日本海軍 重巡洋艦 筑摩 (プラモデル)タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.027 スケール:1/350
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「日本海軍 重巡洋艦 筑摩 プラモデル (タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.027 )」です●太平洋戦争時における帝国海軍の重巡洋艦「筑摩」を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●主砲を前部に集中、後部に多くの水上機を搭載し、機動部隊の目となって活躍した重巡洋艦「筑摩」を再現、従来の重巡とは異なるコンパクトな艦橋を持った精悍なシルエットが表現されています 【 日本海軍 重巡洋艦 筑摩 について 】●帝国海軍は洋上の航空戦力の創成期において、航空機が偵察用、あるいは攻撃用の兵器として利用が可能と判断すると積極的に戦力化を進めました ・ これは、列強と比べて主力艦の戦力が劣勢で、航空機により少しでも有利に戦いを進められると考えられたためです ●特に航空機が固定脚の時期(大戦間の時期)では、通常の航空機(艦上機)とフロート付きの航空機(水上機)との性能の差が少なく、水上機の活用が有効とされていました ●1930年のロンドン軍縮会議にて巡洋艦を含む補助艦艇の総排水量トン数の制限が定められると、重巡洋艦は建造中の「高雄型」をもって条約の制限を満たすこととなったため、軽巡洋艦の枠内を使用し、その軽巡洋艦の装備制限となる「15.5cm砲」を搭載した8000tクラスの新型の軽巡洋艦の建造計画が立てられました ●この新型軽巡洋艦として、まず「最上型」4隻の建造が進められ、軽巡洋艦の枠として残った排水量トン数を活かし、「利根型」2隻の建造が計画されました ●ただし、帝国海軍は将来的な条約脱退を考慮し、両艦共に主砲は重巡洋艦の定義でもある「20cm砲」の換装が可能なように設計されており、「最上型」は一旦軽巡洋艦として完成するも、条約脱退後は直ちに「20cm砲」への換装が行なわれました ●一方「利根型」は「最上型」よりも後に竣工したため、最初から「20cm砲」を搭載した重巡洋艦として誕生しています ●また、当初は8000tクラスとして建造されたものの、この「20cm砲」の換装と「友鶴事件」などによる復元力への対応により、両型共に基準排水量は11,200tに増え、堂々とした重巡洋艦となりました ●「重巡洋艦 利根型」の特徴は、主砲を艦の前部に集中し後部に広く航空作業甲板を持ったことで、これにより水上機の搭載機数は6機となり、大きな索敵能力を持つこととなりました ●また、主砲と航空機作業甲板とが離れることにより、主砲発砲時のブラスト(発砲炎)における搭載航空機の影響を受け難く、主砲の集中配置により主砲弾の弾薬庫の装甲強化が効率的に進められました ●このような設計思想の下、「重巡洋艦 利根」は1937年11月、同型艦の「重巡洋艦 筑摩」は1938年5月に竣工しています ●「重巡洋艦 筑摩」は、僚艦「利根」と行動を共にし、太平洋戦争開戦時から戦いの主力の空母機動部隊に配備され、「真珠湾奇襲攻撃」「インド洋沖海戦」「ミッドウェー海戦」「南太平洋海戦」などの主要な海戦に参加、その索敵能力により艦隊の目となる活躍を見せます ●そして、同艦の索敵能力から、その索敵任務に空母艦載機を充てる割合が減り、結果的に空母の航空戦力の向上となりました ●ただし、アメリカ軍が十分な量の空母部隊を編成し、その艦上機が空を跳梁跋扈し始めると、水上機での索敵行動は徐々にままならなくなります ●また、水上機の運用は波の影響を受け易く、収容にも時間が必要(しかも収容時には艦が転舵できない)で、艦上機の性能が上がるにつれ鈍足の水上機の存在意義が問われるようになります ●1944年6月「マリアナ沖海戦」が発生、「エセックス級空母」などを大量に投入したアメリカ軍に対して連合艦隊は完敗、その航空戦力の圧倒的な差により、以後は航空決戦の途が閉ざされてしまいます ●そのため、続く1944年10月の「レイテ沖海戦」では空母部隊は「おとり」として使用されるようになり、「筑摩」は永らく一緒に行動していた空母から離れて、砲撃力を期待されて砲戦の主力部隊である「栗田艦隊」に配備されました ●「栗田艦隊」は、フィリピン中央部を突き進み、レイテ沖に集結しているアメリカ軍の輸送船団の撃破を目指します ●その途上において、同艦隊はアメリカ艦載機の猛攻を受けて戦艦「武蔵」を失いますが、そのまま敵方に突き進み、サマール沖において護衛空母を中心にしたアメリカ軍の機動部隊に遭遇し、交戦が開始されました ●「栗田艦隊」は、アメリカ機動部隊に向けて突進、アメリカ軍は護衛の駆逐艦による防御戦闘を展開、更に各空母は艦載機を緊急発進させて必死の抵抗を行います ●「筑摩」は先陣を切って敵艦隊に突入してアメリカの駆逐艦「ヒーアマン」を撃破、更には他艦との共同で護衛空母「ガンビアベイ」を撃沈する戦果を挙げますが、その空母群から発進した航空機の攻撃によりの機関部に魚雷が命中、航行不能となります ●艦隊に追従することが出来なくなった「筑摩」に向けて更にアメリカ軍機が襲い掛かり、爆弾1発を被弾、続いて複数の魚雷が命中して艦は傾斜し、そのまま波間に身を沈め、栄光の歴史に幕を降ろしました 【 日本海軍 重巡洋艦 筑摩 (タミヤ 1/350 艦船シリーズ No.27) プラモデルの内容 】●この帝国海軍の重巡洋艦「筑摩」を再現したプラスチック組立てキットです ●端整なスタイルを持つ「重巡洋艦 筑摩」をタミヤタッチに再現、キレの在るモールドと、優れた模型表現力により、1/350というビックスケールの艦船モデルならではの表現力と迫力が楽しむことができます ●スケールを活かして船体の各部のディテールが細かく再現されながらも、タミヤらしく過度にディテール偏重とはならず、全体の印象を壊すことなく、スケールに沿った表現となっています ●また、同社キットの特徴として作り易さが考慮されており、各構造物を再現するためにエッチングパーツをセットしながらも、極力組み易いように構成、大型モデルながらビギナーからベテランモデラーまで広く楽しむことが出来る内容となっています ●「重巡洋艦 筑摩」の新造時の姿を再現しています ・ この状態は1943年頃までと思われます ●フルハルモデルと喫水線までが再現されたウォーターラインモデルとを選択できます ●「筑摩」の基本船体は「上甲板」「船体部」「船底部」の3分割式となっています ●船体部は左右分割式で、鋼板の継ぎ目、舷側の舷窓、フェアリーダー、塵捨て管、ホースパイプなどがモールドされています ・ 船体部の魚雷発射管口は開口処理済み ・ 船体部にはカタパルトの台座基部が一体成型されています ・ 船体部の歪みを防ぐ、桁のパーツが付属、船体部とは金属ビスによって固定します ●船底部は、下部までが再現されたフルハルパーツと、喫水線部分までが再現された平らなパーツが付属、選択して使用します ・ フルハルモデル用の展示台が付属、船底部との固定には付属の金属製ビスとナットを使用します ・ フルハルモデルとして、船底部の推進軸(金属パーツ)、推進軸支柱、スクリュー、舵を再現したパーツが付属しています ●上甲板は、船橋楼甲板部、シェルター甲板、航空機作業甲板で分割されています ・ 甲板上には、リノリウム押さえ、滑り止め、航空機運搬用レールの基本躯体の他、リール、ボラード、昇降口、天窓、通風筒などの細かなディテールが再現されています ・ シェルター甲板下部の魚雷発射管デッキは、別パーツです ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「高角砲部」「カタパルト部」「煙突部」「後部艦橋部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「筑摩」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は5層で構成され、中央部分は各パネルを貼り合せる構成となっています ・ 前檣楼支柱も再現されています ・ 羅針艦橋内部が再現、各双眼鏡がパーツ化 ・ 艦橋の窓はクリアーパーツとなっています ・ 上部の測距塔、射撃指揮装置は各1パーツで構成、各パーツはポリキャップにより可動します ・ 艦橋後部のラッタル、張り出し部の支柱などもパーツ化 ・ 艦橋部分を構成する、94式高射装置(×2)、機銃射撃装置(×1)、探照灯(×2)、双眼鏡(×2)、1.5m測距儀(×2)、13式見張方位盤(×2)、25mm連装機銃(×2)などがパーツ化されています ●メインマスト ・ メインマストは前後分割式で、中央部の方位測定所は別パーツとなっています ・ マスト側面、後面のトラス構造はエッチングパーツにて再現 ・ マスト上に設置された方位測定器、双眼鏡は別パーツにて再現 ●探照灯台 ・ 探照灯台は、ブルワーク部分と支柱部分とで構成されています ・ 支柱部分は2分割式で、トラス構造が再現 ・ 110cm探照灯(×2)が付属 ● 煙突 ・ 