帝国陸軍 九五式軽戦車 ハ号 (プラモデル)ファインモールド 1/35 ミリタリー No.FM016 スケール:1/35
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「帝国陸軍 九五式軽戦車 ハ号 プラモデル (ファインモールド 1/35 ミリタリー No.FM016 )」です●「帝国陸軍 九五式軽戦車 ハ号 」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●「97式 中戦車」と並び、帝国陸軍を代表する戦車の「95式 軽戦車」を再現したキットです ●「95式 軽戦車」の特徴であるリベットを多用した外観に丸みを持った車体側部形状、小さな砲塔に主砲と後方に機銃を配置した姿など、日本戦車の持つ無骨且つ繊細さが表現されたキットとなっています ●そして、日本の国民意識による実車の仕上げの丁寧さ、対してフェンダーを構成する鉄板の薄さの造形など、ファインモールドの表現力の原点が感じられる内容となっています ●帝国陸軍が最初に量産化したのは「89式 中戦車」でしたが、悪路には強いものの持続走行性能は低く、広い中国大陸での戦闘に際し、追撃を行う歩兵の乗るトラックに追従出来ないという欠点が表面化してしまいます ●そこで、軍部は1933年に機動性に優れた「軽戦車」の開発を進め、翌1934年に試作車が完成、数々のテストと改修を繰り返しながら、1935年に「95式 軽戦車」として制式化されることになります ●「95式 中戦車」の生産は、1942年まで続けられ、合計1500両余りが作られ、陸軍はもとより、海軍陸戦隊や、一部はタイ国軍に輸出されています ●この「95式軽戦車」は、全備重量7.4t、乗員は3名で、最大速度は40km/hと良好な機動力を持っていました ●ただし、最大装甲厚は12mmと貧弱で、これでは小火器に対する耐弾性能しかなく、「戦車部隊」側から「もっと装甲を厚くするように」との異論が出されるのですが、陸軍には予算、資材の余裕が無く、戦車の「数量」を揃えるためには「やむを得ない」ものとされてしまい、「戦車部隊」現場からの要望を取り入れることなく生産が進められてしまいます ●武装は、主砲に「94式または98式 37mm戦車砲」を装備、これは小口径ながら「89式 中戦車」の「90式 57mm戦車砲」や、後の「97式 中戦車」の「97式 57mm戦車砲」よりも装甲貫徹能力が高いもので、同時期の他国の軽戦車と遜色の無い性能を示しました ●また、砲塔後部には「かんざし」式に「97式 7.7mm機関銃」を装備、車長は砲の照準をしながら、片手で砲の装填を行い、必要によっては砲塔を旋回して機銃を撃つという煩雑な作業を強いられました ●太平洋戦争が勃発すると、各方面に展開した戦車部隊は電撃的な進軍を行い、日本陸軍の緒戦の勝利に貢献します ●特に、マレー半島を巡る戦いでは、イギリス軍の防御陣地に対し、奇襲と突破を繰り返して敵を翻弄、イギリス軍の敗走及びシンガポールの陥落という結果を導き出しました ●そのような戦いにおいて「95式 軽戦車」は、その機動力をいかん無く発揮、機動系の故障による脱落車は殆ど無いなど、その優秀さを証明しました ●しかし、勝利の影に隠れ、大きな問題とはされませんでしたが、敵の対戦車砲の待ち伏せに会って1個小隊が全滅してしまうなど、装甲の貧弱さも暴露されます ●戦争初期におけるアメリカ製の「M3 軽戦車」に対しては、集中攻撃などで何とか対処できましたが、戦争も中盤に突入し、「M3 中戦車」や「M4 中戦車」が登場し始めると、「95式 軽戦車」では太刀打ち出来ず、各地で敗退をしてしまいます ●特に、島嶼の防衛戦では、その欠点を補う為に車体を地中に隠して対戦車砲代わりとするか、一時的反撃の為に切り込み突撃を行うなど、苦しい戦いを繰り広げたのです ●この「帝国陸軍 95式軽戦車 ハ号」を再現したプラスチックモデル組立キットです ●キットは、最近のニューキットから見ると構成するパーツ数は抑え目となっており、比較的容易に形にすることが可能となっています ●また、プラスチックでの成型が難しい箇所はメタルパーツで、細かさが必要な部分はエッチングパーツでなどと、適材適所にその素材が活かされた内容となっています ●砲塔部は、一体成型された上部に、防盾部と底部を取り付けるパーツ構成となっています ・ キューポラは前後2分割式、視察口のモールドや裏側のリベットなども彫刻されています ・ 砲塔ハッチは別パーツとなっており、開状態用と閉状態用のパーツが用意され、開閉状態が選択できます ・ 砲塔は旋回が可能です ●砲身部は一体成型となっています ・ 砲身は上下方向に可動できます ●車体上部は、フェンダーも含めて一体成型、前方機銃部装甲板が別パーツ化されています ・ 操縦席前方の前扉は別パーツとなっており、開閉状態が選択できます ・ また、その前扉に存在する視察口ハッチは別パーツで、これも開閉状態が選択可能です ●消音器は6パーツで構成され、先端部分はメタルパーツが用意され、排気口が開口処理されています ・ 消音器カバーを再現するエッチングパーツが付属しています ・ ジャッキ、牽引ワイヤー、燃料コック、排気集合管はメタルパーツとなっています ●車体下部は、各装甲板を組み合わせる箱組み方式です ・ サスペンションは、アーム部分と接続アームとで構成、そこに前後を繋ぐスプリングカバーを取り付ける方式となります ・ 履帯は、接着、塗装が可能な一体成型のベルト式が付属しています ●マーキングは、8種類の塗装例が説明書に記載されています ・ 所属部隊不明 愛国203号車 (満州 / 昭和20年8月) ・ 戦車第8連隊 あせ755号車 (満州 / 昭和17年6月) ・ 陸軍少年戦車兵学校 せ244号車 (静岡県富士郡上井出村) ・ 戦車第1連隊 第3中隊 20号車 (マレー半島 / 昭和17年) ・ 戦車第13連隊 第2中隊 (長沙 / 昭和16年) ・ 戦車第6連隊 (満州 / 昭和19年) ・ 戦車第7連隊 第3中隊 (フィリピン / 昭和17年) ・ 第14師団 戦車隊 (ペリリュー島 / 昭和19年) ●説明書の塗装例に基づく部隊記号、車体番号、車両名などを再現したデカールが付属しています ------------------ ●豆知識 ・ 帝国陸軍では、戦車部隊としては「戦車連隊」という単位が基本で、各戦車連隊は3個~5個中隊の戦車中隊で編成されていました(1個中隊は14両前後) ・ 通常の場合、その第1中隊は「95式 軽戦車」のみで、他の中隊は「97式中戦車」で編成され、連隊本部や「97式 中戦車」中隊にも2、3両の「95式 軽戦車」が配備されていました ・ ただし、捜索連隊(旧騎兵連隊)が母体である「戦車連隊」は、「95式 軽戦車」中隊のみで編成される場合が多かったようです ・ また、「戦車連隊」の他に師団が持つ「戦車隊」が存在する場合が有り、その場合も「95式 軽戦車」が主体でした
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