トヨタ AB型 フェートン (プラモデル)タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.338 スケール:1/35
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「トヨタ AB型 フェートン プラモデル (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.338 )」です●1930年代後期から太平洋戦争時においてオープントップの乗用車もしくはスタッフカーとして運用された「トヨタ AB型 フェートン」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●トヨタ自動車初の乗用車「トヨタ AA型 (トヨダ AA型)」をベースに、キャビンをオープントップとした「トヨタ AB型 フェートン」を再現、当時の高級乗用車のスタンダードスタイルと同じ流れるようなフォルムを持ち、格子状のフロントグリルを装備した独特のスタイルを再現した内容となっています 【 「トヨタ AB型 フェートン」について 】●日本は、明治時代初期から富国強兵の政策を採っており、軍備は列強国に匹敵しましたが、日本国内は貧しい状態が続いていました ●大正時代に入ると、第1次世界大戦の影響などから徐々に国民生活は向上、1923年に発生した関東大震災ではそれまで贅沢品と考えられていた自動車が復興に活躍し、実用品として普及し始めるようになります ●当時、国内における自動車生産は、日産自動車の元となる「快進社自動車工場」や「三菱造船」などが先行していましたが、1933年に豊田自動繊維製作所が自動車製作部門(後の「トヨタ自動車」)を立ち上げ、1936年から生産を開始しています ●この1936年の生産開始に合わせ、同年8月にトヨダ大衆車完成記念展覧会が開催され、その場にはトラック、バスといった実用車の他に乗用車である「AA型」、そしてそのオープントップ型の「AB型」が展示されました ・ 「トヨタ自動車」の初の乗用車となる「AA型」は、当時モータリゼーションの全盛だったアメリカ車の影響を強く受け、流線型の全金属製のボディに3.4Lのガソリンエンジンを搭載していました ・ 「AB型」は、この「AA型」のオープントップ型で、セダンタイプだった「AA型」と比較して後部座席が後方へと移動して、よりラグジュアリー感を演出、前部座席と後部座席の間には補助席も設置されています ●この「AB型」は1938年までに353台が生産、本来は民間用の高級乗用車としての位置付けでしたが、そのほとんどが軍へと納入され、主に高級将校のスタッフカーとして運用されていました 【 「トヨタ AB型 フェートン」のキット内容について 】●このオープントップの乗用車、主に高級将校達のスタッフカーとして運用されていた「トヨタ AB型 フェートン」を再現したプラスチックモデル組立キットです ●タミヤらしく、パッと見るだけで高品質と高精度を感じさせ、パーツ数は抑えられてその合いも良好、質感の表現も相まって、現在では数多きスタッフカーのキットとは全く違う次元で製品化されたものであり、1/35スケールの先駆者ならではのポテンシャルの違いを感じることができるキット ●MMシリーズとカーモデルとで培われたタミヤの設計技術を上手にミックスさせて「トヨタ AB型 フェートン」を再現、乗用車ならではの美しいボディ、華奢ながらも堅実な走りを想像させるシャーシ、防水布ならではのザラザラとした幌の質感、そして柔らかさが伝わる座席のクッションなど、部分部分における質感の違いを手で触れるかのごとく感じ取ることができます ●数多くの細かなパーツで構成されたをAFVのキットと違い、一見するとパーツ数を抑えた構成のパッケージは物足りなさを感じるかもしれませんが、各パーツは隅々に渡るまで異なる質感表現を計算し尽くしており、「トヨタ AB型 フェートン」としての全体像を捉えた上で、各部のディテールをしっかりと押さえて再現、細かなパーツ分割によるディテールのみの追求が模型としての本質ではないことを我々に伝えるキットとなっています ●「トヨタ AB型 フェートン」は、「シャーシ」「ボディ」「幌」の3ブロックで構成されています 【 ボディ 】 ●流れるようなフォルムを一体成型を多用したパーツ構成で再現、野戦用車両と異なる鏡面仕上げのボディの質感、それに相反するステップ部分の滑り止めの質感などがタミヤならではの成型技術で再現されています ●ボディ部は、フロアパネルと前部フェンダーとが一体成型された下部と、ボンネット部分を含んだ上部の上下に分割したパーツで構成 ・ フロントグリル部分は別パーツ化され、グリルのフレームが繊細なモールドで再現されています ・ 側面のドアは凹モールドで再現、ドアノブがパーツ化されています ・ 前照灯は前後に分割したパーツ構成で、これにガラス部を再現したクリアーパーツを取り付けます ・ 前後のバンパーは、それぞれが前後に分割したパーツで構成され、薄い素材で造られた立体的な構造を再現 ・ 尾灯は、尾灯受けと、クリアパーツで再現されたガラス部との2パーツで構成 ・ ボンネットのエンブレム、給油口、スペアタイヤなどは別パーツ化されています ●フロントウィンドは窓枠部分が成型色パーツ、ウィンド部分はクリアパーツとなります ・ ワイパーは窓枠のパーツに一体成型して再現されています ●キャビン内部が再現されています ・ 前後の座席は柔らかなクッション地が再現され、前部座席には裏側の湾曲した凹みが表現されています ・ 前後の座席の間の補助席は、展開した状態と折り畳んだ状態とを選択して組み立てることができます ・ メーターパネルは1パーツで再現、メーター部分を再現するデカールが付属しています ・ 各ペダル、レバー類、ハンドルは個別にパーツ化されています 【 シャーシ 】 ●シャーシは、L型やコの字状のフレームで構成されたシャーシ構造をパーツ数を抑えて再現、乗用車らしい華奢なサスペンションが繊細なタッチで再現されています ●シャーシのメインフレームは一体成型のパーツで再現されています ・ エンジンは1パーツで下部から見える部分が再現 ・ リーフサスペンションは、それぞれ一体成型のパーツで構成されています ・ 前輪のステアリングゲージは、車軸部分とステアリングステーの2パーツで構成 ・ ステアリングは前方に固定された状態で再現しています ・ 後部のデファレンシャルは前後に分割したパーツ構成となっています ●タイヤは、タイヤ本体と裏側内部、そしてホイルキャップの3パーツで構成されています ・ タイヤのホイールの肉抜き穴は開口した状態で再現され、タイヤ表面の特徴的なトレッドパターンは強弱を付けたモールドで再現しています ・ タイヤは内蔵させるポリキャップにより回転可動します 【 幌 】 ●幌は、展開した状態と折り畳んだ状態の2種が付属しており、選択して使用することができます ●展開した状態の幌は、上部と後部、そして左右の支柱で構成されています ・ 幌は、ピンと張った状態が再現され、幌特有のザラッとした質感も表現されています ・ 幌の後部のウィンドはクリアパーツで再現しています ●折り畳んだ幌は、上下に分割した幌本体と、左右の支柱とで構成されています ・ 幌は、防水機能を持った生地ならではの、折られた部分のエッジが立つ質感が再現、幌全体は深めのモールドで再現されています 【 フィギュア 】 ●ドライバーを再現したフィギュア1体が付属しています ・ 運転席に座り、片手で軽くハンドルを持っているポーズとなっています ●服装は、「98式軍衣」を着用、ゲートルを履き、略帽を被った姿です ・ この服装は、日本陸軍の兵隊の姿となりますが、広く国民で着用された「国民服」もほぼ同一となりますので、兵士としてだけではなく、民間人としても使用できます ・ ただし、兵士の服装では徽章類や階級章が付くのに対して、民間人ではそのような徽章類は付きません(フィギュアには徽章類はモールドされていません) ●服の皺はスケールに沿ったものとなっています ・ 皺の表現は最近のタミヤ社製のフィギュアと同じく3Dスキャナーを用いたもので、パターンは細かく、そして彫刻自体は深いものとなっています ●フィギュアは、帽子、頭部、上半身、下半身、両腕に分割したオーソドックスなパーツ構成です ●フロントウィンド、前照灯のガラス部、尾灯などを再現するクリアパーツが付属しています 【 「トヨタ AB型 フェートン」の塗装とマーキング 】 ●「トヨタ AB型 フェートン」のマーキングとして、1種類の塗装例が説明書に記載されており、タイヤのホイルキャップの「トヨタ」のマーク、ボディ上のホワイトのラインなどを再現したデカールが付属しています 【 「トヨタ AB型 フェートン」のパッケージ内容 】・ 乗用車 トヨタ AB型 フェートン ×1 ・ フィギュア ×1 ・ デカールシート ×1 ●2014年 完全新金型 ---------------------------------------------------------- 【 「トヨタ AB型 フェートン」のキットに関してエムズからのワンポイント 】●AFVモデルでは、主要アイテムのキット化が進み、今やソフトスキンや火砲も続々とキットが登場しています ●2010年頃からドイツ軍物を中心として、スタッフカー(野戦乗用車)のキットが海外メーカーを中心に開発され、通常の野戦用のソフトスキンとは異なった趣はちょっとした流行となりました ●AFV(=装甲戦闘車両)とカーモデルが1/35スケールの範疇で共存し始めた中、満を持して登場したのがこのタミヤの「トヨタ AB型 フェートン」です ●何で今頃日本のスタッフカー?と思うユーザーも多いと思いますが、その内容は極めて高いレベルで「トヨタ AB型 フェートン」を「模型として」再現したものとなっています ●「トヨタ AB フェートン」を手にした時、タミヤ社製「Pkw.K1 キューベルワーゲン 82型」に初めて触れた時の感動を思い起こさせ、パーツをカットし組み立てていくと、あの時よりもさらに進化した「プラモデル」の楽しさを感じることができるでしょう ●タミヤのMMシリーズのソフトスキンのキットは名作ばかり(異論を持つユーザーも居ると思いますが)で、この「トヨタ AB型 フェートン」も傑作キットと言っても過言ではないものとなっています ●ドアがボディに一体成型されていることや、デファレンシャルなどの足周りのパーツ分割が少ないなど、ベテランユーザーからは厳しい意見が出るかもしれません ●しかし、写真ではなく実際にキットを手に取って見ると、タミヤらしい表現力の追求と静かなる情熱がほとばしるのが伝わります ●ややもすると相反してしまうディテールの再現追求と組立て進むことの楽しさを両立させた、プラモデルとして一番大切なものを我々に突き付けるキットと評価できると思います
通販のご利用方法の詳しくは、コチラより「ご利用ガイド」 関連商品
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