1/35 AFVモデル アメリカ バッファロー MPCV 地雷除去車両　w/スラットアーマー BRONCO MODELS (ブロンコモデル)

「アメリカ バッファロー MPCV 地雷除去車両　w/スラットアーマー プラモデル (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル  No.CB35101 )」です

●現用のアメリカ軍の地雷処理装甲車「バッファロー」の「スラットアーマー装備型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●対ロケット弾用のスラットアーマーを装着した地雷処理装甲車「バッファロー」を再現、腰が高い車体にフレーム式のスラットアーマーをフル装備した存在感溢れる姿を表現した内容となっています

【 地雷処理装甲車「バッファロー」について 】

●南アフリカ共和国は、1994年まで人種隔離政策を採っており、周囲の黒人国家との紛争が絶えず、その政策により国際的に孤立した関係で、兵器の輸入も制限されていました

●そこで、兵器類を国産で開発する途を選び、南アフリカ共和国独自の数々の兵器、車両が登場します

●南アフリカの国境線は比較的乾燥した土地であり、神出鬼没に現れる敵軍と、隣国が装備している戦車は「T-55」などの旧式車両ということから、開発された装甲車両は、機動力に優れた装輪式が選択されました

●また、同国の装輪式車両は、地雷への防御能力の高さが特徴となっており、これは当時の南アフリカ軍を構成する白人兵士が死傷することは、人口比率の関係から人種隔離政策の骨格を揺るがしてしまうという国情に沿ったものです

●装輪装甲車「キャスパー」は、そのような南アフリカ独自の思想に基づいて1979年に開発された大型兵員輸送車で、徹底した地雷対策により、地雷からの爆風を逃すために車体下部は船形に、さらに爆風の影響を軽減するように装甲車両としては異例とも言える極めて車高が高いものとなっています

●2003年、アメリカ軍はイラク戦争においてイラク軍を撃破、降伏させましたが、イラクに駐留する部隊は国内のゲリラが仕掛けた地雷や仕掛け爆弾により死傷者が続出します

●アメリカ軍は、装甲を装備した改良型の「ハンビー」汎用トラックなどで対抗しましたが、同車の装甲は小火器の射撃に耐えるように設計されたものであり、大きな破壊力を持つ地雷や仕掛け爆弾に対しては効果的とは言えませんでした

●そこで、アメリカ軍は南アフリカ軍の「キャスパー」装甲車に注目、同車をベースとした地雷処理車「バッファロー」の開発が行われます
●「キャスパー」は4輪式でしたが、「バッファロー」では6輪式へと変更、爆発物処理用のアームが車体前方に取り付けられました
●また、兵員輸送車として14名の兵員が乗車できた「キャスパー」のキャビン部は短縮化され、乗員数は6名となっています

●一方、イラクでの治安維持活動を行う車両は、地雷や仕掛け爆弾の脅威だけではなく、対戦車ロケット「RPG-7」の存在にも脅かされていました
●この「RPG-7」は軽便なロケット兵器として広く使用されており、脆弱な箇所を照準して攻撃することから、比較的防御力が優れた車両でも大きな脅威となりました

●この「RPG-7」が使用するロケット弾は、成型炸薬による「モンロー効果」で装甲板に穴を開けるというもので、起爆する位置が遠いとその効果は大きく低下するという特徴を持っています
●そこで、アメリカ軍は対「RPG-7」用としてフレーム状の「スラットアーマー」を採用、車体から離された位置に装着された「スラットアーマー」は車体装甲板よりも遠い位置でロケット弾を起爆することができ、フレーム状という形態から車両からの視認性も確保されています
●また、フレーム状という形態は重量低減にも繋がっており、装輪式車両に装着した場合でも若干の機動性能の低下程度で済むという軽便さも持ち合わせています
　・ ただし、対戦車ロケット弾以外にはその効果は薄く、あくまでも対テロ攻撃用の装備となります

●この「スラットアーマー」は、装甲兵員輸送車「ストライカー」などの装輪式車両を中心に装着、「バッファロー」にも装着が行われており、より防御力を向上させた「バッファロー」はイラクの治安維持活動に大きく貢献したのでした

【 「アメリカ バッファロー MPCV 地雷除去車両　w/スラットアーマー」のキット内容について 】

●この現用アメリカ軍の「地雷処理装甲車 バッファロー」の「スラットアーマー装備型」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●ブロンコモデル社の細かなディテール表現と、高い成型力により「バッファロー」の「スラットアーマー装備型」を再現、車体本体は一体成型を使用しつつも、前方のアームやスラットアーマー、そして細部は細分化されたパーツ構成で、現用車両ならではの複雑な造りが表現された内容となっています
　・ プラパーツのみでもかなりのボリュームで、エッチングパーツも含まれ、更にはスラットアーマーの装着には技量が必要ですので上級者向けのキットとなります

●ブロンコモデル社製「アメリカ バッファロー MPCV 地雷除去車両」をベースとして、「スラットアーマー装備型」を再現するために、スラットアーマー及び装着されるライト類などの新規パーツを追加したバリエーションキットとなります

