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「日本海軍 白露型 駆逐艦 海風 プラモデル (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W138 )」です●帝国海軍の中型駆逐艦「白露型」の「後期型」(「改白露型」)を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、1943年以降の対空兵装強化時の姿が表現されています 【 駆逐艦 白露型 後期型について 】●帝国海軍は、艦隊戦用優れた攻撃力を持つ大型駆逐艦「特型」を1930年から続々と竣工させますが、ロンドン軍縮条約により駆逐艦にも保有制限が行なわれるようになり、制限枠を超えない範囲で有効な戦力を持つために作られたのが中型の駆逐艦「初春型」でした ●この「初春型」は、「特型」よりも一回り小さな船体となっていましたが、攻撃力は「特型」を超える(主砲の門数は少ないものの、魚雷の再装填機能を持つ)能力を持っていました ●ところが、水雷艇「友鶴」が転覆してしまうという「友鶴事件」が発生、これは武装関係の装備を、船体の規模以上に積んだために起こったもので、帝国海軍の全艦艇に対して見直しが行なわれています ●この結果、「初春型」の装備する武装によるトップヘビーは顕著であり、同型は武装の撤去などが実施されました ●「白露型」は、「初春型」の次に建造されたタイプで、武装を減らされた「初春型」をベースとした改良拡大型の中型駆逐艦です ●「友鶴事件」の教訓から、主砲の搭載門数は改造された「初春型」と同じ5門で、船体も強度と復元性が充分に確保されていました ●ただし、魚雷兵装は増強されて4連装魚雷発射管が2基装備されています ●「白露型」は、1番艦の「白露」が1936年に竣工、合計10隻が建造されます ●事前の計画では、「白露型」はもう10隻建造される予定でしたが、中型の駆逐艦では帝国海軍が求める駆逐艦の攻撃力には及ばず、この10隻はキャンセルされ、その代わりに大型駆逐艦である「朝潮型」が登場することとなりました ●なお、「白露型」は「前期型」6隻と「後期型」4隻とに分類され、「前期型」は船体の建造中に「友鶴事件」による設計変更を受けたために、構造的に継ぎ接ぎされているのに対し、「後期型」では新設計によりスッキリとしたものとなっています ・ 「前期型」は艦橋下部前面が角張った形状、「後期型」は丸みが有るのが外観上の大きな違いです ・ 「後期型」は、「改白露型」もしくは「海風型」とも言われます ●また、1942年末頃から順次、船体中央部の機銃が「25mm連装機銃」もしくは「25mm 3連装機銃」に換装、更に1943年には艦橋前部に機銃座が設けられています 「駆逐艦 海風」について●「海風」は、「白露型」駆逐艦の7番艦として1936年に竣工、前述のように「友鶴事件」により設計変更が行われた「白露型 後期型」の1番艦となります ●同艦は、太平洋戦争が開戦すると南方の各攻略作戦に参加、「ミッドウェー海戦」においても主力艦隊の護衛任務に就きました ●その後、1942年7月にガダルカナル島にアメリカ軍が上陸するとソロモン海域へと移動、同島への駆逐艦による輸送任務(アメリカ名「東京急行」)に14回従事、10月のガダルカナル島挺身砲撃作戦や「南太平洋海戦」にも参加しました ●1942年11月には、ブナへの輸送任務中に爆撃を受けて航行不能に陥り、味方駆逐艦の曳航を受けて戦線を離脱、佐世保に回航されて修理が行なわれます ●修理後、再びソロモン海域で活動、輸送や護衛の任務に就き、内地からトラック方面への艦隊の移動の護衛任務にも従事しました ●1944年2月、トラック島南方においてアメリカ潜水艦の雷撃を受け、その生涯の最期を閉じてしまいます 【 「日本海軍 白露型 駆逐艦 海風」のキット内容について 】●この帝国海軍の駆逐艦「白露型」の「後期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●「白露型駆逐艦」をシャープに再現、前後に連装式の主砲塔1基ずつ配置し、単装式の砲塔を撤去して、対空兵装を強化した姿が表現されています ●キットは、ピットロード社製「日本海軍 白露型駆逐艦 白露」のバリエーションキットで、形状が変更された艦橋パーツを新規に追加した内容となっています ●キットは、船底が表現されたフルハルモデルと、喫水線から上を再現したウォーターラインモデルとを選択できます ●「海風」、「山風」、「江風」、「涼風」の艦名表記を再現したデカールが付属、4艦を選択して作製することができます ・ この表示は、秘匿のために戦争時には消されていました ●「白露型 後期型」は、上甲板と船体とが一体成型されています ・ 艦首部分の滑り止めパターン部は別パーツです ・ 中央構造物と後部構造物は、船体に一体成型されています ●船体部は、喫水線部分までが再現されています ・ 船体側面の、舷窓が再現されています ・ 船底部は、 ウォーターラインモデルとしての船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、船底が再現されたパーツが付属、選択して使用します ・ ビルジキール、舵、推進軸、プロペラ(スクリュー)などのパーツがセットされています ●甲板上には、中央構造物、後部構造物、主砲塔台座、魚雷発射管などの基本躯体の他に、 リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、ボラード、アンカーチェーンなどのディテールがモールドされています ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「中央予備魚雷格納庫」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「白露型 後期型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋の主要部分は、5パーツで構成、トップの方位盤、測距儀などは別パーツとなっています ・ 艦橋の窓、艦橋下部の舷窓、扉などのディテールがモールドで再現されています ・ 対空兵装強化時に増設された艦橋前の機銃座がパーツ化、装備される「25mm 連装機銃」が付属しています ●メインマスト、後檣 ・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です ・ メインマストに装備される「13号電探」と「22号電探」は別パーツにて再現 ● 第1煙突・第2煙突 ・ 煙突トップ部は別パーツ化され、本体部分は左右2分割式です ・ 蒸気捨管、缶通風筒、排気筒は別パーツ化されています ●中央予備魚雷格納庫 ・ 機銃台座が一体成型されています ・ 「25mm 3連装機銃」 ×2 ●後部機銃座 ・ 単装式主砲を撤去し、設置された機銃座は1パーツで構成、装備される「25mm 3連装機銃」が付属しています ●主砲塔部「50口径3年式 12.7cm連装砲C型」 ×2、 ・ 砲塔は本体部分と砲身部分との分割式で、砲身部分は1本ずつに分割成型されています ・ 砲身部分には防水カバーが表現 ●4連装魚雷発射管 「92式61cm 4連装魚雷発射管」 ×2 ・ 魚雷発射管は一体成型となっています ●「25mm 単装機銃」 ×6 ●爆雷投射器、爆雷装填台 ●90cm探照灯 ●方位測定器 ●前部・後部スキッドビーム ●内火艇、カッター及びボートダビッド ●各種ダビッド ●艦首、艦尾旗竿 ●錨 ●リール など ●「海風」、「山風」、「江風」、「涼風」の艦名表記、駆逐隊番号、煙突部の戦隊識別線を再現したデカールが付属しています ・ 「山風」の第1主砲上部に描かれた対空用の日章旗を再現したデカールも付属 ●艦首の日章旗、艦尾の海軍旗を再現したデカールが付属 ●フルハルモデル用の展示台が付属しています ●2012年 一部新金型
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