「日本海軍 甲型駆逐艦 雪風 天一号作戦 プラモデル (ハセガワ 1/350 Z帯 No.Z022 )」です●太平洋戦争時における日本海軍の「陽炎型駆逐艦」の8番艦「雪風」を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット ●日本海軍が艦隊型駆逐艦の理想形として建造した「陽炎型駆逐艦」の8番艦「雪風」を再現、対空装備に単装機銃を随所に配置した「天一号作戦」時(最終時)の姿を再現した内容となっています ●ハセガワ社製「日本海軍 甲型駆逐艦 雪風 昭和15年 竣工時」をベースに、「天一号作戦」時の姿を再現するために、艦橋、後部甲板、マストなどを新規パーツへと変更、単装機銃や防弾板などを追加したバリエーションキットとなります (但し、「雪風 昭和15年 竣工時」のキットはスポット生産品で、こちらの「雪風 天一号作戦」が定番アイテムとなっています) 【 「日本海軍 甲型駆逐艦 雪風 天一号作戦」のキット内容について 】●日本海軍の甲型駆逐艦「雪風」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●日本一の強運艦として名高い駆逐艦「雪風」をハセガワ社の1/350シリーズのフォーマットに沿って再現、このスケールならではの解像度を活かし、軍艦としては小型になる駆逐艦の細かな艤装や、船体部分のディテールを詳細に再現した内容となっています ●「雪風」は、太平洋戦争中において対空兵装の増強を繰り返し行っており、本キットでは、第2番主砲塔を撤去して機銃座に変更、舷側部に単装機銃を装備した、1945年の「天一号作戦」時の姿を再現しています ●喫水線以下も再現したフルハルモデルです ●「雪風」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックに分割した構成となっています ●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます ●船体は左右に分割したパーツで構成 ・ 左右の舷側を合わせる際に船体に歪が生じないよう、間に「桁」を挟み込んで組み立てます ・ 船体には、「フェアリーダー」「舷外電路」「舷窓」「梯子」などのディテールをモールドで再現しています ・ 舷側の鋼板の継ぎ目を繊細な凸ラインのモールドで再現しています ・ 船首のフェアリーダーは別パーツ化 ・ 船底部の「ビルジキール」、「舵」(×1)、「スクリュー」(×2)、「推進軸」(×2)などを別パーツ化、「スクリュー」はメッキパーツで再現しています ●上甲板は船首楼甲板と中央甲板、後部甲板とに分割した構成 ・ 甲板上には、主砲塔台座、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レールなどの基本構造の他、「ボラード」「リール」「アンカー導板」などのディテールをモールドで再現 ・ 「アンカーチェーン」は、付属の金属製チェーンを使用して再現します 「雪風」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています ■ 艦 橋 ●艦橋は、艦橋下部、羅針艦橋部、艦橋天板の3層で構成、トップの方位盤と測距儀は別パーツ化しています ●艦橋下部は、羅針艦橋下部を一体成型化しており、前面パネルは別パーツ化しています ・ 艦橋窓下に防弾板を装備した「天一号作戦」時の状態を再現 ・ 前部、側面の「窓」をモールドで再現 ・ 羅針艦橋の窓の部分はクリアパーツで再現、枠を凸ラインのモールドで再現しています ・ 羅針艦橋後部の、双眼鏡類を別パーツ化 ・ 艦橋内に装備する、「双眼鏡」(×4)を別パーツ化しています ■メインマスト、後檣 ●メインマストは、下部が3脚檣型で、上部は単檣型で、3脚檣部分は前後に分割したパーツ、上部は一体成型のパーツで再現しています ・ 中央部のフラットと下部のV字形の支柱は別パーツ化 ・ メインマストに装備する、「22号電探」(×1)を別パーツ化しています ●後檣は前後に分割したパーツで再現 ・ 後檣に装備する、「13号電探」(×1)、「航海灯」(×1)を別パーツ化しています ■第1煙突・第2煙突 ●煙突本体は左右に分割したパーツで構成、トップ部は別パーツ化しています ・ 前後の副管は煙突パーツ上に一体成型化して再現 ・ 側部の大型の副管は別パーツ化しています ・ トップの雨水カバー金網は開口しており、その構造を立体的に再現 ・ 煙突のベース部分となる中央構造物は上甲板に一体成型化しています ■機銃台座 ●第2煙突前部の機銃台座は、機銃台座本体と左右の支柱とで構成、機銃台座には滑り止めパターンをモールドで再現しています ・ 機銃台座に装備する、「25mm3連装機銃」(×2)を別パーツ化 ■探照灯台 ●探照灯台は下部構造物が煙突部分と一体成型化して再現、ブルワーク部分を別パーツ化しています ・ 探照灯は本体とレンズ部との2パーツで構成、レンズ部はクリアパーツで再現しています ・ 探照灯台に装備する「方位測定器」は一体成型のパーツで再現 ■後部構造物 ●後部構造物は、基本構造を上甲板に一体成型化しており、これに各面のパネルを貼り合わせて作製します ・ 機銃のブルワークはそれぞれ一体成型のパーツで再現 ・ 構造物上部の「通気口」を別パーツ化しています ・ 後部構造物に装備する、「25mm3連装機銃」(×2)を別パーツ化 ■主砲塔 ●主砲塔 「50口径 3年式 12.7cm連装砲 C型」 ×2 ・ 砲塔は上下に分割したパーツで構成 ・ 砲身は1本ずつパーツ化しており、砲身基部のキャンバスカバーを一体成型化しています ・ 砲塔の「窓」「フレーム」「照準口」などをモールドで再現 ・ 砲塔は船体部に内蔵するポリキャップにより、完成後も左右に旋回させることができます ■魚雷発射管 ●魚雷発射管 「92式 61cm 4連装魚雷発射管 2型」 ×2 ・ 魚雷発射管は、発射管及びシールド部と、魚雷部分の2パーツで構成 ・ 魚雷発射管部分には4本の魚雷を一体成型化しています ・ シールド部には、「窓」「扉」「フレーム」などをモールドで再現 ・ 発射管は内蔵するポリキャップにより、完成後も左右に旋回させることができます ■対空機銃 ●対空機銃 「25mm 3連装機銃」 (防盾付き) ×5 ・ 機銃は、3連装状に一体成型となった銃身部と銃架部、そして防盾の3パーツで構成 ・ 銃身部の上部には弾倉、銃架部には側部の照準席をモールドで再現しています ●対空機銃 「25mm単装機銃」 ×18 ・ 単装機銃は一体成型のパーツで再現 ・ 機銃の防弾板は個別にパーツ化しています ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 8m内火艇 ×2 ・ 7mカッター ×2 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨 ・ キャプスタン ・ スキッドビーム ・ 通気筒 ・ ダビッド ・ ウインチ ・ 爆雷装填台 ・ 爆雷発射機 ・ パラベーン ・ 通気口 ・ 小煙突 ・ 機銃弾薬箱 などをセットしています ●展示用のディスプレイスタンドが付属 ●船体側面の喫水表記、カッター類の艦名表記、艦尾の旗竿に掲げる軍艦旗、救命浮標などを再現したデカールが付属しています 【 「日本海軍 甲型駆逐艦 雪風 天一号作戦」のパッケージ内容 】・ 駆逐艦 雪風 (天一号作戦時) ×1 ・ 金属製チェーン ×1 ・ ディスプレイスタンド ×1 ・ デカールシート ×1 ・ 組立て説明書 ×1 【 「陽炎型駆逐艦」について 