GAZ-AAA Mod.1941 ソビエトカーゴ トラック
「GAZ-AAA Mod.1941 ソビエトカーゴ トラック (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35173 )」です
●「GAZ-AAA Mod.1941 ソビエトカーゴ トラック」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の主力トラック「GAZ-AAA」の「1941年型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1920年代のアメリカトラックのデザインを引き継ぎ、戦時急造型として生産された「GAZ-AAA」の「1941年型」を再現、酷寒の地でありながらオープン型にされたキャビンや1灯式とした前照灯など、最小限の装備に絞られ、戦時下のソ連軍の生産事情を象徴するスタイルが再現されています
●ミニアート社製「GAZ-AAA Mod.1943 カーゴトラック」をベースに、「1941年型」を再現するため、キャビン部分を新規パーツへ、付属フィギュアとして同社製「ソビエト 戦車騎乗兵 (フィギュア5体入)」の歩兵4体と「WW2 ドライバー フィギュアセット」のソ連兵2体をセットしたバリエーションキットとなります【 「GAZ-AAA 1941年型」について 】
●大戦初頭、ソ連軍の持つ戦車の保有数は世界トップクラスであり、「T-34」や「KV-1」などに見られた、先見性に支えられた設計と革新性は、他国の戦車と比べて一歩抜きん出ていました
●他方、民間の自動車メーカーが凌ぎを削る西欧諸国と比べて、ソ連では国策によって車の開発や生産が計画された結果、国の力としては2次的と考えられたモータリゼーションに立ち遅れてしまい、自国ではオートバイや乗用車、トラックの生産を満足に行なうことができませんでした
・ 最も問題となったのが、このような車輌に搭載されるエンジンだったようで、小型軽量、大出力のエンジンが開発できず、オートバイなどはドイツの車両を密輸してコピー生産が行なわれています
●しかし、軍の機械化の中心となるのは戦車だけではなく、兵員の輸送や補給を行なうトラックも根幹となるものであり、軍用車輌の開発と生産は、当時自動車大国で比較的関係が良好だったアメリカの自動車メーカーのトラックをライセンス生産する方法が採られることになりました
●「GAZ-AA」は、1920年代後半に製造された「フォード社」の「AAトラック」を、「ゴーリキー自動車工場」でライセンス生産したモデルです
●この「GAZ-AA」は、「フォードAAトラック」と同様に4輪タイプでしたが、大型化して6輪タイプとしたのが「GAZ-AAA」です
●この「GAZ-AAA」は、基本設計が古く、1940年代では決して贅沢な装備を持っていませんでしたが、トラックとしての基本的な性能は確かなもので、大戦初期における国産トラックとして広く運用されました
●1941年独ソ戦が開始されると、その緒戦においてソ連軍は敗退、多くの人員と装備を失い、火砲類や車両類の装備品の増産体制が採られるようになります
●このため、質よりも量が求められるようになり、それらの装備はできるだけ生産が行い易いように簡略化が行われ、「GAZ-AAA」もその例に漏れず徹底した簡素化が図られることになります
●「GAZ-AAA 1941年型」では、それまで2灯式だった前照灯を1灯式へと変更、キャビンはハードトップ式の密閉型だったものがキャンバス製の開放型へと変わり、フェンダーも生産が行い易いように角型となっています
●また、バンパーも最小限に切り詰められて、予備タイヤもボンネット部分に装着されたため、元となった「GAZ-AAA」と比べると雰囲気がずいぶんと異なるものとなりました
●この「GAZ-AAA 1941年型」は、大戦初期のソ連軍の機械化に寄与、同軍を支える貴重な足として広く使用されました
●ただし、冬季になると氷点下となるロシアの地において開放型のキャビンは乗員に大きな負担を与え、戦況が落ち着き始めた1943年にはキャビンを木製の密閉型とした「GAZ-AAA 1943年型」に生産が移行しています
【 「GAZ-AAA Mod. 1941 ソビエトカーゴ トラック」のキット内容について 】
●このソ連軍の「GAZ-AAA 1941年型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「GAZ-AAA 1941年型」の複雑な構造のデファレンシャル部やシャーシ構造などの細かなディテール、そしてプレス加工のフェンダーや木製ドアなどの特徴を、シャープかつ繊細なデティールを施したパーツで再現した内容となっています
