三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 21型 (プラモデル)ハセガワ 1/32 飛行機 Stシリーズ No.ST032 スケール:1/32
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「三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 21型 プラモデル (ハセガワ 1/32 飛行機 Stシリーズ No.ST032 )」です●「三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 21型」を1/32スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ・ 「雷電」の機体バリエーションのうち、「火星23型甲」エンジンを搭載し、主翼に合計4門の「99式 20mm機関銃」を装備した主生産型の「21型」を再現した内容となっています 【 「三菱 局地戦闘機 雷電」について 】●「局地戦闘機 雷電」は、堀越技師を始めとるするチームが、日本海軍の計画案に基づいて開発した局地戦闘機です ●日本海軍は、陸上の基地や施設へ敵機が来襲した際、いち早く敵機に向かう事ができる速度と上昇力、そして、交戦時には一撃で致命傷を与える事ができる射撃兵装を備えた機体が必要になることを、太平洋戦争開始以前から推察していました ●海軍ではこのような迎撃・防空戦闘に長け、陸上基地での運用を前提とした機体を「局地戦闘機」と定義、三菱重工へと試作を内示し、1940(昭和15)年から海軍の要求に従った「14試局地戦闘機(雷電の原型)」の開発が進められる事になります ●海軍の主たる要求は、高度6,000mで時速600km、高度6,000mまでの上昇時間を5分30秒以内とするもので、堀越技師を中心とするチームは、「12試艦上戦闘機(零戦の原型)」の実用化の準備をしながら、この要求を満たすべく設計にとりかかります ●しかしながら、海軍の要求を満たすような高速と上昇力を兼ね備えた戦闘機用のエンジン(発動機)が見つからず、止むなく大型攻撃機用に開発された「火星13型」を選定します ●1940(昭和15)年から量産化された「火星10系エンジン」は、当時日本最大馬力(1,400馬力)の出力を持っていましたが、零戦21型に搭載された「誉エンジン」と比べて直径が20cmほど大きな130cm余りのサイズとなっており、当時の日本での単発戦闘機の設計セオリーからは規格外と言えるものでした ・ ちなみにアメリカの「F4U コルセア」や「P-47 サンダーボルト」に搭載された「P&W R-2800系エンジン」の直径は132cmほどで、世界的な視点からすれば単発戦闘機用のエンジンサイズとして規格外と言えるものではありませんでした ●この大径「火星エンジン」を搭載することで、必然的に太くなるであろう機首及び機体の空気抵抗を減らすために採用されたのが「紡錘型」フォルムです ・ 当時の日本における航空技術理論に従って設計された紡錘型のフォルムは、機首から40パーセントに当たる部分の直径が一番太くなるようにデザインされ、空気抵抗を減らすためカウル先端を絞り込み、エンジンの配置はカウル内側奥、胴体側に接し、延長軸を使ってプロペラを回す機構を採用しています ●また、空気抵抗を少なくする試みとしてコクピットを低く配置、「雷電」の原型機となる「14試局地戦闘機」ではコクピットは機体内に埋め込まれるような形で配置されていました ●このような経緯で設計された「雷電」は、「零戦」など従来の日本機には見られなかった独創的なフォルムとなり、原型機の「14試局地戦闘機」は無事初飛行を行いますが、「紡錘型フォルム」の採用に伴った様々な問題が生じることになります ●1942(昭和17)年に完成した試作1号機「14試局地戦闘機」は、機体に埋め込まれたキャノピーからの視界が充分でなかったため、座席位置を約50cmかさ上げし、幅を8cm増したキャノピーへと改修することにで前方視界を確保しました ・ 太い胴体から突出したキャノピー内は、日本機としては異例に広い操縦席となり当時の関係者をして「(コクピット内で)宴会が開ける」とまで言われました ●前方視界の改良が改善されたとはいえ、「試作1号機」以降にも課題が残されており、その中でも特に問題視されたのが、延長したプロペラ軸から発生するエンジンの振動により飛行が不安定となってしまうことでした ・ このエンジンの振動を抑制するため、執念とも言える対策が次々採られ、この問題の解決を得るまで1年以上の歳月を要してしまいます ●結局、エンジン振動を抑制する問題は最後まで「雷電」の飛行特性に影響を与えたと言われ、このほかにも失速する危険性をはらんでいたことから「雷電」のコクピットには緊急脱出用として「パラシュート」が標準装備されていました ●様々な問題に一応の決着をつけ、「雷電」が量産体制に入ったのは1943(昭和18)年9月、実に仕様書が起こされてから3年半の月日を要したことになります ●量産型となった「J2M2 雷電 21型」は、出力を強化した「火星23型甲エンジン」を搭載、プロペラも4翅のものへと変更され、武装は主翼内に20mm機銃を4挺装備しています ●難産の末誕生した「雷電」は、当初の目論見どおり対爆撃機戦闘でその性能の高さを発揮しますが、量産時期の遅れが致命的で、「雷電」の総生産機数は1,000機に届いていません ●1944(昭和19)年3月、現実味を帯びてきた本土空襲に対して首都圏防空を専門とする「第302 海軍航空隊」が新編されましたが、この時点ではまだ「雷電」は主力機ではなく、「零戦」や「月光」などとの混成部隊の1機種として配備が始まりました ●まもなくアメリカ陸軍は中国大陸から「B-29」による日本本土爆撃を開始、日本海軍は性能的に旧式化した「零戦」では全く歯が立たない事、そして対抗できるのは「雷電」だけであることを思い知らされます ●一躍「最後の希望」として脚光を浴びた「雷電」は本土防空の主役として首都圏から九州までの広い範囲で防空任務を担当、「B-29」を相手に大活躍を演じ、特に昼間、高高度から飛来する「B-29」に対しては日本軍戦闘機中で最大の戦果を上げています ●終戦後、「雷電」はアメリカ軍による評価試験を受けることになります ・ 「雷電」が持つ広く快適なコクピットはアメリカ兵に好評で、エンジンの振動については、アメリカ軍の「F4Uコルセア」などにも同じような問題が存在していた事ため、特に問題視されることはありませんでした ●アメリカ軍による試験の際には高オクタン価の燃料を使い、プラグやパッキンといった消耗品を高品質なアメリカ製に変更された「雷電」は日本側のカタログデータをのきなみ更新し、「高速で優秀なインターセプター」との評価を得ました ●歴史に残る名横綱と同じ「雷電」の名を持つ本機は、まさに「横綱」のシルエットと猛烈な「突進力」で格上のアメリカ爆撃機たちと「がっぷり四つ」の戦いを繰り広げ、終戦と共に「本土防空」という「土俵」を去ったのでした 【 「三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 21型」のキット内容について 】●この「三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 21型」を再現したプラスチック製組立キット ・ 「雷電」の機体バリエーションのうち、三菱「火星23型甲」エンジンを搭載し、主翼に4門の「99式 20ミリ機関銃 (1号×2・2号×2)」を装備した「21型」を再現した組立キット ・ 1/32という大スケールで存分に機体特徴の再現したパーツ構成となっており、精密ながら組み立てやすい内容となっております ●「雷電21型」の機体胴体部は左右分割のパーツで構成、コクピット前方のパネル、主翼部、水平尾翼部は別ブロック化されています ・ 機体パーツ全体には、やや控え目な凹モールドでパネルラインを的確に再現 ・ 大スケールで問題となる完成後の事後変形を考慮した「補強材」パーツが各所に用意されており、ともすればテクニカルになりがちな大スケールの機体工作も万全に行えるパーツ構成となっています ・ 小スケールではオミットされがちな「足掛け」や「クッション」、「揺れ止め」を始めとする微細なパーツも精密な彫刻を施したパーツで再現 ・ 「翼端灯」や「航法灯」など、実機での透明部分は全てクリアパーツで再現されています ●主翼、水平尾翼は上下分割のパーツで構成 ・ 完成後の「変形」を防止するための補強材パーツを主翼パーツ内に挟み込む形式となっています ・ 主翼内に装備された機銃部設置位置にあたる上下パネルは別パーツ化して再現、下面パネルの涙的状のバルジも再現されています ・ 動翼部分は金属製の硬い質感を再現、構造材をつなぐリブ上には極小のリベットが再現されています ●「雷電21型」の主武装となる、主翼に装備された「99式 20ミリ機関銃」は、銃身と半涙的状のバルジを別パーツ化して再現 ・ 外翼部に短銃身の「1号銃」、外翼部に長銃身の「2号銃」を装備した状態を再現 ・ 機銃銃身先端のラッパ状の形状を再現し、パーツの銃口は開口されています ・ 機銃銃身が上方に傾いた状態は、説明書内の指示に従って組立てるようになっています ●エンジンカウルは本体を一体成型、スライド金型を使用して繊細な曲面とパネルラインなどのディティールを再現しています ・ カウル下面に設置された空気取入口は別パーツ化されています ・ 「21型」では廃止されたカウリング上の「7.7mm機銃」は、付属のパーツで開口部を埋める設計となっています ●「火星23型エンジン」は14気筒のシリンダーブロック部、プッシュロッド、排気管を再現、シリンダーブロックの複雑な凹凸をはじめ、一体成型の排気管には開口処理が施されているなど実感あふれる表現が成されています ・ 本機の特徴でもあるエンジン延長軸部分をメカニカルに再現、カウル奥に装備された「火星エンジン」用の強制冷却ファンなどを再現しています ●プロペラ部はスピナー・ブレードを分割したパーツで再現、ガイドパーツにブレードをはめ込む方式で、ピッチを固定した状態で組立てることができます ・ プロペラブレードは21型前期生産型に装備された「中高度用」と後期生産型に装備された「高々度用幅広型」の2種類をセットしており、選択して使用することができます ●主脚部は脚柱、タイヤ、ホイール、脚カバー、トルクアームをそれぞれ独立したパーツで再現 ・ 尾輪は一体成型のパーツで再現され、取り付け基部は機体胴体とは独立したパーツで構成されています ●キャノピーは4ピースのクリアパーツで再現 ・ キャノピーには窓枠のラインが彫刻にて再現されています ・ コクピットは別ブロック化したパーツ構成となっており、バスタブ式に組み上げたコクピットブロックを機体胴体パーツで挟み込む形で組み立てます ・ コクピット内部は繊細なパーツで徹底的に再現、シート、防弾ガラス、計器盤、操縦桿、通信機材、レバー類、フットペダル、隔壁類が再現されています ・ キャノピー内面の手掛け類も精密なパーツで再現しています ・ 通信アンテナ基部の構造材は「5穴タイプ」「6穴タイプ」の2種類をセット、選択して使用することができます ・ 「21型」に装備されていた「照準機」は「98式」と「4式」の2種類をセット、いずれも反射部がクリアパーツで再現されており、選択して使用することができます ・ 計器盤のパーツにはメーター類の細かな部分まで精密な彫刻で再現されています ・ 計器盤のメーター類を再現したデカールも付属していますので、塗装・デカールいずれかを選択することができます ●着座姿勢のパイロットフィギュアが1体付属 (原型製作:竹 一郎氏) ・ 的確なパーツ分割により立体感あふれるリアルな造形のフィギュアとなっています ・ 頭部は、耳当てを閉じた状態で酸素マスクの「有・無し」で2種類、耳当てを開いた状態で1種類、合計3種類が付属 ・ 右腕は操縦桿を握ったものと「敬礼」状態の2種類をセット、それぞれパーツを選択してシチュエーションに応じた状態で作成することができます ●「雷電 21型」の機外装備として ・ 365リットル 落下増槽 ×1 が付属しています ・ 増槽後端に気流覆いを装着した状態で再現されています ●「三菱 J2M3 局地戦闘機 雷電 21型」用のマーキングとして ・ 第352 海軍航空隊 青木義博少尉乗機 大村基地 「352-20」 (1945年3月) ・ 第302 海軍航空隊 伊藤進大尉乗機 厚木基地 「ヨD-152」 (1945年3月) の2種類が説明書内に指示されており、付属のデカールを使用していずれか1機種を再現することが可能です ●有名な機体側面の黄色い2本の稲妻マーク(352-20)、胴体日の丸後部の黄帯と垂直尾翼の撃墜マーク(ヨD-152)、機体標識、白縁の日の丸、注意表記、製造プレート等を再現した大判のデカールが付属しています ●2011年 完全新金型
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