|
||||||||||||
「日本海軍 一等駆逐艦 初春型 初春 (船底パーツ付) プラモデル (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SP099 )」です●帝国海軍の駆逐艦「初春型」の1番艦「初春」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●ピットロード社製「日本海軍一等駆逐艦 初春 (はつはる)」をベースに、フルハルモデル用の船底パーツを追加した限定バージョンとなっています 【 「初春型駆逐艦」について 】●1928年に竣工した「特型(吹雪型)」駆逐艦は、主力艦の保有制限が決められたワシントン軍縮会議により、制限外である駆逐艦に重武装を持たせる近代的な重武装艦として誕生しました ・ その前の駆逐艦は「睦月型」であり、艦形の変化から、その設計思想の違いが明確に分かります ●1930年のロンドン軍縮会議では駆逐艦を含む補助艦艇の保有制限も決められ、このために「特型」の次型の駆逐艦である「初春型」は、排水量が1700tの「特型」に対し、1400tと小型となりました ●しかし、当時の海軍は攻撃力の低下を嫌い、「特型」と同様な武装を搭載することを要求、更には魚雷に次発装填機能を装備するという、より強力な攻撃力を持たしました ●これにより、「初春型」は、小型の船体に「12.7cm連装砲」2基、「12.7cm単装砲」1基、3連装魚雷発射管3基を搭載、魚雷に次発装填装置を装備するという武装類が満載された状態となりました ・ 小さなスペースに多くの武装を積むために単装砲と魚雷発射管1基は雛壇式に搭載されています ●また、艦橋もその武装に合わせて2段式となり、羅針艦橋の上に、射撃指揮所、発射指揮所などを持った艦橋が設けられました ●ところが、船体上部に武装を多く搭載したために重心が高くなってしまい、1番艦の「初春」は公試試験の際に傾斜時の復元力不足が問題視され、急遽船体側面にバルジを増設して安定性を向上させました ●1934年3月、駆逐艦「友鶴」が演習中に転覆してしまうという「友鶴事件」が発生、これにより帝国海軍の攻撃力重視思想による復元力の不足が明白となり、海軍全体規模で艦の武装の見直しが行なわれました ●「初春型」の排水量に割合における重武装性は明らかで、竣工していた「初春」「子日」は改装を受け、竣工に至っていない各艦もそれに準じた変更が行なわれました ●この改装により、艦橋が1段化、3番魚雷発射管は撤去、艦橋前の雛壇に装備されていた単装主砲塔は艦尾に移設され、全体の武装関係も低位置に変更されています ●これにより、艦の安定性が向上し、艦形も落ち着いたものとなりましたが、帝国海軍が目指す艦隊型駆逐艦としての武装能力に及ばず、以後の駆逐艦はより大型となって行きました 【 駆逐艦「初春」について 】●「初春」は、初春型駆逐艦の1番艦として1933年に竣工しました ●駆逐艦「初春」は、竣工直後の公試試験の際、回頭時に復帰限界となる角度に傾斜してしまい、急遽舷側部にバルジを増設する工事を受けます ●また、前述のように初春型駆逐艦の艦としての復元性が問題となり、改修工事が行われ、1934年に工事が完了します ●「初春」は、太平洋戦争が開戦すると、日本近海で対潜水艦任務に従事します ●1942年1月、船団護衛としてフィリピン南部のダバオへと進出、この際軽巡洋艦「長良」と接触事故を起こしてしまい、同地にて応急修理が行われました ●同年5月、北方部隊へと編入され、アッツ島攻略作戦に参加、以後千島方面で活動を行います ●1942年10月、アメリカ軍機の攻撃を受け損傷、航行不能となる損害により内地へと曳航され、1943年9月まで修理を受けます ●修理後は、各地において船団護衛任務に従事、1944年10月のレイテ沖海戦に合わせてフィリピン方面へと移動、レイテ島への増援上陸作戦「多号作戦」に参加してオルモック岬への突入に成功します ●しかし、レイテ沖海戦の敗北によりフィリピンの制空権、制海権を失い、「初春」は同年11月にマニラ湾においてアメリカ艦載機の空襲を受け、最期を遂げています 【 「日本海軍 一等駆逐艦 初春型 初春 (船底パーツ付)」のキット内容について 】●この帝国海軍の初春型駆逐艦の1番艦「初春」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●ピットロード社が長年培ってきた艦船モデル技術により駆逐艦「初春」をシャープに再現、小型の駆逐艦ながらディテール感豊かに表現された内容となっています ●駆逐艦「初春」の改修工事が行われた1934年以降の姿を再現した内容となっています ●「初春」は、太平洋戦争期間中に戦訓により対空兵装が強化が行われており、キットは「開戦時」の状態から、「対空兵装強化時」までの状態まで作製することができます ●キットの表記では「初春」となっていますが、他艦への対応パーツやデカールもセットされており、「初春」以外の初春型駆逐艦を製作することも可能です ●ピットロード社製「日本海軍一等駆逐艦 初春型 初春 (はつはる)」をベースに、フルハルモデル用の船底パーツを追加、艦体喫水線までのウォーターラインモデルと、艦底部を含めたフルハルモデルとを選択して組立てる事が可能です ●「初春」は、上甲板と船体とが一体成型されています ・ 艦首部分の滑り止めパターン部は別パーツです ・ 中央構造物と後部構造物は、船体に一体成型されています ●船体部は、喫水線部分までが再現されており、船底部分を選択することでウォーターラインモデルと、フルハルモデルとを選択できます ・ 船体側面の舷窓がモールドされています ・ 船底部は、 ウォーターラインモデルとしての船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、船底が再現されたパーツが付属、選択して使用します ・ ビルジキール、舵、推進軸、プロペラ(スクリュー)などのパーツがセットされています ●甲板上には、中央構造物、後部構造物、主砲塔台座、魚雷発射管台座などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、ボラード、アンカーチェーンなどのディテールがモールドされています ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「中央予備魚雷格納庫」「探照灯台」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「初春」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋の主要部分は、5パーツで構成、トップの方位測定器、測距儀などは別パーツとなっています ・ 艦橋の窓、艦橋下部の舷窓、扉などのディテールがモールドで再現されています ●メインマスト、後檣 ・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です ・ 兵装強化後用の「22号電探」「13号電探」のパーツが付属 ● 第1煙突・第2煙突 ・ 煙突トップ部は別パーツ化され、本体部分は左右2分割式です ・ 蒸気捨管、缶通風筒、排気筒は別パーツ化されています ●中央予備魚雷格納庫 ・ 予備魚雷格納庫は1パーツで構成されています ●探照灯台 ・ 探照灯台は1パーツで構成、「90cm探照灯」(×1)が付属しています ●主砲塔部「50口径3年式 12.7cm連装砲B型」 ×2、「50口径3年式 12.7cm単装砲A型」 ×1 ・ 砲塔は本体部分と砲身部分との分割式で、砲身部分は1本ずつに分割成型されています ・ 砲身部分には防水カバーが再現 ●3連装魚雷発射管 「90式61cm3連装魚雷発射管」 ×2 ●25mm3連装機銃 ×3、25mm連装機銃 ×1 (兵装強化後) ・ 機銃は、連装式に一体成型された銃身部と機銃架の2分割式となっています ●40mm単装機銃 ×2(兵装強化以前) ・ 機銃は一体成型となっています ●爆雷投射器、爆雷装填台 ●前部・後部スキッドビーム ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 7mカッター ×2 ・ 7.5m内火艇 ×2 ●各種ダビッド ●艦首、艦尾旗竿 ●錨 ●リール など ●フルハルモデル用の展示台が付属しています ●駆逐隊の表示と「初春」の艦名表記を再現したデカールが付属 ・ この表示は、秘匿のために戦争時には消されていました ・ 「初春型駆逐艦」の「子の日」「若葉」の艦名表記も付属しています ●艦尾の艦名表記と、艦尾旗竿に掲げられた軍艦旗を再現したデカールが付属しています ●2012年 スポット生産品
通販のご利用方法の詳しくは、コチラより「ご利用ガイド」 関連商品
|
|
|||||||||||