イギリス バレンタイン 歩兵戦車 Mk.11 75mm砲搭載 (プラモデル)ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35146 スケール:1/35
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「イギリス バレンタイン 歩兵戦車 Mk.11 75mm砲搭載 プラモデル (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35146 )」です●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の歩兵戦車「バレンタイン Mk.11」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●大戦初期に開発された小型の歩兵戦車ながら、イギリス人の尽力による改良により大戦を通じて使用された「バレンタイン」シリーズ、その最終進化形となる「75mm砲」を搭載した「バレンタイン Mk.11」の力強いフォルムを再現した内容となっています ●ブロンコモデル社製「イギリス バレンタイン歩兵戦車 Mk.9型 6ポンド砲搭載」をベースとして、「バレンタイン Mk.11」を再現するために、サイドスカートを省き、砲身、砲塔前面、車体前面パネルなどを新規パーツへと変更したバリエーションキットです 【 「バレンタイン Mk.11」について 】●第1次世界大戦において世界で初めて近代戦車を登場させたイギリスは、1930年代中頃に戦車の開発の方針を定め、厚い装甲で歩兵を支援する「歩兵戦車」と、機動力により追撃戦闘を行なう「巡航戦車」、そして偵察用の「軽戦車」という3つのカテゴリーに分類されるようになります ●イギリスの兵器メーカー「ヴィッカース」社は、既にイギリス陸軍に採用されていた「巡航戦車 Mk.1(A9)」の装甲を強化した「A10」を開発、「歩兵戦車」としての採用を獲得しようとしますが、「歩兵戦車」としての軍が要求する装甲に満たず、同車は同時期に開発されていた「A12」との採用競争に敗れてしまいます ・ 採用された「A12」が後の「歩兵戦車 Mk.2 マチルダ 2」となります ●結局「A10」は、「巡航戦車 Mk.1」の装甲強化型となる「巡航戦車 Mk.2」として採用されますが、「ヴィッカース」社は諦めずに続いて「A10」をベースとして更に装甲を強化した戦車を1938年に開発します(メーカー独自の開発のためにイギリス戦車の試作番号「A~」は与えられていません ●しかし、この戦車は、装甲の薄い「巡航戦車」をベースとしているために重量的に過大であり、必然的に砲塔を小型のものとする方式しかなく、軍は難色を示し、採用は見送られてしまいます ●ところが、1939年、ヨーロッパ内で開戦の緊張が高まるにつれ、戦車の数を充足させることが急務であったイギリス陸軍は、生産に時間のかかる「マチルダ 2」の穴を埋めるために、この「ヴィッカース」社が開発した戦車の採用を決定、同車は「歩兵戦車Mk.3 バレンタイン」と命名されました ●「A9」から「A10」、そして「バレンタイン」まで、ほぼ同一の車体をベースに開発を続けてきたため、走行装置などの機械的信頼性は高く、1940年の生産開始後、翌1941年には実戦部隊へと「バレンタイン」の配備が行われました ●当初、「A10」車体をベースとしていた「バレンタイン 歩兵戦車」は、重量の関係で「マチルダ 2」よりも薄い装甲しか装備できなかった上、「マチルダ 2」と走行速度は同じであったため、「歩兵戦車」本来の目的である「歩兵」の保護が不十分ではないか、との危惧を抱かれていました ●また、上記の理由と車体幅の関係で、小型砲塔しか搭載することができず、「バレンタイン Mk.1~Mk.7」までは「2ポンド砲」しか装備できませんでした ●しかし、実戦に投入された「バレンタイン」は安定した機動力を発揮、その結果、短命に終わった「マチルダ 2」に対して、「バレンタイン」は改良を重ねながら運用が続けられ、イギリス技術者の懸命な努力により小型の車体に不釣合いな武装を装備するようになります ●特に、「バレンタイン」を高く評価したのは同車が供与されたソ連軍であり、「マチルダ 2」はスカート部に泥が詰まる、「チャーチル」は攻撃力と機動性能が不足、アメリカ製の「M3中戦車」はシルエットが高い上に多くの乗員が必要で、「バレンタイン」は小型で装甲も比較的厚く、堅牢な足周りのよる信頼性が高く、まさに歩兵支援用の戦車としてはピッタリの存在で、極寒の地において「歩兵戦車」としての本領を発揮したのでした ●「バレンタイン」は、初期においては「2ポンド砲」を装備した2人用砲塔でしたが、「Mk.3」では砲塔を若干大型化、3人用砲塔となりました ●「Mk.9」では、「Mk.3」の砲塔をベースとして主砲を「6ポンド砲」へと変更したタイプで、主砲の大型化により砲塔内部の人員は再び2人となり、スペースの関係から同軸機銃も廃止されています ●「Mk.10」は、この「6ポンド砲」を搭載した「Mk.9」をベースとして、同軸機銃が復活されたタイプとなります ●「バレンタイン Mk.11」は、この「Mk.10」をベースに主砲を「オードナンス QP 75mm戦車砲」へと変更したもので、徹甲弾しか撃てない「6ポンド砲」に対して、榴弾なども用意された同砲を搭載した「バレンタイン Mk.11」は戦車として高い汎用性を持つようになりました ・ 「バレンタイン戦車」は、大戦初期に開発された戦車として車格が小さく、このような小型の戦車に「75mm砲」を搭載することは極めて困難でしたが、コンパクトな設計の「オードナンス QP 75mm戦車砲」と、イギリス人ならではの機械への執念がこれを成功させました ●この汎用性の高さが期待された「バレンタイン Mk.11」は1943年3月から生産が開始されましたが、この頃になるとイギリス軍の戦車部隊は「M4中戦車」、「チャーチル」などが占めるようになっており、「バレンタイン Mk.11」は戦車部隊の主力としてではなく、もっぱら歩兵支援用や指揮戦車、砲兵観測などの副次的任務に充てられています ●「バレンタイン戦車」は各型合計約1万両と、イギリスの戦車としては最も多い台数が生産され、上記のようにイギリス軍のみならずソ連軍などに供与、その小型さから主力戦車としての運用は短命だったために活躍は目立たないものでしたが、隠れた傑作戦車として戦車史に名を残す存在となったのでした 【 「イギリス バレンタイン 歩兵戦車 Mk.11 75mm砲搭載」のキット内容について 】●このイギリス軍の歩兵戦車「バレンタイン Mk.11」を再現したプラスチックモデル組立キットです ●スライド式金型を多用したブロンコ社の高い成型力とパーツの細分化、そしてエッチングパーツを使用することにより、小型ながら複雑かつ細かな構造を持つ「バレンタイン Mk.11」のディテール再現に重きを置いた内容となっています ●パーツ数は多く、エッチングパーツも多く含まれていますので、中級者以上のユーザーを対象としたキットとなります ●「バレンタイン Mk.11」は、「砲塔前部」「砲塔」「車体」、左右の「フェンダー」の5ブロックで構成されています 【 砲塔前部 】 ●砲塔前部は、その複雑な形状が一体成型によって再現され、主砲は砲尾部分も表現されています ●「オードナンス QP 75mm戦車砲」の砲身は、マズルブレーキを含めて一体成型となっており、砲口が開口処理されています ・ 砲尾は左右分割式で、これに防危板、閉鎖器、閉鎖ハンドルなどを取り付けます ・ 防盾は上下2パーツで構成 ・ 防盾(砲身)は、完成後も上下分割式とすることができます ・ 砲耳、上部の直接照準器はエッチングパーツにて再現 【 砲 塔 】 ●砲塔は、鋳造肌が彫刻されており、ペリスコープやアンテナ基部などの砲塔上部の細かな造りが細分化されたパーツ構成により再現されています ●砲塔は左右分割式で、砲塔後部バスル、天板は別パーツです ・ 車長ハッチ、砲手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ・ ペリスコープは6パーツで構成され、ペリスコープ本体とはクリアーパーツとなっています ・ ピストルポートは別パーツで、開閉状態が選択できます ・ 車内の無線器が再現されており、前面のガードはエッチングパーツです ・ ヘッドフォンとマイクが付属 ・ スモークディスチャージャーは各2パーツで構成、先端部は開口処理されています ・ アンテナ基部はエッチングパーツを中心として6パーツで構成 【 車 体 】 ●車体は、複雑な足周りと車体上部の細かな造りを細分化したパーツ構成で再現、ディテール感豊かに表現されています ●車体は、側面と底部とがバスタブ式に一体成型された車体下部に前面、後面、エンジングリル部、3分割された車体上部を貼り付ける構成となっています ・ 車体上部の前面パネルは、「バレンタイン Mk.11」としてのリベット止め構造が廃止された状態が再現 ・ 特徴的なエンジングリル上の突起部は、それぞれ別パーツとなっています ・ ラジエターグリルハッチと、エンジンルームハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ・ ペリスコープは6パーツで構成され、ペリスコープ本体とはクリアーパーツとなっています ・ 前部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ●操縦席部分とエンジンルームの一部が再現されています ・ 操縦席部分は、座席、操行ハンドル、各種レバーがパーツ化 ・ エンジンルームは、ラジエター、隔壁、最後部の動力伝達装置、燃料タンクなどが再現 ●各サスペンションユニットは転輪を除いて各10パーツで構成されています(全4ユニット) ・ コイル式サスペンションはプラパーツにて再現、コイル状の中空状態で成型されています ・ 転輪、誘導輪は、本体と左右分割式のハブキャップとで構成され、回転可動式とすることができます ・ 起動輪は左右方向に6分割式で、回転可動式とすることができますです 【 フェンダー 】 ●フェンダーは、本体部分が1パーツで構成され、前後のマッドフラップは別パーツとなっています ・ フェンダー支持架はエッチングパーツです ・ 排気管は10パーツで構成、先端部は上下分割式で、開口部が表現されています ・ 排気管カバーのメッシュ部分はエッチングパーツです ・ 前照灯は3パーツで構成され、ガラス部はクリアーパーツです ・ 前照灯ガード、車幅灯カバーはエッチングパーツで再現 ・ 前照灯と車幅灯の配線を再現したパーツが付属 ・ 車載工具類は固定具が一体成型され、一部の固定具はエッチングパーツとなっています 【 履 帯 】 ●履帯は、連結可動式履帯が付属しています ・ 履帯は、1枚づつ分割され、嵌め込み式により可動します 【 アクセサリーパーツ 】 ●アクセサリーパーツが付属、フェンダー上部などに配置します ・ ジェリカン ×6 ・ 弾薬箱 ×1 ●ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属 ●直接照準器、アンテナ基部、排気管カバーのメッシュ、ライトガード、細部のディテールを再現するエッチングパーツが付属しています 【 塗装とマーキング 】 ●「バレンタイン Mk.11」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています ・ 第51ハイランド歩兵師団 (ドイツ / 1945年5月) ・ 第15スコットランド歩兵師団 (オランダ / 1945年) ・ 王立機甲砲兵学校 (イギリス本土 / 1943年後期~1944年初期) ・ 第30軍団 第73対戦車連隊 (ライン川渡河作戦 / 1945年春) ●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、輸送表記、車台番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています ●2013年 一部新金型
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