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「日本海軍 初春型駆逐艦 若葉 新装備セット&エッチングパーツ付 プラモデル (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SPW016 )」です●帝国海軍の駆逐艦「初春型」の3番艦「若葉」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●ピットロード社製「日本海軍 一等駆逐艦 初春 フルハル船底付 (コンバージョンキット)」に、同社「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」(現在、未発売)と、「日本海軍 駆逐艦 初春型用 エッチングパーツ」をセットした特別限定バージョンとなっています 【 「初春型駆逐艦」について 】●1928年に竣工した「特型(吹雪型)」駆逐艦は、主力艦の保有制限が決められたワシントン軍縮会議により、制限外である駆逐艦に重武装を持たせる近代的な重武装艦として誕生しました ・ その前の駆逐艦は「睦月型」であり、艦形の変化から、その設計思想の違いが明確に分かります ●1930年のロンドン軍縮会議では駆逐艦を含む補助艦艇の保有制限も決められ、このために「特型」の次型の駆逐艦である「初春型」は、排水量が1700tの「特型」に対し、1400tと小型となりました ●しかし、当時の海軍は攻撃力の低下を嫌い、「特型」と同様な武装を搭載することを要求、更には魚雷に次発装填機能を装備するという、より強力な攻撃力を持たしました ●これにより、「初春型」は、小型の船体に「12.7cm連装砲」2基、「12.7cm単装砲」1基、3連装魚雷発射管3基を搭載、魚雷に次発装填装置を装備するという武装類が満載された状態となりました ・ 小さなスペースに多くの武装を積むために単装砲と魚雷発射管1基は雛壇式に搭載されています ●また、艦橋もその武装に合わせて2段式となり、羅針艦橋の上に、射撃指揮所、発射指揮所などを持った艦橋が設けられました ●ところが、船体上部に武装を多く搭載したために重心が高くなってしまい、1番艦の「初春」は公試試験の際に傾斜時の復元力不足が問題視され、急遽船体側面にバルジを増設して安定性を向上させました ●1934年3月、駆逐艦「友鶴」が演習中に転覆してしまうという「友鶴事件」が発生、これにより帝国海軍の攻撃力重視思想による復元力の不足が明白となり、海軍全体規模で艦の武装の見直しが行なわれました ●「初春型」の排水量に割合における重武装性は明らかで、竣工していた「初春」「子日」は改装を受け、竣工に至っていない各艦もそれに準じた変更が行なわれました ●この改装により、艦橋が1段化、3番魚雷発射管は撤去、艦橋前の雛壇に装備されていた単装主砲塔は艦尾に移設され、全体の武装関係も低位置に変更されています ●これにより、艦の安定性が向上し、艦形も落ち着いたものとなりましたが、帝国海軍が目指す艦隊型駆逐艦としての武装能力に及ばず、以後の駆逐艦はより大型となって行きました 【 駆逐艦「若葉」について 】 ●「若葉」は、初春型駆逐艦の3番艦として1931年に竣工しました ●ただし、前述のように初春型駆逐艦の艦としての復元性が問題となり、改修工事が行われ、1934年に工事が完了します ●「若葉」は、仏印進駐作戦に参加、その後太平洋戦争が開戦すると南方へと派遣され、「ケンダリー攻略作戦」「マカッサル攻略作戦」「バリ島攻略作戦」などの護衛任務を行いました ●1942年6月の「ミッドウェー海戦」において、「若葉」は「ミッドウェー作戦」の陽動及びアメリカ軍の前哨線を後退させるために行われた「アリューシャン攻略作戦」に参加、以後北方地域において活動します ●1943年3月の「アッツ島沖海戦」、7月には「キスカ島撤退作戦」に参加しますが、濃霧の中で僚艦「初春」と衝突、大きく損傷し、内地において修理を受けました ●修理完了後、北方への輸送や対潜活動などに従事、1944年10月「レイテ沖海戦」においては「志摩艦隊」へと編入、ただし「若葉」を含めた「第21駆逐隊」は輸送任務のために本隊から分離され、レイテ島への突入は行いませんでした ●しかし、「若葉」は、「レイテ沖海戦」がピークを迎えていた10月24日、「志摩艦隊」への合流の途上においてアメリカ潜水艦(艦載機の攻撃という資料もある)の雷撃を受け、その最期を遂げています 【 「日本海軍 初春型駆逐艦 若葉 新装備セット&エッチングパーツ付」のキット内容について 】●この帝国海軍の初春型駆逐艦の3番艦「若葉」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●ピットロード社が長年培ってきた艦船モデル技術により駆逐艦「若葉」をシャープに再現、新たにセットされた新装備品セットとエッチングパーツにより、より細かなディテールが表現可能な内容となっています ●キットの表記では「若葉」となっていますが、初春型の他艦への対応パーツやデカールもセットされており、「若葉」以外の初春型駆逐艦を製作することも可能です ●「若葉」は、太平洋戦争期間中に戦訓により対空兵装が強化が行われており、キットは開戦時の状態と、対空兵装強化時の状態とを選択することができます ●艦体喫水線までのウォーターラインモデルと、艦底部を含めたフルハルモデルとを選択して組立てる事が可能です ●「若葉」は、上甲板と船体とが一体成型されています ・ 艦首部分の滑り止めパターン部は別パーツです ・ 中央構造物と後部構造物は、船体に一体成型されています ●船体部は、喫水線部分までが再現されています ・ 船体側面の舷窓がモールドされています ・ 船底部は、 ウォーターラインモデルとしての船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、船底が再現されたパーツが付属、選択して使用します ・ ビルジキール、舵、推進軸、プロペラ(スクリュー)などのパーツがセットされています ●甲板上には、中央構造物、後部構造物、主砲塔台座、魚雷発射管台座などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、ボラード、アンカーチェーンなどのディテールがモールドされています ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「中央予備魚雷格納庫」「探照灯台」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「若葉」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋の主要部分は、5パーツで構成、トップの方位測定器、測距儀などは別パーツとなっています ・ 艦橋の窓、艦橋下部の舷窓、扉などのディテールがモールドで再現されています ●メインマスト、後檣 ・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です ・ 兵装強化後用の「22号電探」「13号電探」のパーツが付属 ● 第1煙突・第2煙突 ・ 煙突トップ部は別パーツ化され、本体部分は左右2分割式です ・ 蒸気捨管、缶通風筒、排気筒は別パーツ化されています ●中央予備魚雷格納庫 ・ 予備魚雷格納庫は1パーツで構成されています ●探照灯台 ・ 探照灯台は1パーツで構成、「90cm探照灯」(×1)が付属しています ●主砲塔部「50口径3年式 12.7cm連装砲B型」 ×2、「50口径3年式 12.7cm単装砲A型」 ×1 ・ 砲塔は本体部分と砲身部分との分割式で、砲身部分は1本ずつに分割成型されています ・ 砲身部分には防水カバーが再現 ●3連装魚雷発射管 「90式61cm3連装魚雷発射管」 ×2 ●25mm3連装機銃 ×3、25mm連装機銃 ×1 (兵装強化後) ・ 機銃は、連装式に一体成型された銃身部と機銃架の2分割式となっています ●40mm単装機銃 ×2(兵装強化以前) ・ 機銃は一体成型となっています ●爆雷投射器、爆雷装填台 ●前部・後部スキッドビーム ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 7mカッター ×2 ・ 7.5m内火艇 ×2 ●各種ダビッド ●艦首、艦尾旗竿 ●錨 ●リール など ●フルハルモデル用の展示台が付属しています ●付属の新装備セット主要パーツ内容 (※未発売 NE-005:日本海軍装備セット 5) ・ 3年式12.7cm連装砲C/D型 ×3 ・ 92式4連装魚雷発射管 ×2 ・ 96式25mm3連装機銃 ×5 ・ 96式25mm連装機銃 ×2 ・ 魚雷次発装填装置 ×1 ・ 爆雷投下軌条 ×2 ・ 爆雷装填台 ×2 ・ 94式爆雷投射機 ×2 ・ 90cm探照灯 ×2 ・ 7mカッター ×2 ・ 7.5m内火艇 ×2 ・ ラジアル型ボートダビット ×4 ・ ラフィング型ボートダビット ×4 ・ 汎用ダビット ×3 ・ アンカー(小) ×2 などが含まれています ●付属のエッチングパーツ内容 (PE-198:初春型) ・ 艦橋基部 ・ 艦橋窓、床部、屋根、測距儀基部 ・ 艦橋測距儀スペーサー ・ 後部、艦央上部構造 ・ 魚雷格納庫(前、後) ・ 露天艦橋仕切 ・ 艦尾旗竿 ・ 探照灯フラット ・ 魚雷発射管ベース ・ 魚雷搬送部(前、後) など ●駆逐隊の表示と「若葉」の艦名表記を再現したデカールが付属 ・ この表示は、秘匿のために戦争時には消されていました ・ 「初春型駆逐艦」の「初春」「子の日」「初霜」「有明」「夕暮」の艦名表記も付属しています ●艦尾の艦名表記と、艦尾旗竿に掲げられた軍艦旗を再現したデカールが付属しています ●2012年 スポット生産品 --------------------------------------------- 【 「日本海軍 初春型駆逐艦 若葉 新装備セット&エッチングパーツ付」のワンポイント 】●キットは、ピットロード社製「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」(現在、未発売)のハイディテールのパーツをセットしたものですが、「若葉」が装備していた「3年式50口径12.7cm連装砲 (B型砲)」は従来のキットパーツに含まれているものの、ハイディテール版としては付属していません ・ 「初春型駆逐艦」の「初春」「子の日」「若葉」「初霜」は「3年式50口径12.7cm連装砲(B型砲)」、「有明」「夕暮」は「3年式50口径12.7cm連装砲(C型砲)」を搭載していました ●この「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」には「3年式50口径12.7cm連装砲 (C型砲)」が含まれていますので、そのパーツを利用して「有明」「夕暮」を製作することもできます
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