M24 チャーフィー 軽戦車 アメリカ陸軍 WW2 (プラモデル)AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35054 スケール:1/35
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「M24 チャーフィー 軽戦車 アメリカ陸軍 WW2 プラモデル (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35054 )」です●第2次世界大戦末期におけるアメリカ陸軍の軽戦車「M24」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●小振りな軽戦車ながら「75mm砲」を装備した火力と避弾経始に優れたデザインを持つ軽戦車「M24 チャーフィー」を再現、トーションバーサスペンションを採用した近代的なスタイルを再現した内容となっています ●AFVクラブ社製「M24 チャーフィー 朝鮮戦争」をベースに、車体後部のバスケット、フィギュアなどを追加したバリエーションキットとなります 【 「軽戦車 M24」について 】●第2次世界大戦時、アメリカ軍は戦前に開発した軽戦車「M2」をベースに、「M3」と改良型の「M5」を実戦に投入しましたが、主砲に装備された「37mm砲」は威力不足が目立つだけでなく、装甲も充分とは言い難く、戦車としては2戦級兵器として運用が行われていました ●このため、1943年から軽戦車の後継車両「T24」の開発を開始、1944年4月から量産が行われ、1944年6月に「M24」として制式化が行われています ・ この「M24」には、「B-25 爆撃機」用に開発された軽量かつコンパクトな「T13E1 75mm砲」(車載化により「75mm戦車砲 M6」)を搭載していました、 ・ 車体は、重量を抑えるために全体に避弾経始を重視した形状とし、従来のボギー式サスペンションを廃し、信頼性と不整地踏破能力に高く、そしてコンパクトな懸架装置となるトーションバーサスペンションを採用しました ・ 当時のアメリカには小型で高出力なエンジンがなかったため、110馬力のエンジンを2基搭載する方式となっています ・ また、トランスミッションには「M5軽戦車」と同様にオートマチック式を搭載、このトランスミッションはパワーロスが生じるものの、操縦者の負担は極めて少なく、機械式トランスミッションを採用した「M4中戦車」とは比べ物にならない程に操縦が容易となりました ●「M24」は、軽戦車「M3/M5」と同様な機動性能を持ちながら、「M4中戦車」と同等程度の火力を持つ、軽戦車としては破格に強力な車両として完成、1944年6月の「ノルマンディ戦」に余裕を持って送り込むことができるはずでした ●しかし、車両の転換訓練は1ヶ月~2ヶ月という期間を必要とし、戦車を運用する部隊側や戦車部隊を隷下に収める用兵側共に、訓練のため部隊を引き揚げることを嫌い、その結果、「M24」は兵站基地に置かれたままで時を過ごすこととなってしまいました ●転機となったのが1944年12月から始まった「アルデンヌ戦」で、ドイツ軍による攻勢の前に軽戦車を装備するアメリカ軍の部隊は大きな損害を受け、残存した兵員は新たな車両を入手するために兵站基地に後退しました ●後方で新型の軽戦車「M24」を入手した部隊は再び戦線に復帰、もっとも、戦いの関係で十分車両に習熟する時間はなく、簡単な訓練のみで戦闘に参加しています ●また、そのような乗員よりも問題となったのが味方部隊の誤認で、当時の戦時マニュアルではトーションバーサスペンションを用いた戦車はドイツ軍車両と判断するものとなっていたため、友軍からの誤射が絶えなかったと言われています(一応、他にトーションバーサスペンションを使用した「M18」があったのですが) ●1945年2月以降になると、それまで軽戦車「M3/M5」を運用していた部隊は順次「M24」へと変更、ドイツの心臓部への進撃に活躍したのでした 【 「M24 チャーフィー 軽戦車 アメリカ陸軍 WW2」のキット内容について 】●このアメリカ軍の軽戦車「M24」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●細分化したパーツ構成と、エッチングパーツ、金属製パーツ、クリアパーツなどの各種素材を取り入れ、「M24」のディテール表現に重きを置いた内容となっています ●「M24」は、第2次世界大戦時から戦後に至るまで、幾度かの改修を受け仕様を変化しており、本キットでは、主砲は中央部に航空機搭載用のラインが付いた前期型、履帯はシングルピン式、車体後部には荷物ラックではなくバスケットを装備はラック式へと変更、側面フェンダーにはマッドフラップ、もしくはサイドスカートが付いた車両を再現しています ・ 第2次世界大戦時の「M24」は、フェンダー周囲にマッドフラップ、もしくはサイドスカートが付いていました ●サスペンションアーム、各転輪類は可動させることができます ●「M24」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成しています 【 砲 塔 】 ●「M24」の独特の砲塔形状を再現、防盾の鋳造表現、溶接跡などを繊細なモールドで再現しています ●「75mm戦車砲 M6」の砲身は金属製のパーツで再現、砲口が開口されています ・ 砲身中央部に航空機搭載型砲のラインが付いた「前期型」の砲身を再現しています ・ 砲身基部には金属製バネを仕込み、前後に可動させることができます ・ 砲尾部を再現、閉鎖器は別パーツ化しています ・ 砲尾の防危板、機関銃の機関部などを別パーツ化 ・ 防盾は一体成型のパーツで再現、上部のフックは別パーツ化しています ●砲塔は上下に分割したパーツ構成で、前部パネルは別パーツ化しています ・ 車長キューポラはクリアパーツで再現 ・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます ・ ペリスコープはクリアパーツで再現 ・ 「M2 重機関銃」用の3脚架は、配置を砲塔後部に装着します ・ アンテナマウントは大戦型の背の高いタイプをセットしています 【 車体上部 】 ●「M24」の車体上部レイアウトを再現、フックや細かな構造物、エンジングリルのスリットなどを繊細な彫刻で再現しています ●車体上部は一体成型のパーツで再現、エンジンデッキ部分は別パーツ化しています ・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択して組み立てることができます ・ 操縦手用のシールド(クリアパーツ)が付属、起倒状態を選択して組み立てることが可能です ・ トランスミッョン点検ハッチは別パーツ化して再現 ・ エンジングリルのメッシュ部はエッチングで再現 ・ 各ペリスコープは、クリアパーツのペリスコープ本体と回転部、ペリスコープの蓋の3パーツで構成 ・ 前照灯は2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツです ・ ライトガードはプラパーツで、薄く成型されています ・ エンジンデッキ部分の各フックは別パーツ化して再現 ・ 車載工具類はそれぞれ個別にパーツ化、固定具を含めて一体成型したパーツで再現しています ・ 車体後部のバスケットはエッチングパーツで再現 ●左右のフェンダーはそれぞれ一体成型のパーツで再現、マッドフラップは別パーツ化して再現しています ・ フェンダー支持架はエッチングパーツで再現しています 【 車体下部 】 ●車体下部はバスタブ式に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツとなります ・ サスペンションアーム、ダンパー、ショックアブソーバーは別パーツです ・ トーションバー部分がパーツ化、このトーションバー部分にサスペンションアームを接続することでアームが上下に可動します ・ ショックアブソーバーはシリンダー状のパーツで構成され、サスペンションアームの動きに合わせて可動するようになっています ・ 下部転輪はオーバハングしたリム部分を再現するために前後方向に4分割したパーツ構成となります ・ 誘導輪は表面部分の肉抜き穴を再現するため、前後方向に4分割したパーツで再現 ・ 起動輪は3パーツで構成 ・ 起動輪、下部転輪、誘導輪は回転可動とすることができます 【 履 帯 】 ●履帯は、軟質素材によるベルト式履帯が付属しています ・ 履帯は、全鋼製の「M24」用のシングルピン式履帯が再現されています ・ 履帯同士の接続は付属の金属製ピンを使用します 【 フィギュア 】 ●戦車兵を再現したレジン製フィギュア1体が付属しています ・ 車体上部に立ち、砲塔の「M2 重機関銃」を射撃しているポーズです ・ 服装は、「戦車兵用ツナギ」の上からオーバーコートを着用、戦車帽を被った姿です ・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで再現しています ・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕のパーツに分割したオーソドックスなパーツ構成となっています ●車長キューポラ、ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツをセット ●エンジングリルのメッシュ、フェンダー支持架などを再現するエッチングパーツが付属しています 【 「M24 チャーフィー 軽戦車」の塗装とマーキング 】 ●「M24 チャーフィー 軽戦車」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています ・ 第1機甲師団 第81偵察中隊 (イタリア / 1945年) ・ 第8機甲師団 第36戦車大隊 (ドイツ / 1945年) ・ 第8機甲師団 第36偵察大隊 (ドイツ / 1945年) ・ 第2騎兵戦闘団 (ドイツ / 1945年) ●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています 【 「M24 チャーフィー 軽戦車 アメリカ陸軍 WW2」のパッケージ内容 】・ M24 チャーフィー 軽戦車 ×1 ・ 金属製砲身 ×1 ・ エッチングシート ×2 ・ デカールシート ×1 ・ 紐(牽引ワイヤー用) ×1 ・ フィギュア(レジン製) ×1 ・ 組立て説明書 ×1 ●2014年 バリエーションキット (デカール変更、フィギュア追加など) ------------------------------------------------ 【 「M24 チャーフィー 軽戦車 アメリカ陸軍 WW2」のワンポイント 】 ●「M24 チャーフィー」は、2012年にブロンコモデルから製品化されており、AFVクラブ社とブロンコモデル社とは同じようにディテール表現を重視するメーカーですので、本キットとブロンコモデル社の「アメリカ M24 チャーフィー 軽戦車 (大戦型) + 戦車兵4体」との違いが気になることと思います ●そこで、この2つのキットをランナー状態で見た限りで簡単に解説します ●ブロンコモデルのキットは、同社らしく徹底したパーツの細分化(超絶に近い)が行われており、小型の軽戦車ながら全体のパーツ数はかなりのボリュームがあります ●ブロンコモデルのキットは、パーツ数は多いもののエッチングパーツと軟質素材はできるだけ使用しないという方針があるようで、エッチングパーツはライトガードと車載工具固定具、バスケットなどの比較的最小限にとどめられています ●対してAFVクラブの本キットでは、同じようにディテールを重視しながらもブロンコモデルのキットよりはパーツ数自体は少なく、ライトガードもプラパーツ、履帯もベルト式でパーツの関係からは組みやすいキットとも言えるでしょう ●また、AFVクラブの1/35シリーズのキットは、各種素材を使用していることと、主砲部やサスペンション部に可動ギミックを盛り込む特徴も持っており、複合素材と可動ギミックによるパーツの多さは、メリットであると同時に組み立てを素直に進めにくいデメリットも持っています ●ただし、これはあくまでも両キットを比べての話しであり、AFVモデルの本キットでもタミヤ社のキットと比べて極めてパーツ数が多いのは確かで、キット対象のユーザーは中級者以上となります ●総評すると、ブロンコモデルの「M24」のキットは「究極のM24」を目指すような内容となっているのに対して、AFVクラブの「M24」のキットは「究極」までは及ばないまでもハイディテールに「M24」を表現したものと言えるでしょう
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