●「GAZ-AAA 1941年型」は「シャーシ」「エンジン」「キャビン部」「荷台」の4ブロックで構成されています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、細分化された縦と横のフレームを組み合わせる構成となっています
・ 後部のデファレンシャルは前後各15パーツにて詳細に再現
・ 各タイヤは、ホイール部とゴムの部分とが別パーツとなっており、ゴムの部分は輪切り状の7分割式で、複雑な形状のトレッドパターンが表現されています
【 エンジン 】
●エンジンは19パーツにより、エンジン本体、クラッチ、トランスミッション、冷却ファンなどが再現されています
【 キャビン部 】
●キャビン部は、フロアパネルに各パネルを組み上げる構成となっています
・ 運転席部分には、各種レバー、ペダル類がパーツ化されています
・ 側面のキャンバスカバーは折り畳まれた状態を再現
●ボンネットの部分は、フロントグリル、側面板、左右分割された天板で構成
・ ボンネットの天板と側面板を跳ね上げた状態とすることも可能です
・ フェンダーは一体成型で再現され、支持架は別パーツです
●フロントウィンドーは、枠の部分が成型色パーツ、ウィンドー部はクリアーパーツです
・ ワイパーはエッチングパーツによる別パーツで、動力装置はプラパーツとなっています
・ フロントウィンドー部は、開閉状態が選択できます
【 荷 台 】
●荷台は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ 各パネルには木パネルと木目のモールドが彫刻されています
●フロントウィンドーと前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属
●ワイパーや各部のディテールを表現するエッチングパーツが付属しています
【 付属するフィギュアについて 】
●ソ連軍の乗員2体と乗車中の歩兵4体の合計6体のフィギュアが付属しています
・ フィギュアは、ミニアート社製「ソビエト 戦車騎乗兵 (フィギュア5体入)」の歩兵4体と、「WW2 ドライバー フィギュアセット」のソ連兵2体を抽出したものとなります
●乗員のフィギュアの服装は、詰襟式の「ルパシカ野戦服」に略帽とブーツを着用、歩兵のフィギュアは、開襟式の「ギムナシチョルカ野戦服」を着用、ブーツを履き、ヘルメットもしくは略帽を被った姿です
●服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで彫刻されています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成で、帽子、ヘルメット類は別パーツとなっています
●各フィギュアのポージングについて
・ キャビンに搭乗するフィギュアは、
片手にハンドルを握り、もう一方の腕をドアの縁に置き、外を向いているポーズ
両手で操行レバーを握ったポーズ
・ 歩兵のフィギュアは、
座った姿勢で片手をトラックの荷台などに乗せているポーズ
座った姿勢で両手を付いているポーズ
座った姿勢で両手でサブマシンガンを保持しているポーズ
片膝を付いてしゃがみ、片手をトラックの荷台などに載せているポーズ
となっています
●付属する装備品類
・ 「PPSh41」 サブマシンガン ×2
・ 「モシン・ナガン」 ライフル ×2
・ 拳銃ホルスター ×1
・ ヘルメット ×4
・ 略帽 ×4
・ 背嚢 ×4
・ 水筒 ×4
・ 携帯シャベル ×3
・ サブマシンガン用マガジンポーチ ×2
・ ライフル用マガジンポーチ ×4
など
●アクセサリーパーツとして、ミニアート社製「ソビエト 85mm砲弾 & 弾薬箱セット」のランナー(×2)と、「ソビエト 152mm砲弾 & 弾薬箱セット」のランナー(×2)が付属しています
●また、「ソビエト歩兵 武器・装備品」の「Dd」ランナー、「Ca」ランナー、「ソビエト歩兵 機関銃・装備品セット」の「Da」ランナーが付属、ヘルメットなどの個人携行装備品の他に「モシン・ナガン ライフル」や「PPSh-1941 サブマシンガン」などが含まれています
【 塗 装 】
●「GAZ-AAA 1941年型」の塗装として、ソ連軍仕様となる2種類の塗装例(夏季塗装、冬季塗装)が説明書に記載されています
●2013年 一部新金型