日本 軽巡洋艦 大井 重雷換装時 (プラモデル)アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.360 スケール:1/700
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「日本 軽巡洋艦 大井 重雷換装時 プラモデル (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.360 )」です●太平洋戦争時における日本海軍の軽巡洋艦「大井」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●艦隊決戦時における漸減作戦の一環として、長大な射程距離を誇る「酸素魚雷」を多数装備した重雷装艦時代の軽巡洋艦「大井」を再現、船体を拡張し、4連装魚雷発射管を10基搭載した、非常に特徴あふれる姿を再現した内容となっています ●アオシマ社製「重雷装巡洋艦 大井改 (艦隊コレクション)」をベースに、艦隊コレクション用の付属品を省いたウォーターラインシリーズ版となります 【 「日本 軽巡洋艦 大井 重雷換装時」のキット内容について 】●日本海軍の軽巡洋艦「大井」を再現したプラスチックモデル組立キットです ●アオシマ社のウォーターラインシリーズのフォーマットに沿って軽巡洋艦「大井」を再現、ディテール再現を重視しながらも一体成型化とパーツ上に施したモールド表現を主体としてパーツ数を抑えており、ウォーターラインシリーズとして作りやすさにも配慮した内容となっています ●軽巡洋艦「大井」は、1941年9月に魚雷発射管を多数装備した重雷装艦へと改造、そして1942年8月には魚雷発射管を減らして高速輸送艦として運用されており、本キットでは1941年9月から1942年8月までの重雷装艦時の姿を再現しています ●艦体喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです ●「大井」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています ●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます ●船体は、洋上モデルとしての底面が平らとなった船底部を含めて一体成型のパーツで再現 ・ 側面に拡張された舷側部を船体と一体成型化して再現しています ・ 舷側の「舷窓」「舷外電路」「ホースパイプ」「フェアリーダー」などのディテールをモールドで再現しています ・ オモリとなる金属製バラストが付属しています ●上甲板は、全通状に一体成型となったパーツで再現 ・ 甲板上には、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用軌条などの基本構造の他、アンカーチェーン、リール、ボラード、キャプスタン、爆雷投下軌条などのディテールをモールドで再現しています 「大井」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています ●艦橋 ・ 艦橋は上下のブロックに分割しており、上部ブロックは3層のパーツ、下部ブロックは左右に分割したパーツで再現しています ・ 「艦橋窓枠」はクリアパーツで再現、「窓ガラス」の部分は一段凹んだ状態となっており、立体感を演出しています ・ トップの「4.5m測距儀」は別パーツ化して再現 ・ 艦橋に装備する、「双眼鏡」(×2)を別パーツ化しています ●メインマスト ・ メインマストは三脚檣型、トップは単檣型です ・ メインマスト中央部に装備された艦橋は3層のパーツで再現 ●煙突 ・ 煙突の本体部分は左右に分割したパーツで再現、トップは別パーツとなっています ●中央構造物 ・ 艦橋後部の中央構造物は、上甲板パーツに一体成型化しており、機銃座や測距儀の台座は個別にパーツ化しています ・ 側面の「扉」はモールドで再現 ・ 中央構造物に装備する、「25mm連装機銃」(×2)、「2.5m測距儀」(×1)、「双眼鏡」(×2)を別パーツ化して再現 ●上部構造物 ・ 甲板上に存在する各上部構造物は個別にパーツ化しています ・上部構造物に装備する、「方位測定器」(×1)、「パラベーン」(×2)を別パーツ化して再現 ●後部構造物 ・ 後部構造物及びボート搭載甲板は、側面部は船体パーツに一体成型化しており、ボート搭載甲板は1パーツで再現、前部の後部電探室は3パーツに分割して再現しています ●後檣 ・ 後檣は単檣となっており、3パーツに分割して再現 ・ 後檣に装備する、「90cm探照灯」(×2)、「双眼鏡」(×1)を別パーツ化しています ●主砲「50口径 3年式 14cm単装砲」×4 ・ 主砲は砲身部とシールド部の2パーツで構成 ・ 砲身基部には防水布をモールドで再現しています ●魚雷発射管「92式 61cm 4連装発射管 1型」 ×10 ・ 魚雷発射管は、発射管本体と架台の2パーツで再現 ●対空機銃「25mm連装機銃」 ×2 ・ 機銃は一体成型のパーツで再現 ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 11m内火艇 ×1 ・ 9m内火艇 ×2 ・ 9mカッター ×3 