】●日本海軍は、戦艦などに装備した砲撃力を重視する一方で、日露戦争などの戦訓から砲撃で大型艦を沈めるのは難しいことを認識しており、魚雷の能力を高く評価していました ●そのため、魚雷を主兵装とする駆逐艦の能力を引き上げることを重視、設計と建造が行われ、徐々に大型化と強力化が図られます ●ところが、1930年のロンドン軍縮会議において駆逐艦などの補助艦艇にも保有制限が設けられたことから大型化に歯止めが掛かり、排水量を抑えた小型の駆逐艦「初春型」を建造します ●しかし、「初春型」は小型の船体に従来通りの兵装を搭載したことから、重量バランスが崩れ復元性が低く、多くの問題点を抱える軍艦となってしまいます ・ 特に、日本海軍では魚雷の次発発射機能(兵装名は「予備魚雷格納庫」)を重視しており、船体上部の魚雷発射管に装填された魚雷と予備魚雷の重さはのため、日本の駆逐艦は他国の駆逐艦よりも艦の重心は高くなる傾向がありました ●そのため、その後の駆逐艦は軍縮条約を見据えながらも大型化を進め、「白露型」「朝潮型」へと進化、より実戦的な艦としてその能力を高めます ●ただし、この「白露型」「朝潮型」は条約下に建造されたことにより、日本海軍が考えた駆逐艦としての充分な能力には及ばず、条約脱退後に建造された「陽炎型」は、それらの艦よりも大型化、日本海軍の理想が具現化したものとなりました ●「陽炎型」は、「12.7cm連装砲」を背負い式に3基装備、船体の中央部分には4連装の「魚雷発射管」を2基搭載し、強力な砲撃力と魚雷攻撃力を備えていました ●最大速度は35ノットで、船体の大型化に伴い燃料搭載量も増えたため航続距離も従来の艦よりも長く、艦隊型駆逐艦として充分な能力を持っていました ●「陽炎型」は1941年9月までに19隻を建造、太平洋戦争では最新鋭艦として常に最前線に投入、多大な戦果を挙げるものの、その分損害率も多く、終戦時までに現存したのは8番艦の「雪風」のみとなっています 【 「駆逐艦 雪風」について 】●駆逐艦「雪風」は、「陽炎型駆逐艦」の8番艦として1940年1月20日海軍佐世保工廠で竣工しました ●太平洋戦争が開戦すると「雪風」は南方に進出してフィリピン攻略、アンボン、チモール島などの上陸作戦の支援に従事、1942年2月には初の本格的な海戦となる「スラバヤ沖海戦」に参加しました ●1942年6月には一大決戦である「ミッドウェー海戦」に参加、輸送船団の護衛に就きますが、作戦失敗により内地へと帰投します ●1942年8月、アメリカ軍が「ガダルカナル島」に上陸すると、「雪風」は同島を含む「ソロモン海域」に進出、「第3次ソロモン海戦」や「南太平洋海戦」など同海域における主要な海戦に参加、自ら損傷を度々を受けながらも大事には至りませんでした ●1943年2月、同艦は「ビスマルク海海戦」に参加、航空機攻撃により日本軍側の参加艦艇は大きな損害を被りましたが「雪風」は生還を果たし、「強運の艦」として認められるようになります ●同年年7月の「コロンバンガラ島沖海戦」では、「雪風」を含む日本艦隊はアメリカ艦隊の待ち伏せ攻撃を受けますが、同艦や他の駆逐艦の雷撃によりアメリカ艦隊に大打撃を与える活躍を示しています ●その後、「雪風」は「マリアナ沖海戦」や「レイテ沖海戦」などの大海戦に参加、圧倒的な劣勢に曝されましたが、幾度も苦闘を繰り広げながら無事生還を果たします ●1945年4月には戦艦「大和」の沖縄特攻「天一号作戦」にも護衛として参加、「大和」を始め艦隊10隻中の6隻が沈む中、「雪風」は無傷で帰投、日本海軍の中で最も「強運の艦」、そして「陽炎型駆逐艦」の唯一の残存艦として終戦を迎えています ●「雪風」は戦後も復員船としても活躍、その後賠償艦として中華民国に引き渡され、「丹陽」という艦名で運用が行われました
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