ドイツ 主力戦車 レオパルト 2A4 (プラモデル)MENG-MODEL 1/35 ティラノサウルス シリーズ No.TS-016 スケール:1/35
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「ドイツ 主力戦車 レオパルト 2A4 プラモデル (MENG-MODEL 1/35 ティラノサウルス シリーズ No.TS-016 )」です●ドイツ連邦軍の主力戦車「レオパルト 2A4」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●「レオパルト 2」初期シリーズの標準仕様型となる「レオパルト 2A4」を再現、ドイツ的な重戦車デザインを踏襲したかのように、垂直に切り立った形状の砲塔を備えた重厚なフォルムを再現した内容となっています 【 「レオパルト 2A4」について 】●東西の冷戦時代によって西側の最前線となった西ドイツは、アメリカなどの西側諸国の働きかけから戦後すぐにドイツ連邦軍を創設します ●当初、ドイツ連邦軍(西ドイツ)はアメリカ製の戦車を装備していましたが、大戦時の戦車技術をベースとして国産戦車の開発を進め、1963年に「レオパルト 1」を制式化、配備を進めました ●「レオパルト 1」は、機動性能は優れていたものの、基本スペック上では突出した点の少ない凡庸な戦車とも言えるものでしたが、戦車としてのまとまりが極めて高く、余裕のある構造とエンジン出力を備えていたためアップデートを行うのも容易で、ドイツの戦車技術の高さを示した車両となりました ●この後、アメリカと西ドイツ共同よる新型の主力戦車「MBT-70」の開発が行われましたが、新機能を採り入れ過ぎてコストが嵩む一方となり、さらにはアメリカと西ドイツの戦車に対する考え方の違いも大きく、開発は頓挫してしまいます ●この「MBT-70」の開発の中止により、アメリカと西ドイツでは戦後第3世代戦車の開発を自国で行うことになりますが、西ドイツでは「MBT-70」とは別に「レオパルト 1」の後継車両の研究、開発が行われており、これを引き継ぐ形で本格的な開発を開始、数種の試作車を経て1977年に制式化が行われたのが「レオパルト 2」です ・ 「レオパルト 2」は、「レオパルト 1」とは全く異なる車両で、車体は一回り大型化、総重量は60t弱となりました ・ 主砲には「44口径 120mm滑腔砲」を装備、この砲は「APDSFS弾」を初速マッハ5という高速度で撃ち出す能力を持ち、これは当時の東側戦車の正面装甲を軽く貫くものでした ・ 防御力は、中東戦争における戦訓から対戦車ミサイルにも耐えうる複合装甲を大幅に採り入れ、当時の主力戦車の中で最強クラスの能力を誇っています ・ エンジンは1500馬力のディーゼルエンジンを搭載、この高出力エンジンと優れた足周りにより60tもの巨体を最高速度72km/hで走らせることができ、この機動性能の高さも当時の戦車としてはピカイチを誇りました ●「レオパルト 2」は、当時の主力戦車の中では、最も「走」「攻」「守」に優れた戦車であり、複合装甲、120mm滑腔砲、1500馬力級エンジンという要件の戦後第3世代戦車を定義付ける存在となりました ●また、「レオパルト 2」の能力は、上記のようなカタログデータだけではなく、優れた射撃指揮能力、風向センサーが代表するような弾道計算機技術、そして走行時での激しい揺れにもピタリと主砲を指向し続けるスタビライザーの能力など、それまでの戦車とは一線を画した存在であり、「レオパルト 2」の登場によりそれまでの戦後第2世代戦車は一気に時代遅れともなったのでした ●その後、「レオパルト 2」シリーズは楔形の追加装甲を装備した「レオパルト 2A5」と、長砲身砲へと換装した「レオパルト 2A6」へと発展、冷戦時代の終焉と「レオパルト 2A5」及び「レオパルト 2A6」の配備によりドイツ連邦軍では従来の「レオパルト 2」が余剰となってしまいます ●このため、「レオパルト 2」はヨーロッパを中心として各国が導入を進め、今や「レオパルト 2」は「ヨーロッパ標準戦車」とも言うべきグローバルな戦車となっているのです 【 「レオパルト 2」シリーズの名称について 】 ●「レオパルト 1」及び「レオパルト 2」は、「~A1」「~A2」などの型式名が存在しています ●また、1回の生産分(「生産バッチ」と言います)ごとに仕様が若干変更することから、型式名の他に「第~生産バッチ」という言い方も存在しています ●この型式名と生産バッチとが一致していれば分かりやすいのですが、生産バッチによる仕様変更がない場合があるので「レオパルト 2」は一致しておらず、第2、第3生産バッチに相当する「レオパルト 2A1」が実質的な「レオパルト 2」の量産型になるようです ●さらに、第5から第8生産バッチでは「レオパルト 2A4」という型式名となり、既存の車両は全てこの「レオパルト 2A4」仕様へと改修が行われていますので、現在では垂直に切り立った形状の砲塔を装備した「レオパルト 2」は全て「レオパルト2A4」と呼称できるかと思います ●これを踏まえると、現時点では「レオパルト 