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨 ・ 各種ダビッド ・ 菊花紋章 などをセットしています ●静岡模型教材協同組合「大型艦兵装セット」のランナーが2枚付属しており、対空機銃、カッター類などは同ランナーのパーツを使用します ●艦尾旗竿に掲げる軍艦旗(直線タイプとなびいている状態の2種)を再現したシールが付属しています 【 「日本 軽巡洋艦 大井 重雷換装時」のパッケージ内容 】・ 軽巡洋艦 大井 (重雷装艦時) ×1 ・ 「大型艦兵装セット」のランナー ×2 ・ シールシート ×1 ・ 金属製バラスト ×1 ・ 組立て説明書 ×1 【 「重雷装艦」について 】●日本海軍には華々しい砲撃戦を交わす「艦隊決戦」という強い思想が根付いていましたが、他方でこれまでの戦訓を鑑み、砲撃において敵艦に深刻なダメージを与えることは可能ながら、沈めることは難しいという見識も持っていました ●「日露戦争」では、喫水線以下の船体に被害を与える魚雷、機雷が威力を発揮、「日本海海戦」においても昼間の砲撃戦で撃ち漏らした艦を、夜間戦において駆逐艦、水雷艇が魚雷で止めを刺しており、「魚雷戦」を研究、実行する水雷科は日本海軍の兵科の中で確固たる地位を占めていました ●ワシントン及びロンドン軍縮会議を経て主力艦、補助艦艇の保有が制限されるようになると、アメリカ、イギリスと比べて劣勢になった日本海軍は、より「魚雷戦」を重視するようになります ●1935年に日本海軍は新型兵器となる「酸素魚雷」を開発、これは従来の電気式魚雷よりも航跡が分かりにくく、最大射程距離も3倍に伸び、さらに魚雷本体の直径も従来の53cmから61cmへと拡大され、性能と威力を大きく向上することに成功します ●この「酸素魚雷」の登場以降、日本海軍は「魚雷戦」の戦術を変更、これまでの敵艦に接近する雷撃を重視しながらも、遠距離からの雷撃でなんらかのダメージを与え、その後の「砲雷撃戦」を有利に進めるという作戦が考え出されます ●水雷戦隊の旗艦として位置づけられていた日本海軍の「軽巡洋艦」は、1910~20年代に建造された「5500t級」の艦がほとんどを占めていましたが、1930年代後半になると旧式化が目立ち、諸外国の軽巡洋艦と比べて兵装的にも劣勢となっていました ●そこで、この「5500t級」のうち2隻の軽巡「大井」「北上」をベースとし、魚雷発射管を多く装備した「重雷装艦」への改造が計画され、1941年8月から工事が行われました ●この改造は、艦橋から後部の主砲、及び航空兵装を撤去、船体中央部両舷に魚雷発射管を装備、そのままでは船体に収まらないので、魚雷発射管の部分には張り出し部を設けています ●搭載する魚雷発射管は片側4連装5基、両舷合わせて40本という強力な雷装を装備することとなり、遠距離から魚雷による飽和攻撃で艦隊決戦の前に一定の敵戦力を削ぐことを意図していました ●1941年9月末、「大井」「北上」は工事を完了、両艦は連合艦隊の第1艦隊第9戦隊へ編入されます ●ところが、「重雷装艦」が威力を発揮すると考えられた昼間での艦隊決戦は起こらず、昼間は航空戦が主体で、艦隊戦自体は接近戦となる夜間戦闘が中心となりました ●「雷撃戦」が行われたソロモン海での夜間戦闘では、主力は駆逐艦、巡洋艦であり、用兵が異なり防御力の乏しい「重雷装艦」の登場機会は発生しませんでした ●このため、「大井」「北上」の2隻は、想定されていた真価を発揮することはありませんでした ●1942年9月からは「大井」「北上」は魚雷発射管を撤去して高速輸送艦として用いられ、拡大された上甲板への積載量が大きいことから、高い評価を獲得、南方の島嶼における強行輸送任務に活躍したのです 【 「軽巡洋艦 大井」について 】●軽巡洋艦「大井」は、5500tクラスの軽巡洋艦「球磨型」の4番艦として1921年に竣工しました ●他の5500tクラスの軽巡洋艦が逐次近代化改装を受けながら水雷戦隊の旗艦として活動するのに対して、「球磨型」は建造が古いことから、あまり改装を受けることなく練習艦として運用される場合が多く、「大井」ももっぱら練習艦としての運用が中心となっていました ●1941年8月、上記のように「球磨型」の「北上」と「大井」は「重雷装艦」へと改造、第一線の艦としての任務を負いますが、この雷撃能力を発揮する機会は訪れませんでした ●「大井」は多数の魚雷発射管を搭載する都合上、重雷装艦への改造時に船体部分を拡張しており、皮肉なことにその拡張部分が輸送任務に適し、大量の物資、兵員を載せることができました ●そのため、前線では重宝される存在となり、各地を転戦、高速輸送艦として活躍し、その任務のために中央部の第5、第6、第7、第8魚雷発射管を残して他の発射管は撤去されました(最後部の2基の魚雷発射管のみ撤去という説も在ります) ●1944年7月、輸送任務のためにマニラ湾を出たところで「大井」はアメリカ潜水艦の攻撃を受け、艦尾付近に1本の魚雷を被雷してしまいます ●当時は台風による荒天模様となっており、乗員による必死の復旧作業が行われたものの作業ははかどらず、また、艦尾の被弾により機関が全滅しており、復旧を妨げました ●遂に、荒天の影響により被弾箇所から船体が切断、その数奇な運命を閉じたのでした
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