アメリカ・西ドイツ MBT-70 (Kpz.70) 試作戦車 (プラモデル)ドラゴン 1/35 BLACK LABEL No.3550 スケール:1/35
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「アメリカ・西ドイツ MBT-70 (Kpz.70) 試作戦車 プラモデル (ドラゴン 1/35 BLACK LABEL No.3550 )」です●1960年代後期においてアメリカと西ドイツとが共同で開発を行った試作戦車「MBT-70/KPz.70」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット ●戦後第3世代戦車として開発が行われながらも高性能を追求し過ぎたために試作のみに終わった「MBT-70/KPz.70」を再現、避弾経始と前面の投射面積を考慮した流れるようなフォルムの車体に巨大な砲身を装備した独特のスタイルを表現した内容となっています 【 「MBT-70/KPz.70」について 】●第2次世界大戦後のアメリカ軍の戦車開発史は、大戦中に開発された「M26」をベースとして、「M46」「M47」「M48」と進んで行きました ●一方、西ドイツのドイツ連邦軍は、アメリカから「M47」と「M48」を導入、その後戦後初の国産戦車となる「レオパルト1」を開発します ●このアメリカの「M47」「M48」、発展型となる「M60」、そして西ドイツの「レオパルト1」は、当時としては性能的にトップレベルの戦車でしたが、その設計思想はあくまでも第2次世界大戦時の延長となっていました ●他方、ソ連では「T-54/55」「T-62」などを大量に生産、戦車数に劣る西側諸国としては性能的にソ連戦車を凌駕する必要が生じていました ●そこで、アメリカと西ドイツは新世代戦車の開発を共同で行うことを決定、1964年から本格的な開発がスタートします ●この開発では、共同で協議して作成した設計図面に基づいて、アメリカ側7両、西ドイツ側7両の試作車を製作、この試作車はアメリカ側は「MBT-70」、西ドイツ側は「KPz.70」という名称が与えられています ・ 「70」という数字は、1970年の制式化を目指して開発された車両を表しています ●「MBT-70/KPz.70」は、当時における戦車技術を更に追求した形で開発が行われ、新技術が惜しみなく投入されました ●まず、足周りには姿勢制御が可能な油圧式サスペンションを採用、このサスペンションにより車体を傾けることで仰角、俯角を確保することができ、車高を抑えることができました ●エンジンには、当時としては極めて大馬力となる1475馬力の空冷式ディーゼルエンジンを搭載、このエンジンにより「MBT-70/KPz.70」は優秀な機動性が確保されています ●装甲は、化学エネルギー弾に対して有効な中空装甲が採り入れられ(複合装甲はまだ開発段階)、従来の戦車よりも装甲が強化、更に被弾時の2次被害を防ぐために弾薬庫の隔離なども行われています ●この「MBT-70/KPz.70」の最大の特徴が、全ての乗員を砲塔内部に収めたことで、これにより砲塔は大型化しましたが、車体は極限まで低くすることができ、これにより車高は低く抑えられました ・ 砲塔内部の操縦手は、砲塔が動いてもその向きが前方向に維持され、視界の確保の手段としてモニターが装備されていました ●武装は、アメリカ版の「MBT-70」はミサイルを発射することができる「152mm ガンランチャー」、西ドイツ版の「KPz.70」は「120mm滑腔砲」を装備、これは当時において充分な火力を誇りました ●また、砲塔上には副武装としてリモコン操作式の20mm機関砲を装備、これは戦車に一定の対空能力を持たせたものでした ●「MBT-70/KPz.70」は、1969年までに全ての試作車が完成しましたが、一方でアメリカ側と西ドイツ側との戦車としての設計思想の違いが顕著となり、主砲の装備状況が異なるのもこのような背景によるものでした ●そして、新世代の戦車を目指すために新技術を多く採り入れた結果、その生産コストは異常なほど高くなり、その結果スペックを多少落としても量産化が難しい車両となってしまいました ●このことから、「MBT-70/KPz.70」は1971年に開発が中止され、アメリカと西ドイツとの共同の戦車開発戦車の途も閉ざされてしまいました ●しかし、「MBT-70/KPz.70」の開発の経験は後のアメリカの「M1 エイブラムス」、西ドイツの「レオパルト2」に大きな影響を与え、戦後第3世代戦車の扉を開けた存在として戦車史に残ることとなったのです 【 「アメリカ・西ドイツ MBT-70 (Kpz.70) 試作戦車」のキット内容について 