日本海軍 軽巡洋艦 五十鈴 (2隻入り) (プラモデル)フジミ 1/700 特シリーズ No.058 スケール:1/700
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「日本海軍 軽巡洋艦 五十鈴 (2隻入り) プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ No.058 )」です●太平洋戦争時における帝国海軍の防空巡洋艦「五十鈴」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ・ 「軽巡洋艦 五十鈴」2隻分のパーツがセットされています 【 軽巡洋艦「五十鈴」について 】●日露戦争以降、駆逐艦は大型化の一途を辿り、波浪性や攻撃力が向上、艦隊決戦に参加できる程の有力な艦種へと成長して行きます ・ それまでの駆逐艦は、元来魚雷を搭載する水雷艇を「駆逐」するための艦であり、水雷艇と同様に魚雷を積み、夜戦において奇襲的に雷撃を行なう役目でした ・ このため、駆逐艦は水雷艇の任務を奪う形となり、その後水雷艇は廃れて行きます ●この駆逐艦で編成される水雷艦隊の旗艦用の偵察巡洋艦として建造されたのが1919年に登場した「天龍型」軽巡洋艦で、駆逐艦よりも大型の砲を搭載し、対抗する敵の駆逐艦を撃破するという任務を持っていました ●ただし、この「天龍型」は排水量3200トンという巡洋艦としては小型の艦であり、同様な理由によって建造されたアメリカの「オマハ型」軽巡洋艦と比べて攻撃力の貧弱さは否めませんでした ●そこで、帝国海軍は、「天龍型」を拡大した排水量5500トンクラスの軽巡洋艦を建造することを決定、「球磨型」、「長良型」、そして「川内型」の3タイプが建造されることとなりました ●この5500トンクラスの軽巡洋艦は14隻が建造され、艦齢こそ古いものの改装を繰り返し、太平洋戦争においては水雷戦隊の旗艦として活躍、連合艦隊の主要艦艇として数々の海戦に参加しています ●「五十鈴」は、「長良型」軽巡洋艦の2番艦として1923年に竣工、当初艦橋前部に航空機用の滑走台が装備され、羅針艦橋の下部に航空機の格納庫が設けられた関係で、艦橋自体は前のタイプである「球磨型」よりも大型となっていました ●しかし、搭載される航空機はフロート無しの陸上機であり、発艦後は空母などに収容する方式とならざるを得ず、実用性が低いとして事後の改装時に船体中央部にカタパルトが設置されました ・ 滑走台としたのは、その当時にカタパルトの製造技術が確立できていなかったためです ●1930年代に入ると、5500トンクラスの軽巡洋艦は本格的な近代化改装を順次実施され、「五十鈴」も艦橋構造物の追加や後檣の3脚化、そして船体強度の改修や前述のような航空艤装の変更などが行なわれました ●また、太平洋戦争の開戦の直前には、搭載していた対空用の8cm高角砲を25mm連装機銃へと換装、舷外電路も設置されています ●太平洋戦争が開戦すると、「五十鈴」は香港占領作戦に参加、その後南方の攻略作戦に従事します ●1942年7月にアメリカ軍がガダルカナル島に上陸すると、この島を巡って日米双方の死闘が繰り広げられるようになります ●「五十鈴」も、同島を含むエリアであるソロモン海域に進出、「南太平洋海戦」、「第3次ソロモン海戦」に参加しました ●この「第3次ソロモン海戦」において、同艦は巡洋艦で構成されるガダルカナル島の飛行場砲撃艦隊の支援に就きますが、砲撃を成功させた翌朝、飛行場と空母「エンタープライズ」から発進した航空機の猛攻を受けてしまいます ●この航空攻撃により重巡洋艦「衣笠」が沈没、「五十鈴」も被弾して一時航行不能に陥りますが、何とか戦線からの離脱を果たします ●修理を完了した同艦は、輸送任務などで活躍しますが、1943年12月にアメリカ艦載機の攻撃を受けて再び傷つきます。 ●その修理のために内地へと帰投、ただ、太平洋戦争の中期以降は対水上戦闘よりも対空戦闘の機会が多く、修理に併せて対空兵装を増強した防空巡洋艦として改装されることとなりました ●この対空兵装の強化にあたり、既存の主砲の全てと、前部の魚雷発射管は撤去され、代わりに12.7cm連装高角砲3基、25mm3連装機銃11基、その他多くの機銃が装備されました ●この改装工事は1944年9月に完成、直後の「レイテ沖海戦」においてその防空能力を買われ囮艦隊である空母機動部隊「小沢艦隊」へと編入されます ●この海戦において、「五十鈴」はその対空能力を発揮し、10機程度の敵航空機を撃墜するという戦果を挙げます ●ただし、「小沢艦隊」はその任務を全うしたものの、海戦自体は日本軍側の敗北となり、艦隊は内地へと帰投しますが、同艦はフィリピンに残って輸送任務に従事します ●「五十鈴」は、その対空能力により活躍、しかし1945年4月、アメリカの潜水艦2隻による雷撃を受けて魚雷4本を被弾、奮戦虚しくその最期を閉じたのでした 【 「日本海軍 軽巡洋艦 五十鈴」のキット内容について 】●この防空巡洋艦時代の「五十鈴」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●フジミ社製「特シリーズ」として「五十鈴」をディテール感豊かに再現、連合艦隊唯一の防空巡洋艦として改装された特異なシルエットが表現されています ●「軽巡洋艦 五十鈴」2隻分のパーツがセットされています ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「五十鈴」は1944年までの軽巡洋艦時代と、1944年以降の防空巡洋艦時代に分けられており、本キットでは防空巡洋艦の姿を再現しています ●「五十鈴」の艦尾と船体中央部の機銃の配置については2種類の説が在り、キットでは各説に基づく、武装配置を選択できるようになっています ●「五十鈴」は、上甲板及び船体部の上下分割のパーツで構成されています ・ 船体部は一体成型のパーツで構成され、魚雷発射口、舷側の舷窓、ホースパイプ、フェアリーダー、ボラードなどのモールドが彫刻されています ・ 船体部の魚雷発射管口は開口処理済み ・ 舷窓の上部には雨樋がモールド再現 ・ 前部の魚雷発射管の部分を塞いだ跡も薄っすらとモールドされています ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています ●上甲板は、前部上甲板と後部上甲板との2分割式となっています ・ 甲板上には、リノリウム押さえ、滑り止め、機銃のブルワークなどの基本躯体の他、リール、ボラード、昇降口、天窓、通風筒などの細かなディテールが再現されています ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」、「高角砲部」、「煙突部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「五十鈴」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は3層で構成されています ・ 艦橋の下層部(羅針艦橋より下部)は一体成型となっており、各面の窓、扉などがモールドされています ・ 羅針艦橋部分は、上下2パーツで構成され、艦橋の上下部には遮風装置がモールドされています ・ 艦橋部のラッタルなどもパーツ化しています ・ 艦橋部分を構成する、21号電探、60cm探照灯(×2)、25mm3連装機銃(×2)、パラベーン(×2)などがパーツ化、探照灯はクリアーパーツです ●メインマスト ・ メインマストは三脚檣型です ・ マスト上部の射撃指揮装置は別パーツです ・ 方位測定アンテナが付属 ● 煙突 ・ 煙突の本体部分は左右分割式です ・ 煙突トップの雨水カバー部は別パーツで、開口処理されています ●後檣 ・ 後檣は三脚檣型、トップは1本の単檣となっています ・ マストは三脚檣部分は前後分割式、上部の単檣とヤード部はそれぞれ1パーツで構成されています ・ マストに付けられている、60cm探照灯、110cm探照灯、22号電探、13号電探がパーツ化され、探照灯はクリアーパーツとなっています(13号電探の装着は選択式で、この電探は「レイテ沖海戦」以降に取り付けられたようです) ●探照灯台座、及び探照灯 ・ 台座部分は2分割式となっています ・ 110cm 探照灯が付属、クリアパーツで再現されています ●高角砲「40口径89式12.7cm連装高角砲(A1型)」 ×3 ・ 高角砲はシールド部分と砲身本体との分割式で、砲身部分は連装式に一体成型されています ・ シールド部分には細かな彫刻によりディテールが再現 ・ 多角形の高角砲台座がパーツ化 ●魚雷発射管「92式61cm4連装発射管1型」 ×4 ・ 魚雷発射管は一体成型されたパーツとなっています ●対空機銃 ・ 25mm 3連装機銃 ×11もしくは×12 ・ 25mm 単装機銃 ×3 ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 11m内火艇 ×1 ・ 9mカッター ×2 ・ 10m特型運貨船 ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨 ・ 爆雷投下軌条 ・ 菊花紋章 ・ 舷々門 などがセットされています ●2012年 完全新金型(武装、内火艇パーツなどを除く)
通販のご利用方法の詳しくは、コチラより「ご利用ガイド」 関連商品
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||