日本海軍 航空母艦 加賀 三段式飛行甲板時 (プラモデル)フジミ 1/700 特シリーズ No.086 スケール:1/700
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「日本海軍 航空母艦 加賀 三段式飛行甲板時 プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ No.086 )」です●日本海軍の航空母艦「加賀」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●世界の空母史上最も特異な存在と言える「3段甲板型 航空母艦」、この3段甲板時代の「空母 加賀」を再現、3段状の飛行甲板を備え、航空機への排煙の影響から艦尾まで伸ばした大型煙突を持つ重厚なシルエットを再現した内容となっています ●竣工時から1934年までの3段空母時代の「加賀」を再現しています ●フジミ社製「日本海軍 航空母艦 加賀」のバリエーションキットではなく、船体を含めた完全新金型で3段甲板空母時代の「加賀」を再現しています 【 「日本海軍 航空母艦 加賀 三段式飛行甲板時」のキット内容について 】●日本海軍の航空母艦「加賀」を再現したプラスチックモデル組立キットです ●細部にいたるまでのディテール表現を施したパーツ成型で3段甲板空母時代の航空母艦「加賀」を再現、戦艦の重厚な船体をベースに積み上げた3層構造の飛行甲板、飛行甲板の支柱、高角砲、各スポンソンなどが織り成す複雑な構造を再現し、全通式の飛行甲板とは異なる3段甲板空母ならではの迫力ある姿を演出することができる内容となっています ●高角砲の支筒、飛行甲板の支柱などは細分化したパーツ構成で再現、通信マストや飛行甲板の支柱にはトラス構造がモールドで再現され、日本の航空母艦らしい多数の支柱で構成された細かな造りとディテールとが豊かに再現されています ●艦体喫水線から上の部分が再現された洋上モデルです ●「加賀」は、「船体」「飛行甲板」「上甲板」」「艦橋などの構造物」「主砲を含めた艤装類」にブロック分割した構成となっています ●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます ●船体は、左右に分割したパーツで構成 ・ 船体には、格納庫部分が一体成型され、バルジ、主砲のマウント、高角砲支筒基部、飛行甲板の支柱(一部)などを再現しています ・ 船体パーツ上には、舷窓、扉、格納庫の開口部、フェアリーダー、塵捨管などの細部ディテールを彫刻で再現しています ・ 舷窓には雨樋の彫刻が施されています ・ 船体部の内部に取り付ける、船体の歪みを防ぐ桁のパーツが多数用意されています ・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています ●3段の飛行甲板は、各段ごとに一体成型のパーツで再現 ・ 飛行甲板上には、木甲板表現、木甲板継ぎ手、遮風棚、エレベーターなどをモールドで再現しています ・ 飛行甲板を支える支柱は1本ずつ別パーツ化、トラス構造などをモールドで再現しています ・ 艦尾の支柱は、細かな桁までも個別にパーツ化しています ●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキに分割したパーツ構成 ・ 甲板上には、滑り止め表現の他、アンカーチェーン導板、リール、ボラードなどをモールドで再現しています ・ ボート収納デッキには、ボート用架台などの細かなディテールをモールドで再現しています 「加賀」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は3層で構成されています ・ 艦橋窓は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現 ● 煙突 ・ 煙突は前後に分割したパーツで構成、最後部は開口された状態となっています ●指揮所 ・ 両舷側部の指揮所は、3層で構成されています ・ 指揮所の窓は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現 ・ 指揮所下部の桁はパネル状のパーツ、トラス構造を打ち抜いた状態で再現しています ●通信マスト ・ 通信マストは上下に分割したパーツで再現、下部のトラス構造をモールドで再現しています ●スポンソン ・ 各スポンソンは区切りごとに別ブロック化しています ●主砲塔 「50口径 3年式 20cm連装砲」 ×2 ・ 砲塔は上下に分割したパーツで再現、測距儀は別パーツ化しています ・ 砲身部分は1本づつ独立して成型したパーツで再現、砲口部は開口しています ・ 砲身基部には防水カバーが表現されています ●主砲塔 「50口径 3年式 20cm単装砲」 ×6 ・ 砲塔部と砲身部とを一体に成型したパーツで再現、 砲身基部の防水カバーはモールドで再現しています ●高角砲「「45口径 10年式 12cm連装高角砲」 ×6 ・ 高角砲は、連装状に成型した砲身部と、砲架の2パーツで構成されています ・ 高角砲支筒とスポンソンは個別にパーツ化され、支筒の開口部はモールドで再現しています ●内火艇、カッターなど ・ 12m内火艇 ×2 ・ 11m内火艇 ×1 ・ カッター2種 ×各4 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 錨、副錨 ・ 菊花紋章 ・ 測距儀 などがセットされています ●艦載機が付属しています ・ 10式艦上偵察機 ×2 ・ 13式艦上攻撃機 ×2 ・ 3式艦上戦闘機×2 ・各艦載機は、胴体、上部翼、翼支柱、脚、プロペラのパーツで構成されています ●飛行甲板上に書かれた表示線、着艦標識、エレーベーター表示線、艦載機の日の丸マークなどを再現したデカールが付属しています 【 「日本海軍 航空母艦 加賀 三段式飛行甲板時」のパッケージ内容 】・ 日本海軍 航空母艦 加賀 (3段甲板空母時) ×1 ・ 10式艦上偵察機 ×2 ・ 13式艦上攻撃機 ×2 ・ 3式艦上戦闘機×2 ・ デカールシート ×1 ・ 組立て説明書 ×1 ●2014年 完全新金型 【 「航空母艦 加賀」について 】●日露戦争においてロシア艦隊を打ち破った日本海軍でしたが、その後世界の海軍ではイギリス海軍が建造した戦艦「ドレッドノート」を標準とした「ド級艦」、さらにそれを進化させた「超ド級艦」が海軍の主力を占めるようになり、日本海軍もこの流れに沿った海軍編成を採るようになります ●まず、巡洋戦艦「金剛型」4隻を建造、それに続いて戦艦「扶桑型」「伊勢型」を建造、「超ド級艦」を8隻揃えます ●また、第1次大戦後の日本海軍は、日露戦争の勝利のおかげでロシア海軍からの圧力が消滅、さらに第1次世界大戦へ参戦した結果、マリアナ諸島などの南方の旧ドイツ領を委任統治することになり、太平洋方面という外洋を活動の主体とすることになりす ●このため、この後は否応なしに日本海軍はアメリカ海軍と対峙することになり、日米間で海軍の増強競争が進んで行きます ●このような時代背景のの下、日本海軍は海軍増強計画「88艦隊」を押し進め、新たに巡洋戦艦8隻、戦艦8隻の建造を開始します ●これに対し、アメリカ海軍は「88艦隊構想」を上回る海軍増強計画「ダニエルズ・プラン」を推し進め、戦艦などの主力艦を続々と建造します ●このような日米間の建造競争は、第1次世界大戦時で疲弊したヨーロッパ諸国にとっては由々しき状態であり、日米双方も海軍増強計画が国家財政に負担をかけていたため、1921年から1922年にかけて「ワシントン軍縮会議」が締結されます ●日本海軍は、「88艦隊」に基づいて巡洋戦艦「赤城」「天城」を建造していましたが、この「ワシントン軍縮会議」において航空母艦への転用が決定、改造工事が進めれます ●ところが、1923年に関東大震災が発生し、横須賀で改装工事中の「天城」は船台から転落して修理不能な損傷を受け、廃艦となってしまいます ●日本海軍では、「88艦隊」に基づき戦艦「加賀」「土佐」も建造しており、この2隻は軍縮会議で廃艦を予定していたのですが、「天城」の代替艦として「加賀」が航空母艦に転用されることになり、結果的に「赤城」と「加賀」が航空母艦として竣工しています ●この航空母艦「赤城」「加賀」の建造時は、航空母艦の様式と運用方法とがまだ思考錯誤していた時代であり、大型の船体を有効利用する方法として、この2隻は「3段状」の飛行甲板を持つ「3段空母」として、「赤城」は1927年、「加賀」は1928年に竣工しました ・ 3段状の飛行甲板は、上段が着艦用の甲板、中段と下段は発艦専用の甲板となっています ・ ただし、建造の途中から艦橋や主砲の設置場所が問題となり、中段部分に設置することが決定、結局中段の甲板は航空機の運用はできず、艦橋から後ろの部分は格納庫となっています ●また、当時の艦載機は機体重量が軽いため煙突による排煙の影響を受けやすく、「加賀」では実験的に煙突を延長する形で艦尾で排煙を排出するシステムを採っています ●このように航空母艦「加賀」は、戦艦の船体をに3段状の甲板を積み上げ、中段部分に艦橋、主砲を備え、巨大な煙突が船体中央部から艦尾まで延びるという特異なシルエットの航空母艦となったのです ●ただし、この3段状の甲板を持つ航空母艦「加賀」は実際に運用すると様々な問題が発生してしまいます ・ まず、中段部分に設置された艦橋では、上段の甲板で運用する航空機の統制が難しく、さらには、上段と下段の航空機を同時期に統制しなければならないという煩雑さを招きました ・ 艦尾まで延長した煙突は排煙の通る周囲の区画が熱せられてしまい、その部分には乗員が立ち入ることも難しくなってしまいます ・ また、艦載機が発達していくにつれ、飛行甲板の滑走距離の不足と、大型の船体の割りには搭載機数が少ないことが指摘されるようになります ●このため、1934年に航空母艦「加賀」は全通式の飛行甲板を備える形態へと大改装、続いて1938年には航空母艦「赤城」も同様な工事を受け、3段甲板空母という航空母艦の様式は終焉を迎えるのです
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