1/72 ミリタリー T-90 ロシア戦車 Zvezda (ズベズダ)

「T-90 ロシア戦車 プラモデル (ズベズダ 1/72 ミリタリー  No.5020 )」です

●現用ロシア軍の主力戦車「T-90」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●「T-72」の本格的な改良型である「T-90」を再現、最新の爆発反応装甲と赤外線照射装置を装備した、先鋭的かつ複雑なフォルムを再現した内容となっています

【 「T-90」について 】

●1960年代、ソ連軍は従来の「T-54/55」や「T-62」と異なる画期的な戦車「T-64」を開発します

●この「T-64」は、低シルエットで強力な主砲を搭載するソ連戦車の従来からの方向性を踏襲しながらも、複合装甲により防御力強化と軽量化の両立を果たし、自動装填装置を導入することで砲塔をコンパクト化し、小型軽量かつ戦後第2世代戦車としては最強クラスの戦車となりました

●しかし、「T-64」は様々な機能と最新技術を盛り込んだことで高コストな車両となってしまい、「量」を確保することが難しくなってしまったため、「T-64」の基本設計を活かしながらも各部の仕様を「T-62」レベルまで落とした「T-72」を本格的に量産することになります

●この「T-72」は、カタログスペック上では「T-64」と同等であることと、低コストで生産ができることから、ソ連だけではなく東側諸国でもライセンス生産が行われ、「T-72」は東側諸国や親ソ連国を中心に広く運用が行われました

●ところが、1991年に始まった「湾岸戦争」において、イラク軍が装備していた「T-72」は、「M1 エイブラムス」や「チャレンジャー」といった西側諸国の第3世代戦車に全く歯が立たず、特に砲塔下部に装備していた自動装填装置の誘爆が多発してしまい、「T-72」は一気に評価を落としてしまいます

●このような状況をソ連は座して見過ごす訳には行かず、「T-72」の本格的な改良型の開発を開始、その結果1992年に登場したのが「T-90」です
●「T-90」では、最新型の爆発反応装甲「コンタークト 5」を装着、射撃指揮装置の変更やレーダー感知器などの新設が行われました
●また、最大の特徴となるのが赤外線照射装置「シュトーラ」の装備です
●この「シュトーラ」は赤外線に反応して向かってくる対戦車ミサイルに対し強力な赤外線を照射し、照準を狂わせる能力を持っています

●「T-90」はソ連崩壊後の経済破綻とソ連製兵器に対する不信感のために登場当時の評価は芳しいものではありませんでしたが、2000年代中頃から正当な評価を受けるようになります
●「T-90」は、ロシア軍の戦車部隊の主軸として運用されている他、世界各国が導入を進めており、「T-72」直系の子孫として確固たる地位を占めるものと思われています

【 「T-90 ロシア戦車」のキット内容について 】

●この現用ロシア軍の主力戦車「T-90」を再現したプラスチックモデル組立キット

●ズベズダ社が「ART OF TACTIC」シリーズ及び1/72シリーズなどで培った造形力を用いて「T-90」を再現、ミニスケールとしてパーツ数を抑えながらも、スケールに沿った繊細なモールド、爆発反応装甲を中心とした立体的な造形、ロシア戦車特有のプレスラインやエンジングリルのメッシュの表現、履帯表面のディテール、そしてプロポーションの捉え方など、1/72スケールのキットとして高いレベルで「T-90」を再現した内容となっています

●他の1/72スケールモデルと比べても「ディテールの詰まった」状態となっていますので、現用のロシア戦車を代表するかのような複雑な構造を持つ「T-90」を、手のひらサイズにギュッと凝縮させた、ミニスケールならではの醍醐味を味わうことができるでしょう


●「T-90」は、「砲塔」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成しています

【 砲 塔 】
●防御力強化のため前方が張り出した形状となった「T-90」の砲塔を再現、天板部分のパネル構造やボルト穴、配線などを繊細かつ強弱を付けたモールドで再現しています

●「125mm滑腔砲 2A64M」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口部分は別パーツ化して再現しています
　・ 防盾は一体成型のパーツで再現、防塵カバーが付いた状態となります

●砲塔は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
　・ 「車長ハッチ」「砲手ハッチ」を別パーツ化、開閉状態を選択することができます
　・ 砲塔の各「雑具箱」は上下に分割したパーツで再現
　・ 「スモークディスチャージャー」の筒は1本ごと個別にパーツ化、ステーパーツへと取り付けて組み立てます
　・ 「アンテナ」、後部の「灯火」類、各「サイト」などを別パーツ化して再現

●「12.7mm重機関銃 Kord」は、機銃本体、銃架、弾薬箱で構成しています
　・ 「銃架」は左右に分割したパーツで再現、「薬莢受け」は別パーツ化しています
　・ 機銃本体と弾薬箱はそれぞれ一体成型のパーツで再現

●「爆発反応装甲」は各ブロックごとにパーツ化、砲塔前部の楔状となった部分は上下に分割したパーツで構成しています

●赤外線照射器「シュトーラ」は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
　・ 支柱は2パーツで構成

【 車体上部 】
●低シルエットでフェンダー上に雑具箱を設けた「T-90」の車体上部レイアウトを再現、フェンダーや雑具箱のプレスライン、固定バンド、エンジングリルのメッシュなどを繊細かつ立体感溢れるモールドで再現しています

●車体上部は、フェンダー、サイドスカートを含めて一体成型のパーツで再現
　・ スライド金型を使用してサイドスカート側面のディテールも再現しています
　・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
　・ 前面の「爆発反応装甲」は一体成型のパーツで再現、側面部の装甲は1枚ずつ個別にパーツ化しています
　・ 「排気管」は3パーツで再現
　・ 「前照灯」は一体成型のパーツで再現、「ライトガード」は前後に分割したパーツで再現しています
　・ 「牽引フック」「車幅灯」などを別パーツ化して再現しています

【 車体下部 】
●車体の底部に複雑な形状を持つ「T-90」の車体下部レイアウトを再現、独特のプレス形状、ドーザーブレードの立体的な造り、独特の転輪の構造などを強弱のあるモールドで再現しています

●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、前面パネル、後部パネルは別パーツとなっています
　・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化
　・ 「転輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツ、「起動輪」は前後方向に3分割したパーツで再現

●前部パネルは一体成型のパーツで再現
　・ 「ドーザーブレード」やその「アーム」は前面パネルパーツと一体成型化して再現しています

●後部パネルは一体成型のパーツで再現
　・ 「予備履帯」は各ブロックごとにパーツ化して再現
　・ 「予備燃料タンク」は上下に分割したパーツで再現、「給油口」と「配管」を別パーツ化しています
　・ 「牽引フック」はアイの部分とワイヤーの部分に分割したパーツで再現、ワイヤーの部分は車体形状に合わた立体的な造形となっています
　・ 軟弱地脱出用の「丸太」を再現したパーツが付属しています

【 履 帯 】
●履帯は弾力があるプラスチック素材による一体成型となったベルト式が付属しています
　・ 裏表共細かなモールドとなっており、センターガイドも再現しています
　・ 履帯パーツ中央の突起を転輪の軸の部分に取り付けて装着させて行きます


【 「T-90 ロシア戦車」の塗装とマーキング 】
●「T-90 ロシア戦車」のマーキングとして、ロシア軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています

【 「T-90 ロシア戦車」のパッケージ内容 】

　・ 主力戦車 T-90 ×1
　・ デカールシート ×1
　・ 組立て説明書 ×1


●2015年 完全新金型