2」シリーズは、「レオパルト 2A4」「レオパルト 2A5」「レオパルト 2A6」の3種の型式で構成しているものと考えられます 【 「ドイツ 主力戦車 レオパルド 2A4」のキット内容について 】●ドイツ連邦軍の主力戦車「レオパルト2A4」を再現したプラスチックモデル組立キットです ●MENGモデル社の徹底したリサーチ力と実車への造詣を反映させて「レオパルト 2A4」を再現、パーツの細分化によってディテールを追求するのではなく、スライド金型を使用した一体成型やパーツ上に施された凹凸のモールドによるディテール再現を中心に、現用車両らしい細やかな構造を再現した内容となっています ●また、ドイツ連邦軍車両独特の車体各部に付けられた滑り止め部のパターン、溶接跡、場所により表情を変える車体表面部などを繊細なタッチによって再現、質実剛健さを誇るドイツ連邦軍車両らしい雰囲気を演出しています ●「レオパルト 2」シリーズの特徴となるエンジンデッキの吸気ファンは、プラパーツのベースに3枚のエッチングパーツを重ねることでその複雑な構造を再現、メッシュとフィンが織り成す複雑な表情を味わうことができるでしょう ●トーションバー部分を再現したサスペンションアームは可動させることができ、転輪なども回転させることが可能、そして履帯は連結可動式で、可動可能な足周りを楽しむことができます ●「レオパルト2A4」は、「砲塔」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成しています 【 砲 塔 】 ●垂直方向に切り立ったパネルで構成した「レオパルト2A4」の砲塔形状を再現、表面の滑り止め部、溶接跡、パネルラインなどを繊細かつシャープなモールドで再現しています ●「44口径 120mm滑腔砲」の砲身は、左右に分割したパーツで再現、砲口部分は別パーツとなっています ・ 砲口部分は、砲口センサー付きタイプと砲口センサーが付いていないタイプをセット、選択して使用することができます ・ 防盾は、防盾本体、防盾天板、防塵カバー、装甲スリーブ先端部の4パーツで構成 ・ 照準口の栓と同軸機銃口の栓を再現したパーツが付属、脱落防止用のチェーンは付属のエッチングパーツで再現しています ・ 防盾は、基部に装着するポリキャップにより完成後も上下に可動させることができます ●砲塔は、上下に分割したパーツ構成で、前面パネル、後部パネルは別パーツ化しています ・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます ・ 機銃のターレットは一体成型のパーツで再現 ・ ターレットに装備する「MG3 機関銃」は、ストックが付いた状態とストックが付いていない状態の2種をセット、選択して使用することができます ・ 各ペリスコープはクリアパーツで再現 ・ 車長用サイトは、上下に分割したパーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています ・ 車長用サイトは基部に内蔵するポリキャップにより回転可動させることができます ・ 砲手用照準サイトは上下に分割したパーツで再現、前面パネルはクリアパーツで、前扉とワイパーを別パーツ化しています ・ スモークディスチャージャーは1本ずつ個別にパーツ化、基部パーツへと取り付けて組み立てます ・ 前面と側面の手摺り、警告灯、アンテナ基部、吊り下げフックなどを別パーツ化 ●シムファイアを再現したパーツが付属、装着の有無を選択できます ・ シムファイアの配線を再現したパーツが付属(プラパーツ) 【 車体上部 】 ●大きなエンジンデッキを持つ「レオパルト 2A4」の車体上部レイアウトを再現、各部の滑り止め部分は繊細ながらもクッキリとしたモールドで再現しており、その他の天板の表面部分は実車の構造に沿って微妙な凹凸のパターンを彫刻で再現しています ・車体側面の各ハッチ、吸気グリルはスライド金型を使用して車体上部パーツにモールドで再現 ●車体上部はエンジンデッキ部分を除いて一体成型のパーツで再現 ・ 操縦手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます ・ ペリスコープはクリアパーツとなります ・ バックミラーはミラー本体とステーの2パーツで構成、立てた状態と倒した状態とを選択することができます ・ バックミラーのミラー面を再現するメッキ調のシールが付属 ・ 前照灯は本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています ・ ウインカーは、プラパーツとクリアパーツの2種のパーツをセット、選択して使用することができます ・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています ・ 牽引ワイヤーのアイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の紐で作製します ●エンジンデッキは前後に分割したパーツで再現 ・ 