日本軽巡洋艦 矢矧 (プラモデル)タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.315 スケール:1/700
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「日本軽巡洋艦 矢矧 プラモデル (タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.315 )」です●「日本軽巡洋艦 矢矧 (やはぎ)」です ●太平洋戦争時における帝国海軍の「軽巡洋艦 矢矧」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●「阿賀野型軽巡洋艦」の3番艦で、戦艦「大和」と運命を共にした「軽巡洋艦 矢矧」を再現、スマートな船体に連装式の砲塔を搭載した端整なシルエットを再現した内容となっています ・ 1945年の最終時を再現しています 【 「軽巡洋艦 阿賀野型」について 】●帝国海軍の軽巡洋艦は、1910年代から1920年代に建造された「球磨型」「長良型」「川内型」の14隻の5500tクラスと、それ以前に建造された「天龍型」のみで、その後の新規建造は進められませんでした ・ 軽巡洋艦「夕張」は、正式には大型駆逐艦として区分されており、実験艦の意味合いが強い艦でした ●1930年の「ロンドン軍縮条約」により、巡洋艦などの補助艦艇の保有制限総トン数が定められると、帝国海軍は8000tクラスの大型軽巡洋艦「最上型」「利根型」の建造を開始、しかし、これらの艦は条約脱退が意識され、容易に主砲塔を換装できるようになっており、実質的に重巡洋艦に近いものでした ・ 実際に「最上型」は主砲の換装により重巡洋艦となり、「利根型」は建造時の途中において主砲が変更されています ●1930年の後半になると、5500tクラスの軽巡洋艦はさすがに旧式化が目立ち始め、1939年に立案された建造計画により、水雷戦隊用の「軽巡洋艦 阿賀野型」4隻と、潜水戦隊用の「軽巡洋艦 大淀型」2隻の建造が認められます ●「阿賀野型軽巡洋艦」は、5500tクラスからほぼ20年後に建造された軽巡洋艦で、従来のデザインとは全く異なる近代的なフォルムを持ち、「15.2cm砲」を連装式に3基搭載、魚雷兵装も「4連装魚雷発射管」を2基装備し、次発装填装置も付けられた強力な武装を持っていました ●また、スマートな船体形状と、10万馬力の機関から最高速度は35ノットを発揮、水雷戦隊を率いる旗艦として申し分無い性能を誇っています ●しかし、この水雷戦隊用としての役割を重視したため、主な対空兵装は「8cm連装高角砲」2基のみであり、1939年に計画された艦としては貧弱さが否めないのも事実でした ・ この「8cm連装高角砲」は、航空母艦「大鳳」などに搭載された「10cm高角砲」のスケールダウン版で、対空能力に優れた火砲でしたが、連装2基しか搭載されなかったことで航空戦となった太平洋戦争下では火力不足が明らかとなってしまいます ●「阿賀野型」は、1942年から1944年にかけて4隻が竣工、連合艦隊の組織的な戦闘が終結した後に竣工した4番艦「酒匂」以外は最新鋭艦として最前線に投入されて奮戦、活躍しましたが、3隻共に戦没しています 【 「軽巡洋艦 矢矧」について 】 ●「軽巡洋艦 矢矧」は、「阿賀野型」の3番艦として1943年12月に竣工しました ●翌1944年2月にシンガポールに進出、同型艦「阿賀野」の戦没により同艦が務めていた「第10水雷戦隊」旗艦の座に就きます ●「矢矧」は、直衛艦として連合艦隊の機動部隊が集結するタウイタウイ泊地へと移動、周囲の対潜水艦任務に従事します ●1944年6月、連合艦隊の機動部隊は、アメリカ機動部隊と決戦を挑み、「マリアナ沖海戦」が発生します ●「矢矧」は、機動部隊の直衛艦として同海戦に参加、潜水艦の攻撃により航空母艦「大鳳」と「翔鶴」が失われ、同艦はそれらの艦の乗組員の救助に当たりました ●また、飛来するアメリカ艦載機に対して対空戦闘を敢行しています ●「マリアナ沖海戦」での敗北後、「矢矧」は内地へと一旦帰還、電探や対空兵装の強化が行われ、再び南方のリンガ泊地へと移動します ●1944年10月、アメリカ軍がフィリピン東部のレイテ島に上陸すると、連合艦隊は水上戦力による輸送船団の壊滅を図り、「レイテ沖海戦」が発生、「矢矧」はその主力である「栗田艦隊」へと編入されました ●「栗田艦隊」は、フィリピン中央部を進んでレイテ島を目指しますが、途中アメリカ艦載機の空襲を受け、その攻撃を一手に引き受けるように戦艦「武蔵」が撃沈、「矢矧」も命中弾により小破しています ●同艦隊は、損害を受けながらもレイテ島近海へと到達、護衛空母で構成される機動部隊と遭遇し、激戦が開始されました ●「矢矧」は、水雷戦隊を率いてアメリカ機動部隊に突進、空母から緊急発進した艦載機による攻撃を受けながらも砲雷撃を行い、駆逐艦を撃沈する戦果を挙げます ●「栗田艦隊」は、一定の戦果を挙げた後に戦線を離脱し、ブルネイへと撤退、その途中にも艦載機の攻撃を受けて僚艦「能代」を失い、「矢矧」も多くの損害を被りました ・ 同艦隊の撤退の原因は現在でも諸説有ります ●「矢矧」は、内地へと帰還後、修理を受け、第2水雷戦隊の旗艦として戦艦「大和」の護衛任務に就きます ●1945年4月、「大和」は「天一号作戦」として地上戦が行われている沖縄に向けて出撃、「矢矧」は駆逐艦8隻を従えて「大和」に随伴しました ●鹿児島と沖縄の中間地点において、艦隊はアメリカ艦載機の猛攻を受け、「矢矧」は雷撃に受けて航行不能に陥り、「大和」への追従が不可能となります ●停止状態の「矢矧」には、その後も艦載機の攻撃が繰り返されますが、同艦は対空戦闘を繰り広げ、1時間半の激闘の後、魚雷6本、爆弾10発以上の被弾により、壮絶な最期を遂げたのでした 【 「日本軽巡洋艦 矢矧 (やはぎ)」のキット内容について 】●この帝国海軍の軽巡洋艦「矢矧」を再現したプラスチックモデル組立てキット ●「軽巡洋艦 矢矧」をシャープに再現、新たにセットされた艤装パーツ以外は1972年に製品化されたものですが、タミヤらしいカッチリとしたモールドと、実艦のポイントが押さえられており、現在でも通用するウォーターラインシリーズの傑作キットの一つです ●艦艇モデルでは、金型の関係でモールドが省略される場合が多い舷側部のディテールも再現、舷窓、舷外電路などもシャープに彫刻されています ●1番艦「阿賀野」とは微妙に異なる「矢矧」を再現、遮風板が縮小された艦橋部分、形状の異なる飛行甲板、高射装置が一体化された探照灯台座などが表現されています ●「矢矧」は、内地への帰還時に対空兵装の増強が行われており、キットは1945年の「天一号作戦」時の状態を再現しています ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「矢矧」の船体は、上下分割式です ・ 船体部は一体成型のパーツで構成され、舷窓、錨、舷外電路などのモールドが彫刻されています ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています ●上甲板は、船体に一体成型されています ・ 甲板上には、上部構造物、主砲塔台座、リノリウム押さえなどの基本躯体の他に、リール、ボラード、昇降口、フェアリーダー、アンカーチェーンなどが再現されています ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「煙突部」「主砲部」「高角砲部」「魚雷発射管」「航空機甲板」「後部艦橋」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「矢矧」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は3層で構成され、トップの94式方位盤照準装置、測距儀は別パーツです ・ 艦橋の窓枠がシャープに彫刻されています ・ 艦橋部分を構成する、「21号電探」、「1.5m測距儀」、「方位測定器」、「22号電探」×2などがパーツ化 ・ 艦橋前に設置された「25mm 3連装機銃」×2、「95式機銃射撃装置( 改1)」、「兵員待機所」、「25mm単装機銃」×2などがパーツ化されています ●メインマスト ・ メインマストは三脚檣型で、前後分割式となっています ・「13号電探」(2基連結状態)が付属しています ● 煙突 ・ 煙突の本体部分は左右分割式で、トップの雨水カバー部は別パーツとなっています ●後檣 ・ 後檣は2段式の単檣となっています ・ マストは各段での上下分割式、上部のヤード部は一体成型されています ・ 下段にはクレーンが一体成型 ・ マストに付けられている、60cm探照灯がパーツ化されています ●探照灯台座、及び探照灯 ・ 台座部分は上下2分割式となっています ・ 「110cm探照灯」×2、「94式高射装置」×2が付属しています ●後部艦橋 ・ 後部艦橋は2層で構成されており、後部の「96式1.5m測距儀」、「13式見張方位盤」は別パーツです ・ 「25mm 3連装機銃」×2が付属 ●主砲「50口径 41式 15cm連装砲」 ×3 ・ 主砲の砲身は連装式に一体成型され、砲身は上下に可動式です ・ 測距儀は別パーツとなっています ●高角砲「60口径 98式 8cm連装高角砲」 ×2 ・ 高角砲は上下分割式のシールド部分と、砲身本体との分割式で、砲身は連装式に一体成型されています ・ 高角砲のスポンソン部は1パーツで構成 ●魚雷発射管「92式 61cm 4連装発射管」 ×2 ・ 魚雷発射管は一体成型されたパーツとなっています ●対空機銃 ・ 25mm 3連装機銃 ×10(艦橋部、後部艦橋部、飛行甲板部を含む) ●飛行甲板 ・ 飛行甲板は一体成型で、上部には航空機軌条、ターンテーブルがモールド再現、前部には兵員待機所が表現されています ・ 飛行甲板に配置される「25mm 3連装機銃」×4が付属 ●カタパルト「呉式2号5型射出機」 ・ カタパルトは一体成型で、側面にはトラス構造がモールドされています ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 11m内火艇 ×1 ・ 9m内火艇 ×1 ・ 11m内火ランチ ×1 ・ 9mカッター ×2 ●艦載機 ・ 「零式3座水上偵察機」 ×2が付属しています ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦尾旗竿 ・ 爆雷投下器 ・ 予備フロート などがセットされています ●キットには、静岡模型教材協同組合「大型艦兵装セット」のランナーが2枚付属しており、機銃、艦載機、カタパルト、内火艇、艤装類などは同ランナーのパーツを使用します ●艦尾の軍艦旗(直線タイプとなびいている状態の2種)、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています ●1972年 完全新金型(艤装パーツを除く)
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