】●この試作戦車「MBT-70/KPz.70」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●モデル化にあたってはドイツの「ムンスター戦車学校」に保存されている実車を特別に許可を得て取材、採寸、そのデータを基本ベースとし、「トーマス・アンダーソン」氏の協力により軍事博物館に展示された際に加えられた不正確なレストア部分を検証、その違いを明らかにしながら「MBT-70/KPz.70」の正確な開発当時の姿を再現しました ●「MBT-70/KPz.70」の低い車高とそれを実現するために車体幅いっぱいに広げられた巨大な砲塔を持った独特のスタイルを迫力十分に味わうことができる内容となっています ●ドラゴン社の1/35スケールのスマートキットに準拠するパーツ構成で「MBT-70/KPz.70」を再現、同社らしく細部表現を重視しながらも、曲線を基調とした砲塔と、平面を基調とした車体とで構成された試作車両ならではのシンプルな造りが再現されています ・ パッケージ内のパーツ数はかなり抑えられており(約280パーツ)、エッチングパーツは含まれておらず、ドラゴン社製キットとしては比較的組立て易い内容となっています ●「MBT-70/KPz.70」の中で「120mm滑腔砲」を搭載した西ドイツ製の「KPz.70」を再現しています ●「MBT-70/KPz.70」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています 【 砲 塔 】 ●砲塔は、「MBT-70/KPz.70」の特徴的な大型ながらも高さが抑えられた形状を再現、車長キューポラ部分の鋳造肌、各部の点検パネル、そして各部の溶接跡などが繊細なモールドで彫刻されています ●「120mm滑腔砲」の砲身は、排煙器も含めて一体成型となっています ・ 砲口部分は開口処理されています ・ 防盾は一体成型のパーツで再現、防盾のフックは別パーツ化されています ・ 防盾は、上下可動式とすることができます ●砲塔は、上下分割のパーツで構成 ・ 各視察サイトは個別にパーツ化され、前面のガラス部はクリアーパーツとなります ・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ・ 砲手サイトの前部扉は開閉状態を選択することができます ・ スモークディスチャージャーは、ランチャー部分が個別にパーツ化されています ・ 砲塔上部の回転灯、アンテナ、手摺り、フック類などがパーツ化 ●操縦手用キューポラは砲塔とは別パーツとなっています ・ ペリスコープは個別にパーツ化 ・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ●上部のリモコン式の「20mm機関砲」は、砲身部、砲架、ターレット部で構成されています ・ 機関砲の砲口部分は開口処理済みです ・ 砲身は上下可動式とすることができます ・ 砲架は左右分割式で、砲身部を挟んで接着します ・ ターレット部は上下分割式で、上部のハッチは別パーツとなっています 【 車体上部 】 ●車体上部は、「MBT-70/KPz.70」としてのエンジンデッキのファングリルと側面の吸気口が開口処理され、エッジ部分を中心に繊細なタッチで溶接跡が彫刻されています ●車体上部は一体成型され、フェンダーは別パーツです ・ 前照灯は前後方向に4分割式で、ガラス部はクリアーパーツとなります 【 車体下部 】 ●車体下部は油圧式サスペンションを装備した実車の足周りを再現、サスペンションアームは任意の角度を選択することが可能です ●車体下部は、後部パネルを除いてバスタブ式に一体成型されています ・ サスペンションアームは別パーツで、付属の治具を使うことで油圧による車体の前後方向の傾斜を再現することができます ・ 転輪、誘導輪は左右分割式 ・ 起動輪は3分割式となっています ●後部パネルは上部のグリルも含めて一体成型となっています ・ 後部の点検パネルは別パーツで、開閉状態が選択できます 【 履 帯 】 ●履帯は、接着及び塗装が可能な軟質素材によるベルト式履帯が付属しています ・ 履帯は、長方形状のパッドが付いた「MBT-70/KPz.70」用のダブルピン式履帯が再現されています 【 塗装とマーキング 】 ●「MBT-70/KPz.70」のマーキングとして、「ドイツ連邦軍」仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています ・ 所属不明 (1960年代) ・ 所属不明 (1960年代) ●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、重量表示、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています ・ デカールのプリントはカルトグラフ社製 ●実車のディテール写真が収録されたカラーのリーフレットが付属しています ●2014年 完全新金型
通販のご利用方法の詳しくは、コチラより「ご利用ガイド」 関連商品
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