円形の吸気ファンは、リング状のパターンをモールドしたプラパーツの上に、メッシュ、フィンなどを再現したエッチングパーツ3枚を重ねて再現します ・ エアクリーナーの吸気口は、円形のカバーを再現したプラパーツの側面に、グリルを再現したエッチングパーツを貼り付けて再現します ●サイドスカート前部の中空装甲部は前後に分割したパーツで再現 ・ 中空装甲のアーム部は1本ずつ個別にパーツ化 ・ サイドスカート後部は左右それぞれ一体成型のパーツで再現しています 【 車体下部 】 ●車体下部は、一体成型を用いパーツ数を抑えて再現、サスペンションアームや転輪、履帯は可動する状態で作製することができます ●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツとなっています ・ サスペンションアームは別パーツ化しており、トーションバーも再現しています ・ トーションバーの先端部分のみ接着することで、サスペンションアームを上下可動とすることができます ・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現 ・ 転輪は内蔵するポリキャップ、起動輪、誘導輪は基部へと内蔵するポリキャップにより回転させることができます ●後部パネルは一体成型のパーツで再現 ・ 点検ハッチ、排気グリルは別パーツ化しています ・ 尾灯はクリアパーツで再現 ・ マッドフラップは左右それぞれ一体成型のパーツで再現 【 履 帯 】 ●履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯が付属しています ・ 履帯は、1枚を上下に分割したパーツで構成、これを履帯ピンとエンドコネクターを一体成型したパーツを挟み込んで接着して作製します ●前照灯のガラス部、ペリスコープ、ウインカー、尾灯、警告灯などを再現するクリアパーツが付属 ●エンジンデッキの吸気ファン、吸気口のグリル、脱落防止用チェーンなどを再現するエッチングパーツが付属しています 【 「レオパルド 2A4」の塗装とマーキング 】 ●「レオパルド 2A4」のマーキングとして、ドイツ連邦軍仕様となる4類の塗装例が説明書に記載されています ・ 戦車学校 (ミュンスター / 1992年) ・ 第33戦車大隊 第4中隊 (1988年) ・ 第393戦車大隊 第2中隊 (バート・ザルツンゲン / 2003年) ・ 陸軍戦闘訓練センター (レッツリンゲン / 2005年) ●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、戦術マーク、ナンバープレート、車体番号などを再現したデカールが付属しています 【 「ドイツ 主力戦車 レオパルド 2A4」のパッケージ内容 】・ レオパルト 2A4 ×1 ・ ポリランナー ×1 ・ エッチングシート ×1 ・ 紐 ×1 ・ シールシート ×1 ・ デカールシート ×1 ・ 組立て説明書 ×1 ●2015年 完全新金型 ----------------------------------------------------------- 【 「ドイツ 主力戦車 レオパルド 2A4」のワンポイント 】●「レオパルト 2」、1970年代後半に登場したこの戦車は、避弾経始を全く考慮していない弁当箱のような砲塔形状と60tにもなる巨体、そして主砲には120mm滑腔砲を装備し、戦後第2世代戦車を見慣れた我々の度肝を抜く存在でした(「74式戦車」の制式化の3年後に登場しています) ●しかし、その本領を示したのは、重い重量ながら高い機動性能を示した場面や、走行時に少しも主砲がブレないステビライザーの性能を映した画像であり、放送メディアの特集により映し出された姿に驚異を感じたオールドファンの人も多いのではないでしょうか? ●しかし、この「レオパルト 2」のキット化は思うように進まず、1/35スケールで最初のキットとなるイタレリ社の製品は、パーツ数は少ないものの、パーツ同士の合いがいまひとつの「難物」とも言えるキットでした ●以後、決定版となるキットが存在しないままに時は過ぎ、タミヤからは飛び越える形で「レオパルト 2A5」「レオパルト 2A6」は製品化されたものの、イタレリ社の兼ね合いからなのか、「レオパルト 2」初期シリーズを再現したキットは登場しませんでした ●このような状況を背景とし、本キットは「レオパルドシリーズ」のミッシングリングを埋めるかのような形で、「レオパルト2」初期シリーズを再現した決定版のキットとしてようやく登場したもので、内容自体もMENGモデルらしいセンスのある造形とディテール再現となっています ●履帯がダブルピン式履帯の連結可動式であることから、パーツ数が多くて組立ては少し大変ですが、それ以外はパーツ数をできるだけ抑えていますから、難しいキットではないものと思われます ●60tの巨体をカッ飛ばして進む「レオパルト2」、冷戦時代の後期に登場し、我々に強烈なインパクトを与えたドイツ戦車の華やかし姿を再現したキットとしてきっと気に入ってもらえると思います
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