本体部分は左右分割式で、煙突トップ部の雨水カバー、整流板は別パーツです ・ 雨水カバー、整流板は開口処理されています ・ 側面の各副管は1本ずつ別パーツとなっています ●後檣 ・ 後檣は三脚檣型、トップは1本の単檣となっています ・ 後檣の下部は前後分割式、これにヤード、単檣部、クレーンを取り付けます ・ マスト部に存在する煙観測所などが再現、側面の窓も表現されています ・ 三脚檣のトラス構造はエッチングパーツにて再現 ・ クレーンは側面部がプラパーツ、上下のトラス部はエッチングパーツです ・ クレーンのケーブル、滑車などを再現したエッチングパーツが付属しています ●艦載機用予備部品格納庫 ・ 船体左右の艦載機用予備部品格納庫はエッチングパーツで再現されており、上下分割式です ●カタパルト「呉式2号5型射出機」 ×2 ・ カタパルトは左右側面部、上部、基部の4分割式です ・ カタパルトの左右トラス部分は開口処理されています ・ カタパルト上部はエッチングパーツです ・ 前部の滑車を再現したパーツが付属 ・ カタパルトは基部に取り付けるポリキャップにより左右旋回します ●後部艦橋 ・ 後部艦橋は各パネルを貼り合せる方式で、5パーツで構成 ・ 後部艦橋を構成する94式方位盤(×1)、機銃射撃装置(×2)が付属 ●主砲塔部「50口径3年式2号 20cm砲」 ×4 ・ 砲塔は各パネルを貼り合せる箱組み方式で、測距儀は別パーツです ・ 同タイプの砲塔特有の側面のスリット、表面部の継ぎ目構造が再現されています ・ 砲身部は基部の防水布も再現 ・ 砲身は、水平状態と仰角状態の2種が用意され、ポリキャップにより完成後に差し替えができます ・ 2番主砲塔上部の空中線支柱がパーツ化 ・ 各砲塔の基部は1パーツ(第2主砲塔は2パーツ)で構成され、基部に装着させるポリキャップにより砲塔が旋回可能です ●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」 ×4 ・ 高角砲は、連装式に一体成型された砲身部と、砲架、上部の駐退複座装置、そしてシールド部分とで構成されています ・ シールド部は前面と左右側面の3パーツで構成 ・ 砲身は上下に可動式です ・ 高角砲の台座部分は、ブルワーク部分と下面の滑り止め部分との2分割式です ・ 台座部分に内蔵させるポリキャップにより、高角砲は左右旋回が可能です ・ 高角砲の射界限度を表示する支柱がパーツ化 ●対空機銃「25mm連装機銃」 ×4 ・ 機銃は連装式に一体成型された銃身部と、銃架との2分割式です ●魚雷発射管「61cm 3連装魚雷発射管 (90式1型)」 ×4 ・ 魚雷発射管は、発射管本体と、台座及び魚雷先端部との2分割式です ・ 予備魚雷を再現したパーツが付属 ・ 魚雷発射管は、基部の装着するポリキャップにより旋回可能です ●探照灯「60cm探照灯」 ×2、「110cm探照灯」 ×3 ・ 60cm探照灯は一体成型、110cm探照灯は、前後方向に3分割式となっています ・ 110cm探照灯の先端部はクリアーパーツです ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 11m内火艇 ×2 ・ 12m内火ランチ ×2 ・ 9mカッター ×4 ・ 8m内火ランチ ×1 ・ 6m通船 ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ アンカーチェーン(金属チェーンが付属) ・ 錨、副錨 ・ ケーブルホルダー ・ キャプスタン ・ リール ・ パラベーン ・ 通風塔 ・ ラッタル ・ デリック ・ 応急舵 ・ 菊花紋章 ・ 係船桁 ・ 第3種標的船 ×3 ・ 艦載機用台車 ・ ターンテーブル などがセットされています ●「重巡洋艦 筑摩」用の艦載機として ・ 94式2号水上偵察機 ×2 ・ 95式水上偵察機 ×4 が付属しています ・ 艦載機は、胴体、主翼、副翼、水平尾翼、翼支柱、フロート、フロート支柱、プロペラ(エッチングパーツ)の構成となっています ●金属ビスを締め付けるための金属製精密ドライバーが付属しています ●「筑摩」を解説したリーフレットが付属 ●「筑摩」を描いたカラー塗装図が付属しています ●艦尾、後檣の軍艦旗(直線タイプと、なびいているタイプの2種)、艦載機の日の丸マーク、識別帯、偏流測定線を再現したデカールが付属しています ・ 展示台用の艦名表示が印刷されたメタルシールが付属 ●2012年 一部新金型
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