月刊 グランドパワー グランドパワー 2014年3月号 ガリレオ出版

「グランドパワー 2014年3月号 雑誌 (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー  No.238 )」です

●「グランドパワー 2014年3月号」です
　（2014年1月27日発売）

【 「グランドパワー 2014年3月号」について 】

■3号突撃砲短砲身型

●1935年、ドイツ軍の再軍備化が開始されると、ドイツ軍の首脳部は第1次世界大戦時の教訓から機動戦による短期決戦において戦争を終結させる方針と、それに沿った装備体系に整えることを決定します

●この機動戦の主役とされたのが戦車部隊であり、その突破力により戦線に穴を開け、更に戦車部隊の機動力により敵戦線深くに浸透、敵後方を遮断するというものでした

●ドイツ軍ではこのような作戦要綱により戦車開発が進められていましたが、一方で戦車部隊用の車両だけではなく、歩兵直協用の車両の必要性も認識されていました

●なぜなら、歩兵部隊が強固な防衛線を構築した敵と対峙した場合、その防御拠点やトーチカなどを直接照準によって1つずつ制圧する兵器が欠かせず、そのような兵器がない場合は第1次世界大戦時のような膠着した戦況となってしまうことを恐れたからでした

●この歩兵直協車両は「突撃砲」と呼ばれ、「3号戦車」の車台を利用して試作が始まり「3号突撃砲」として制式採用、量産車は1939年末頃から生産され始めます

●「3号突撃砲」は、戦闘室部分に直接主砲を搭載するという方式が採られ、これによって砲塔式の戦車と比べて大きな砲を装備することができ、シルエットもほぼ砲塔分低くすることが可能となりました
●また、砲塔を省いたことで重量が低減、その分前面装甲が強化され、重装甲で強力な火力を擁する車両となったのでした

●「3号突撃砲」の初期の生産型である「A型」～「E型」は短砲身の「24口径 75mm砲 StuK37」を搭載、この火砲は後の長砲身砲と比べると装甲貫通能力では劣りましたが、一定の装甲貫通能力を持ち、歩兵の直協用としてだけではなく、対戦車戦闘にも活躍、地を這うような低いシルエットに短砲身砲を装備する姿は独特の機能美を放っています

●「グランドパワー 2014年3月号」では、この「3号突撃砲 短砲身型」を特集、その開発の経緯と構造、各型の変遷、そして部隊の配備状況などを詳しく解説します

●後半には「3号突撃砲 短砲身型」の戦場写真集と、現在において川から引き上げられた「3号突撃砲E型」の貴重な細部写真を収録、「3号突撃砲 短砲身型」の姿とその魅力に迫る一冊となっています

【 「グランドパワー 2014年3月号」の内容目次 】

●平成25年度協同転地演習 （第2師団）
●アフガニスタン 2013
●3号突撃砲 短砲身型
　・ 3号突撃砲 短砲身型 写真集
　・ 3号突撃砲E型 ウォークアラウンド

【 「グランドパワー 2014年3月号」の内容について 】

■巻頭カラーページ （16ページ）
●前月号に引き続き、2013年10月から11月の間に行われた平成25年度協同転地演習（第2師団）を紹介、今回は、日出生台演習場で撮影した車輌と留萌港で民間フェリーからの下船する戦闘車輌が収録されています
●後半は、アフガニスタン軍の4輪装甲車「MSFV」を中心に、2013年のアフガニスタンでの戦闘車両の写真を掲載
●巻末には、スウェーデン・ストックホルム近郊のアーセナル戦車博物館の「3号突撃砲D型」を収録

■3号突撃砲 短砲身型 （50ページ）
●歩兵直協車両としての自走砲として開発が開始された「3号突撃砲」を構想段階から試作車、量産型の製造までの過程を詳細に解説
●「3号突撃砲 短砲身型」として「A型」～「E型」に区分して、シャシー、機関室、戦闘室、走行装置、エンジン、車内装備等の構造を部分ごとに詳しく解剖します
●後半は、「3号突撃砲 短砲身型」の変遷と改修を収録、各型の製造中での車体細部の変化を写真を交えて解説します
●主要戦域における「3号突撃砲 短砲身型」の装備部隊の編成と配備車両数も収録されています

■3号突撃砲 短砲身型 写真集 （60ページ）
●「3号突撃砲 短砲身型」の写真集として東部戦線を中心とした「3号突撃砲 短砲身型」の戦場写真を収録
●前半は、バルカン半島作戦における「3号突撃砲 短砲身型」の写真を掲載、東部戦線では緒戦における快進撃中のシーンや厳冬期におけるシーン、兵士達による生活感溢れるシーンなどのカットが収められています
●また、戦闘中におけるシーンも収録、低いシルエットが特徴となる「3号突撃砲 短砲身型」を駆る乗員の様子や、運用方法、歩兵の友として最前線に投入された「3号突撃砲 短砲身型」の本来の姿が投影された内容となっています

■3号突撃砲E型 ウォークアラウンド （12ページ）
●サンクト・ペテルブルグ近郊の川底から回収された「3号突撃砲E型」の細部写真を収録、車体内外各部の細部を撮影した写真が多数収められています
●「3号突撃砲 短砲身型」は現存している車両が少なく、さらに「3号突撃砲E型」の実車の写真は限られたものとなっています
●今回の「3号突撃砲E型」の写真は、一定の腐食はされているものの、細部はそのまま残されています
●また、写真は通常の実車写真では撮られることのないクローズアップ写真やディテールの写真、そして車体の構造が掴める写真などが収録、模型製作の際や実車の資料として大変に役立つ内容となっています

【 「グランドパワー 2014年3月号」の仕様 】

●版型 ： B5版
●全144ページ / モノクロ写真228枚、カラー写真23枚収録
●発行日 ： 2014年3月1日
●コード ： 4910135010347