●「地雷処理装甲車 バッファロー」の車体内部も再現されています


●「バッファロー スラットアーマー装備型」は、「ボンネット」「キャビン上部」「車体下部」「アーム部」「スラットアーマー」の5ブロックで構成されています

【 ボンネット 】
●ボンネットは、グリル部分を多く備えたその特徴的な構造を再現、各グリルのルーバーは繊細なタッチで表現されています

●ボンネットは、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
　・ ボンネット上部の吸気グリルはエッチングパーツで作製します（1枚のエッチングパーツで構成され、ルーバー部分などを折り曲げて作製します）
　・ フロントグリル部は、部分的に開口処理されています
　・ 側面のグリルは凹凸あるモールドで再現しています


【 キャビン上部 】
●キャビン上部は、視認用のウィンドーと天板部分に多くのハッチが装備された「バッファロー」のレイアウトを再現、ウィンドー部分には周辺を補強した構造が表現されています

●キャビン上部は一体成型され、内部の側面パネルは別パーツ化されています
　・ 上部のハッチは別パーツ化され、開閉状態を選択して組立てることができます
　・ 各ウィンドはクリアパーツを嵌み込む形で、フロントウィンドのワイパはプラパーツで再現しています
　・ 後部ドアも別パーツ化して再現されており、開閉状態を選択して組立てることができます

●車体内部は、メーターパネル、座席、後部の機材などが再現されています
　・ 操縦席部分は、各種ペダル類を別パーツ化して再現
　・ 各メーターの文字盤を再現したデカールが付属
　・ 各座席は6パーツで構成、シート表面部にはシートベルトがモールドにて再現されています
　・ 車体後部に装備される無線機が付属、ラックに各種無線機類を取り付けます

【 車体下部 】
●車体下部は、「バッファロー」特有の舟形形状と複雑な足周りを再現、サスペンション部分を中心に細分化されたパーツ構成となっています

●車体下部は、バスタブ型で一体成型のパーツ構成
　・ シャーシのフレームは無く、車体下部へ直接にサスペンションとデファレンシャルを取り付ける構成となっています
　・ サスペンションの取り付け基部は、細分化されたパーツ構成により細かく表現されています
　・ 前輪のステアリングは左右へ可動することが可能です
　・ フェンダーは、内側の棒状の支持架と、フェンダー板で構成
　・ マフラーカバーは、エッチングパーツにて再現

●各タイヤは5分割されたパーツ構成となっており、特徴的なトレッドパターンと、表面部の模様が表現されています（全てプラパーツで構成）
　・ タイヤは回転させることができます

【 アーム部 】
●アーム部は、実車の構造に沿って各ブロックを繋げる方式となっており、各ブロックは左右分割式です
　・ 先端のアーム部分は伸縮が可能です
　・ アームに装備される鋤状のパーツは、繊細な造形でその形状を再現
　・ 各ブロックは可動式とすることができ、それを支えるシリンダーはその動きに併せた可動式となります

【 スラットアーマー 】
●スラットアーマーは、ブロンコモデル社の高い成型力により、そのフレーム式構造を繊細に再現しています

●スラットアーマーは、各プレートごとにパーツ化され、これをジョイントパーツで繋ぐことで各パネルを作製します
　・ スラットアーマーに装着される各種ライト類がパーツ化、ライトのガラス部分はクリアパーツです
　・ スラットアーマーの支持架は、個別にパーツ化されています


【 「XM153 クロウ 2 システム」 】
●ボーナスパーツとして、遠隔操作式の武装装置 「XM153 クロウ 2 システム」が付属しています
　・ 装着の有無を選択することが可能で、「XM153 クロウ 2 システム」を他の車両に流用することができます
　・ 「XM153 クロウ 2 システム」はベース部分がプレート状となっており、平面の部分に装着することができます（「バッファロー」では天板のハッチ部分に装着します）

●「XM153 クロウ 2 システム」は、機銃、揺架、銃架、プレートで構成されています
　・ 揺架、銃架共に細分化されたパーツ構成で、その構造とディテールとを詳細に再現
　・ 装備される機銃は、「M2 重機関銃」と「M240 機関銃」とがセットされており、選択して組み立てます
　・ 各カメラは個別にパーツ化され、レンズ部分はクリアーパーツとなります
　・ 機関銃は上下可動させることが可能
　・ 銃架は左右に可動させることが可能です


【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています
　・ M4 カービン自動小銃 ×1
　・ M203 グレネードランチャー付き M4 カービン ×1
　・ ペットボトル（大） ×6
　・ ペットボトル（小） ×6


●各ウィンド、前照灯のガラス部、ペットボトルなどを再現するクリアパーツが付属
●ボンネット部のグリル、マフラーカバー、後部のステップのグレーチングや各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属しています
●各部の配線を再現するための黒色のソフトパイプが付属


【 塗装とマーキング 】
●「バッファロー スラットアーマー装備型」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、車両番号、注意表示、部隊表示などを再現したデカールが付属しています　


●2014年 一部新金型