ドイツ フォード V3000S/SSM マウルティア ハーフトラック (Sd.Kfz.3b)
「ドイツ フォード V3000S/SSM マウルティア ハーフトラック (Sd.Kfz.3b) (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35412 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の簡易型ハーフトラック「フォード V3000S/SSM マウルティア (Sd.kfz.3b)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●車体後部を装軌式に改められた簡易型のハーフトラックである「マウルティア」シリーズの最大生産タイプとなる「フォード V3000S/SSM」を再現、独特なフロントグリルを持つ特徴的なフォルムが表現されています
●ICM社製「ドイツ フォード V3000S カーゴトラック 1941年生産型」をベースに、「フォード V3000S/SSM マウルティア」を再現するために新規パーツの装軌部分を追加したバリエーションキットとなります
【 「フォード V3000S/SSM マウルティア (Sd.kfz.3b)」について 】
●ドイツ軍は1941年にソ連領に軍事侵攻を開始、独ソ戦が開始されます
●当初は、優れた作戦とその機動力を駆使した戦術、諸兵連合により快進撃を示したドイツ軍でしたが、広大なロシアの地において戦力は先細りとなり、モスクワ前面で進撃は停止、その後長期戦が展開されます
●ドイツ軍の最大の障壁となったのがロシアの劣悪な道路事情で、軟弱な土地の上に、雨降りや雪解けとなると道路は泥寧と化し、装輪式車輌では通行が不可能となりました
●これにより前線への補給は停滞し、補給不足のために満足な作戦を実施することができず、これがドイツ軍の足枷となってしまいます
●この状況を打開するために、ドイツ軍では既存のトラックをベースとして後輪部分を装軌式とする簡易型のハーフトラックの開発を1942年に開始、この車輌は半装軌式により泥寧などの不整地を走破する能力が期待されました
●この簡易型のハーフトラックは「マウルティア」の名称が与えられ、生産コストを抑えるために装軌機能は徹底した簡略化が行われており、機能自体は簡素であり、大きな改造をすることなく従来のトラックに装着することができました
●この「マウルティア」には、「3tトラック型」として「オペル・ブリッツ」「フォードV3000」「KHD S300」の3種、「4.5tトラック型」として「メルツェデス・ベンツ L4500R」の1種が選ばれ、1943年前半から生産が開始、ドイツ軍の足として活躍しています
●「フォードV3000」ベースの「マウルティア」は、「Sd.kfz.3b」という制式名称が与えられ、合計14,000両弱を生産、「マウルティア」としては最大の生産量を誇りました
・ 有名な「オペル・マウルティア」(「Sd.kfz.3a」)は生産台数4,000両であり、「マウルティア」としての存在は「フォードV3000型」が勝っています
【 「ドイツ フォード V3000S/SSM マウルティア ハーフトラック (Sd.Kfz.3b)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の簡易型ハーフトラック「フォード V3000S/SSM マウルティア」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ICM社のソフトスキン車輌シリーズのスタンダートとなる表現力で「フォード V3000S/SSM マウルティア」を再現、東欧系メーカーとして各部は若干の素朴さを感じるモールドですが、繊細なディテール表現により実車のフォルムとポイントを押さえた内容となっています
●「フォード V3000S/SSM マウルティア」は、「シャーシ」「装軌装置」「キャビン及びボンネット部」「荷台」の4ブロックで構成されています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のアングル材に横方向の桁が付いている構造が細かなパーツ分割により再現、これに板バネ式サスペンションパーツ、ドライブシャフト、デファレンシャル、排気管パーツを取り付ける構造です
・ 後部のデファレンシャルは2分割されたパーツとなっています
●前部のステアリングケージは4分割式で、前輪の左右のステアリングが可動するようになっています
●タイヤは、本体部分と裏面内側の2分割式です
・ タイヤ表面には細かなトレッドパターンが刻まれています
・ タイヤは可動式として作製することが可能です
●装軌装置は、フレーム部分は各棒状パーツを接合する方式、サスペンションは左右分割式で、コイルスプリングは別パーツとなっています
・起動輪のデファレンシャルは2パーツで構成
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
●キャビン部は、底板、フロント部と一体となった天板、後板、そして左右のドアのパーツで構成されています
・ アクセル、クラッチ、ブレーキのペダル類、変速、サイドブレーキのレバー類も細かく再現
・ ドアのパーツは内部が別パーツで、内側の細かな模様が表現されています
・ メーター類を再現するデカールが付属
・ 各ウィンドーはクリアーパーツで再現
・ ワイパーはプラ製で、フロント部とは別パーツとなっています
・ 天板の上に取り付ける牽引状態を示す3角形の表示板が付属しています
●ボンネット部は、側面板、天板、フロントグリルで構成されています
・ 天板は、複雑な形状を再現するために、4分割式となっています
●エンジン本体も再現、ラジエター、冷却ファン、ミッション部から伸びる変速レバーなどが表現されています
●ノテックライト、シャベル、ジェリカン及びそのラック、サイドミラーのパーツが付属
●前照灯は、通常のライト状態と、管制用スリットが入った状態とを選択できます
・ 通常のライトを表現する為に、ガラス部を再現したクリアーパーツが用意されています
●荷台の主要部分は、前後面、側面、底面の計5パーツで構成されています
・ 荷台部分は、板状の構造物が繊細な彫刻で表現され、木を固定する継ぎ手などの金属部分は、細かなリベットも再現されています
・ 幌の支柱が2本付属しています
●ウィンドー部分や前照灯のガラス部分を再現するクリアーパーツが付属しています
●「フォード V3000S/SSM マウルティア」マーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 国防軍所属車輌 (ドイツ / 1943年夏)
・ 国防軍所属車輌 (ドイツ / 1943年春)
・ 国防軍所属車輌 (ポーランド / 1944年夏)
・ 空軍所属車輌 (イタリア / 1944年夏)
●説明書の塗装指示に基づくナンバープレート、部隊記号などを再現するデカールが付属
●2012年 一部新金型