シリーズ No.025 スケール:1/700
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「日本海軍 高速戦艦 榛名 1944年 プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ No.025 )」です●日本海軍の「高速戦艦 榛名」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。 ●1944年10月の「レイテ沖海戦時」の「戦艦 榛名」の姿を再現した内容となっています。 ●フジミ社製「日本海軍 高速戦艦 金剛 1944年10月」のバリエーションキットで、甲板、艦橋、煙突、後部艦橋などの上部構造物のパーツを追加した内容となっています。 ・ 「金剛」との共通パーツは、船体、武装類のみとなっています。 【 日本海軍 高速戦艦 榛名 1944年 (フジミ 1/700 特シリーズ No.025) プラモデルの内容 】●高速戦艦 榛名 概要 ●日本海軍の「高速戦艦 榛名」を再現したプラスチックモデル組立てキットです。 ●フジミ社「特シリーズ」の特徴である、艦体を構成するパーツの細分化と、パーツ上に施したシャープなモールドで「戦艦 榛名」の細部に渡るディテールを再現、実艦が持つ細かで複雑な構造を再現した内容となっています。 ●また、日本の戦艦の特徴である積み上げ式の艦橋や、探照灯などの台座のトラス構造が織り成す複雑なシルエット、そして長い船体からかもしだすスマートな艦形など、帝国海軍の実質的な主力戦艦として戦った「榛名」の持つ魅力を味わうことができるでしょう。 ●「榛名」は太平洋戦争開戦後も度々対空兵装の増強が行なわれており、本キットでは1944年の状態を再現しています。 ●フジミ社製「日本海軍 高速戦艦 金剛 1944年10月」のバリエーションキットとなります ●喫水線までの部分を再現した洋上モデルです。 ●高速戦艦 榛名 全体構造 ●「榛名」は、「船体舷側部」「上甲板」「艦橋部」「主砲部」「高射装置台座部」「煙突部」「探照灯台座部」「後部構造物」などをそれぞれブロック化して分割した構成となっています。 ●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物、艤装類を船体舷側ブロックへと取り付けて完成させます。 ●「榛名」の船体舷側部は一体成型のパーツで再現、副砲塔甲板を一体成型化し、舷側の舷窓、雨樋、閉塞された舷窓、舷外電路、フェアリーダー、アンカーレセス、梯子などの細部ディテールを繊細なモールドで再現しています。 ・ 喫水線ラインまでですが、バルジのふくらみも再現しています。 ・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています、オモリとなるバラストも付属しています。 ●上甲板は、全通状に一体成型化したパーツで再現、船体後部の航空機甲板は別パーツ化して再現しています。 ・ 甲板上には、主砲塔台座、木甲板表現などの基本構造の他、アンカー導板、ボラード、昇降口、リール、ボート架台、通風筒などの細かなディテールを繊細かつ立体的なモールドで再現しています。 ・ 艦橋甲板上に増設された機銃の弾薬箱も微細な凸モールドで再現。 ・ 艦載機用甲板には、リノリウム押さえ、航空機用軌条、ターンテーブルなどのディテールを繊細かつ立体的なモールドで再現しています。 「榛名」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています ●艦橋 ・ 榛名の特徴となる積上げ式の艦橋は、9層に分割したパーツで構成、複雑に見える艦橋構造物をスケールに沿った立体感をつけ再現しています。 ・ 艦橋トップの「94式方位盤」「94式測距儀」は別パーツ化して再現。 ・ 艦橋構造物の各層に設置された窓枠を微細なモールドで再現しています。 ・ 艦橋を構成するための前檣楼支柱(3本)は別パーツ化して再現。 ・ 艦橋部分に設置された、21号電探(×1)、94式4.5m測距儀(×2)、25mm連装機銃(×4)、25mm3連装機銃(×2)、60cm探照灯(×4)などは別パーツ化して再現しています。 ● 煙突 ・ 煙突本体は左右に分割したパーツ構成、上部の雨水カバー金網は別パーツ化しています。 ・ 雨水カバー金網は開口した状態で成型したパーツとなっています。 ・ 各副管は別パーツ化して再現しています。 ・ 煙突部に設けられた機銃台座は一体成型のパーツで再現 ・ 25mm連装機銃(×2)は独立したパーツで再現しています。 ●高射装置台座部 ・ 艦体中央部に設置された高射装置台座は、台座部分を5パーツに分割して再現 ・ 台座の支柱のトラス構造はパーツ上に凹凸をつけたモールドで再現しています。 ・ 94式高射装置(×2)は別パーツ化して再現。 ●探照灯台座部 ・ 探照灯台座は、各ブロックごとに分割して再現。 ・ 台座の支柱部分には、凹凸をつけたモールドでトラス構造を再現しています。 ・ 110cm探照灯(×6)、25mm連装機銃(×2)は別パーツ化して再現。 ●後部艦橋 ・ 後部艦橋は一体成型化したパーツで再現、機銃台座、方位盤を別パーツ化しています。 ・ 後部艦橋側面には舷窓、管などを繊細なモールドで再現しています。 ・ 25mm3連装機銃(×2)は別パーツ化して再現。 ●後檣 ・ 後檣は、下部が3脚檣型で上部は単檣型の形状を再現、中央のヤードは別パーツ化しています。 ・ 前方に取り付けられるクレーンは一体成型のパーツで再現、滑車やフックなどを立体的に再現しています。 ●カタパルト「呉式2号5型射出機」 ×1 ・ カタパルトは一体成型のパーツで再現、カタパルト側面のトラス構造は凹凸をつけたモールドで再現しています。 ●主砲塔部「45口径 41年式 36cm連装砲」 ×4 ・ 主砲塔は上下に分割したパーツ構成 ・ 主砲塔上部は、照準演習機や砲大鏡、砲身キャンバス受けなどを凹凸をつけたモールドで再現しています。 ・ 測距儀は別パーツ化して再現。 ・ 砲身部分は1本づつ独立したパーツ、スライド式金型を使用して砲口を開口しています ・ 砲身基部には防水布をモールド化して再現しています。 ●副砲「50口径 41式 15cm単装砲」 ×8 ・ 砲塔部分と砲身部は一体成型化したパーツで再現、砲身基部の防水布はモールド化して再現しています。 ●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲(A1型)」 ×6 ・ 砲身部分とシールド部分の2分割したパーツで再現、砲身部分は連装状に一体成型化しています。 ・ 台座部分は一体成型のパーツで再現、フロア部分の鋼板表現を微細なモールドで再現しています。 ●対空機銃 ・ 25mm 連装機銃 ×8(艦橋、煙突、探照灯台座部に配置) ・ 25mm 3連装機銃 ×6(艦橋、後部艦橋部を含む) ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 12m内火艇 ×2 ・ 12m内火ランチ ×2 ・ 9mカッター ×3 ・ 通船 ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨、副錨 ・ 菊花紋章 ・ クレーン ・ 塵芥投棄管 ・ 演習砲 ・ 水上機台車 などを独立したパーツで再現しています。 ●艦載機 ・ 艦載機は、機体胴体、フロート、プロペラ、上翼に分割したパーツ構成 ・ クリア成型のパーツとなっています。 ●艦載機として ・ 零式3座水上偵察機 ×1 ・ 零式水上観測機 ×1 【 日本海軍 高速戦艦 榛名 1944年 (フジミ 1/700 特シリーズ No.025) 塗装・マーキング 】●「塗装図・マーキングガイド」は組立説明書内にモノクロで記載しています。 ・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー / Mr.カラースプレー / 水性ホビーカラー) ・「榛名」の甲板や船体からカッターなどの細部に使う塗料の種類は、組立説明書内の各工程内にて指示しています。 ●艦尾の軍艦旗(直線タイプとなびいている状態の2種)、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています 【 日本海軍 高速戦艦 榛名 1944年 (フジミ 1/700 特シリーズ No.025) パッケージ内容 】・ 高速戦艦 榛名 ×1 ・ 零式3座水上偵察機 ×1 ・ 零式水上観測機 ×1 ・ デカールシート ×1 ・ 組立て説明書 ×1 ●2009年 一部新金型 ------------------------------------------— 【 日本海軍 高速戦艦 榛名 1944年 (フジミ 1/700 特シリーズ No.025) のワンポイント 】●本キットが再現する「榛名」の時期について ・ キットには、1944年と表示されていますが、機銃の装備状況から判断すると1944年10月の「レイテ沖海戦」時ではなく、対空兵装が増設された1944年8月以前の姿と思われます。 【 「日本海軍 高速戦艦 榛名」について 】●日露戦争以降、帝国海軍が新造する艦艇は日本国内で建造されるようになりました。 ●しかし、1906年に竣工したイギリスの「戦艦 ドレッドノート」は、主砲、副砲、中間砲という多種の砲を搭載する従来の戦艦形式とは異なり、主砲を主体とした武装配置で高い攻撃力を発揮し、この艦の登場により、それまでの艦は一気に時代遅れになります。 ・ これまでの戦艦は「前ド級艦」、「ドレッドノート」と同等な性能の艦を「ド級艦」、そして主砲を中心線配置として更に砲撃力が向上した艦を「超ド級艦」と呼びます。 ●帝国海軍はこの事態を踏まえ、1911年に新型の「巡洋戦艦 金剛」の建造を当時同盟関係にあったイギリスへと発注、これにより「超ド級艦」の建造技術の獲得を図り、イギリスから取り寄せた「金剛」の設計図を元にして日本国内でも同型艦3隻を建造します。 ●「戦艦 榛名」は「金剛型」巡洋戦艦の3番艦として1912年に起工、1915年に竣工しました。 ●「金剛」を始めとする「金剛型巡洋戦艦」の4隻は、当時世界最強の艦隊と言われ、第1次世界大戦においては、イギリス海軍から借用の要請があったほどです。 ・ 「巡洋戦艦」という名称からの印象は、一般的には戦艦よりも格下と見られがちですが、当時は「戦艦の火力」と「巡洋艦の速力」を兼ね備えた、戦艦よりも上位の艦という存在でした。 ●当時の艦の建造技術と、艦の能力の発達は著しいものがあり、1920年から1930年にかけて「金剛型巡洋戦艦」は第1次近代化改装を実施、この結果、主砲の射程が伸び、防御力が強化され、機関出力も向上しましたが、速力は低下したために従来の巡洋戦艦から戦艦へと艦種を変更しました。 ●しかし、1933年から実施された第2次近代化改装では、大幅な機関出力の増強と、艦尾の延長化が行なわれ、30ノットという速度を発揮する高速戦艦として生まれ変わります。 ●この高速性能は、空母機動部隊の護衛や、作戦運用上から駆逐艦との連携が行い易く、太平洋戦争では実質的な戦艦戦力の主力として奮戦したのです。 ●太平洋戦争が開戦すると、「榛名」は僚艦「金剛」と共に南方攻略作戦の支援部隊の主力として行動、フィリピンなどの上陸作戦の支援に当たります。 ●その後、機動部隊に編入されてインド洋沖海戦に参加、この海戦では「金剛型」高速戦艦の4隻が揃った最後の舞台となりました。 ●1942年6月の「ミッドウェー作戦」での「榛名」は、空母機動部隊の直衛艦として第1航空艦隊に配属、しかし空母はアメリカ艦載機の攻撃により壊滅、「榛名」も損傷を受けています。 ●1942年8月、アメリカ軍がガダルカナル島に上陸、同島に日本軍が建設中の飛行場(占領後に「ヘンダーソン飛行場」と名が付けられる)を占領し、日米の戦いの焦点は、このガダルカナル島を中心としたソロモン海域となります。 ●1942年10月、「榛名」は「金剛」と共に挺身攻撃隊としてガダルカナル島沖へと突入、同島のヘンダーソン飛行場に砲撃を加え、同飛行場の機能を一時的にマヒさせ、アメリカ軍側に大きな損害を与えました。 ・ 同年11月に同様の作戦によりガダルカナル島沖に突入した僚艦「霧島」「比叡」は、アメリカ艦隊と壮絶な夜間砲撃戦を展開、3日間の戦闘でアメリカ艦隊に大きな損害を与えますが、両艦共に沈没してしまいます。 ●「榛名」は、その後に空母機動部隊の直衛艦となりますが、肝心の空母は艦載機の損失が大きく、戦力の補充と搭乗員の練成に時間が取られ、同艦もトラック島を中心として行動をしましたものの、接敵の機会は有りませんでした。 ●1944年6月、絶対国防圏と設定したマリアナ諸島にアメリカ軍が上陸を行ないます。 ●これを撃退するために、連合艦隊が、その持てる航空兵力の全てを投入した「マリアナ沖海戦」が勃発、「榛名」も機動部隊の護衛として参加します。 ●しかし、彼我の戦力の差は圧倒的で、海戦は完全な日本軍側の敗北、多くの戦力を失ってしまいます。 ●「榛名」も直撃弾2発の損害を受け、内地での修理が必要となり、それに合わせて対空兵装の増強が行なわれました。 ●1944年10月には、フィリピンのレイテ島にアメリカ軍が上陸、フィリピンを失うことは南方からの物資の輸送路を失うことを意味しており、連合艦隊は総力を挙げてアメリカ艦隊の撃滅を図ります。 ●この時期には連合艦隊の航空兵力では決戦を挑む力は無く、空母機動部隊は囮として行動、敵機動部隊の注意を惹き付けている間に砲撃艦隊がレイテ島沖に突入し、アメリカの上陸艦隊の撃滅を狙いました。 ●「榛名」は、砲撃部隊の主力である「栗田艦隊」へと編入、同艦隊は数度の空襲と潜水艦の攻撃による落伍艦を出しながらもレイテ島沖に到達、遂に護衛空母から成るアメリカ機動部隊を捉えます。 ●アメリカ機動部隊は、煙幕を展張しながら回避、艦載機を緊急発進させて必死に防戦に努め、護衛空母「ガンビア・ベイ」などが撃沈されるものの多くが退避してしまいます。 ●この際、アメリカ機動部隊の護衛の駆逐艦による捨て身の攻撃や、航空機による攻撃により損害が続出、散々となった艦隊を集合した「栗田艦隊」はUターンして戦場を離脱しました。 ・ このUターンの理由は諸説有りますが、明確な理由は判明していません。 ●この海戦の敗北により、日本国内では船舶用の燃料が枯渇、「戦艦 大和」の沖縄特攻などの行動は行なわれましたが、通常の艦艇用の燃料は底を付き、「榛名」は呉に停泊して浮き砲台として使用されます。 ●1945年7月、アメリカ艦載機による呉大空襲の際、「榛名」は対空砲火で応戦するものの20発以上を被弾して大破着底します。 ●「榛名」は、そのままの状態で終戦を迎え、戦後の1946年に解体されています。
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