日本海軍 秋月型駆逐艦 冬月 1945 (フルハルモデル/洋上モデル・選択可能) (プラモデル)ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W-093 スケール:1/700
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「日本海軍 秋月型駆逐艦 冬月 1945 (フルハルモデル/洋上モデル・選択可能) プラモデル (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W-093 )」です●太平洋戦争時における帝国海軍の駆逐艦「秋月型」の6番艦「冬月」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●艦隊防空の要として戦艦「大和」の沖縄特攻作戦にも随伴した駆逐艦「冬月」を再現、「秋月型」の6番艦ながら各部が簡略化されたシルエットが表現されています 【 「駆逐艦 秋月型」について 】●第1次世界大戦に初めて戦場に投入された航空機は、その後急速な性能の発達により爆弾や魚雷の搭載能力が向上し、1930年代中頃より列強国の海軍では航空機に対する艦艇として防空巡洋艦などの建造が開始されました ●帝国海軍でも、このような世界的な流れと帝国海軍自体の航空機運用から防空艦の必要性を認め、当初は旧式化しつつあった5500tクラスの軽巡洋艦を防空巡洋艦に変更する計画が立案されましたが、この5500tクラスの艦の改造では防空巡洋艦としては高角砲を充分に搭載することができず、その代わりとして1939年の「マル5計画」により防空駆逐艦「秋月型」が建造されることとなりました ●駆逐艦「秋月型」は、主砲を従来の駆逐艦が装備していた「12.7cm砲」から、1938年に制式化された「65口径 98式 10cm連装高角砲」(通称「長10cm高角砲」)を搭載しているのが最大の特徴となっています ●この「65口径 98式 10cm連装高角砲」は、当時の主力高角砲であった「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」よりも砲口径は小さくなったものの、射程(射高)、初速、発射速度などの能力が大幅に向上、「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」に対して1.5倍程度の能力を擁すると言われました ●また、従来の駆逐艦は仰角を引き上げることで対空射撃を行うことが可能なように改良が施されましたが、元々が対空能力を持たない発射速度の遅い砲であり、有効な対空射撃は期待できず、「65口径 98式 10cm連装高角砲」を装備した「秋月型」との対空能力の差は歴然でした ●この「65口径 98式 10cm連装高角砲」を4基搭載するために「秋月型」の排水量は3000tを超え、逐艦としては大型の船体となり、軽巡洋艦「夕張」に匹敵する規模となっています ●また、艦隊戦を重視した帝国海軍は、この防空駆逐艦にも魚雷の搭載を要求しており、次発装填装置付きの4連装魚雷発射管を備え、発射速度の速さによる砲撃力と魚雷により艦隊戦での活躍も期待されました ●「秋月型」は、その防空能力により艦隊防空に活躍して高い評価を獲得、特に機動部隊の護衛として重用されました ●「秋月型」の6番艦である「冬月」からは、生産性を考慮した簡略化が行われており、以降建造艦は「秋月型」の準同型艦としての「冬月型」として分類されることもあります 【 「駆逐艦 冬月」の戦歴について 】 ●駆逐艦「冬月」は、駆逐艦「秋月型」の6番艦として1944年5月に竣工しました ●竣工した「冬月」は訓練部隊へと編入されて内地での訓練を実施、その後に小笠原などの近海への輸送任務に従事します ●1944年10月、「冬月」は遠州灘を航行中にアメリカ潜水艦の攻撃を受けて艦首を失うという損害を受けましたが、自力で呉に辿り着き、修理が行われています ●この修理のために「レイテ沖海戦」には参加せず、修理後はフィリピン方面の輸送任務に就きました ●しかし、戦局は悪化し、日本はフィリピンを失ってしまい、南方への輸送路を断たれた日本にとって艦艇用の燃料は欠乏、水上艦艇による組織的な活動が行えない状態となります ●「冬月」も内地での活動が中心となりましたが、1945年3月にアメリカ軍が沖縄に上陸すると戦艦「大和」を中心とした沖縄特攻作戦「天一号作戦」の一員として「大和」の護衛として随伴することとなりました ●1945年4月、「冬月」は戦艦「大和」を基幹とした軽巡洋艦「矢矧」、駆逐艦8隻で構成された艦隊として出撃、鹿児島と沖縄との中間地点となる坊ノ岬沖においてアメリカ艦載機の猛攻を受けます ●この攻撃において「冬月」は対空戦闘で活躍しますが、戦力の差は如何ともし難く、「大和」以下6隻の艦艇を失い作戦は中止、同艦はロケット弾2発を浴びながらも自力で佐世保に帰投しました ●その後、「冬月」は門司港に係留されて砲台として運用され、そのまま終戦を迎えました ●しかし、終戦後の航海の際に機雷に触雷、艦尾を失う損傷を受けてしまいます ●応急的な修理後、「冬月」は工作機械を搭載して工作艦として近海の掃海任務に従事、1948年に解体処分が行われ、船体部分は北九州市の若松港の防波堤として利用されました 【 「日本海軍 秋月型駆逐艦 冬月 1945 (フルハルモデル/洋上モデル・選択可能)」のキット内容について 】●この帝国海軍の防空駆逐艦「冬月」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル技術により防空駆逐艦「冬月」を再現、同社ならではのシャープな彫刻と模型としてのメリハリのある造形により同艦のフォルムとディテールとが表現された内容となっています ●ピットロード社製「日本海軍駆逐艦 秋月 1944」をベースとして、「冬月」を再現するために使用するパーツの変更と、デカールを新規のものへと変更したバリエーションキットとなります ●「駆逐艦 冬月」の1945年における最終時の姿が再現されていますが、機銃や電探のパーツを使用しないことで同艦の初期の状態とすることができます ・ 船体後部の甲板部は角張った形状で、船体からはみ出した形状を再現 ・ また、増設された6角型の機銃座などの最終型の特徴をきっちりと再現しています ●喫水線以下も再現されたフルハルモデルと、喫水線から上の部分が再現されたウォーターラインモデルとを選択して作成することができます ●「冬月」の船体は左右分割式となっており、上甲板は別パーツです ・ 船体は平らとなる船底部分が一体成型され、喫水線部分までが再現されています ・ 船体部には舷外電路、舷窓、鋼板継ぎ目などが彫刻されています ・ フルハルモデル用として船体底部が再現されたパーツが付属、舵、スクリュー、推進軸、ビルジキールのパーツが用意されています ●上甲板は、船首楼部分と後部甲板とに分割されています ・ 甲板上には、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用軌条、爆雷用軌条、ボラード、アンカーチェーンなどがシャープなモールドで再現 ・ 主砲台座及び魚雷発射管の台座、煙突部の基部が甲板上に一体成型されています ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「冬月」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は下部が前後分割式、上部が2層で構成され、上部の「94式高射装置」は別パーツとなっています ・ 艦橋窓枠がモールドされています ・ 艦橋下部の舷窓や梯子などのディテールがモールドで再現 ●メインマスト、後檣 ・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、メインマストは6パーツで構成、後檣は前後分割式です ・ メインマストに装備される「21号電探」と「13号電探」、後檣に装備される「13号電探」がパーツ化 ●煙突 ・ 煙突は左右分割式で、トップは別パーツです ・ トップは3分割された状態を再現 ・ 煙突には各管が一体成型され、副管は別パーツとなっています ●機銃台座 ・ 煙突後部の機銃台座は、前後のブロックで構成されており、各ブロックはスポンソン部と支柱、挟まれた構造物とが一体成型されています ・ 機銃台座に装備される「25mm3連装機銃」(×4)、方位測定器(×1)、2m測距儀(×1)、90cm探照灯(×1)が付属 ●後部構造物 ・ 後部構造物の後部と予備魚雷装填装置は甲板に一体成型されており、機銃スポンソンは別パーツです ・ 後部構造物に装備される「25mm 3連装機銃」(×1)、パラベーン(×2)がパーツ化 ●主砲塔 「65口径 98式 10cm連装高角砲」 ×4 ・ 砲塔は、砲塔本体と1本ずつ分割された砲身部とで構成されています ●4連装魚雷発射管 「92式 61cm 4連装魚雷発射管」 ×1 ・ 魚雷発射管は一体成型です ●対空機銃 「25mm 3連装機銃」 ×5、「25mm単装機銃」×15 ・ 3連装機銃は銃身部と銃架の2分割式、単装機銃は一体成型となっています ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 9m内火艇 ×2 ・ 9mカッター ×2 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 錨 ・ 前部フェアリーダー ・ 爆雷装填台 ・ 爆雷用ダビット ・ 爆雷発射機 ・ 艦尾、艦首旗竿 ・ スキッドビーム ・ リール などがセットされています ●説明書には、「冬月」の初期状態を再現する場合のパーツの使用指示が記載されています ●フルハルモデル用の展示台が付属しています ●艦尾の軍艦旗、艦首の日章旗、舷側部の艦名表示、菊水マークなどを再現したデカールが付属 ・ 戦後工作艦として従事された際に記された「FUYUZUKI」、国籍マークを再現したデカールも付属しています
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