ガールズ＆パンツァー ティーガー 1 黒森峰女学園ver. (ガールズ&パンツァー) Platz (プラッツ)

「ティーガー 1 黒森峰女学園ver. (ガールズ&パンツァー) プラモデル (プラッツ ガールズ＆パンツァー  No.GP-006 )」です

●「ティーガー1 黒森峰女学園ver. （ガールズ＆パンツァー）」です

●アニメ作品「ガールズ＆パンツァー」に登場、決勝戦で大洗女子学園が対戦する、主人公「西住みほ」の姉である「西住まほ」が搭乗する黒森峰女学園の「ティーガー 1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●第2次世界大戦において輝かしい活躍によりその名を高めた「タイガー 1」を再現、戦前からの設計に基づく、直線で構成されたドイツ的デザインを持ち、馬蹄形の砲塔に88mm砲を搭載した迫力あるフォルムを再現した内容となっています

【 「ガールズ＆パンツァー」について 】

●アニメ作品「ガールズ＆パンツァー」の世界では、戦車を使用して実戦形式に試合を行うことを「戦車道」と呼び、古式ゆかしき乙女の武芸として広く国民に浸透されているものとなっています

●この「戦車道」に使用する戦車は、第2次世界大戦において登場した戦車で、その戦車自体の性能が反映されます

●学校対抗の公式戦では「フラッグ戦」ルールが適用され、基本的に5両～20両（回戦によって車輌数の上限が定められる）から編成される学校チームの中で1車輌を「フラッグ車」として設定、相手の「フラッグ車」を撃破したチームが勝利となります

●黒森峰女学園は、この「戦車道」の最強豪校であり、装備する戦車はドイツ軍車輌が中心となっており、「4号駆逐戦車/70（V）」「パンターG型」「ヤークトパンター」「タイガー 1」「キングタイガー」「ヤークトタイガー」「エレファント」などを保有しています
●この黒森峰学園では、「戦車道」の「西住流」の家元、「西住しほ」の娘である「西住まほ」が在籍、その妹であるこの物語の主人公の「西住みほ」も高校1年の時に在籍していました
●「西住まほ」は、「西住流」の「撃てば必中、守りは堅く、進む姿は乱れ無し、鉄の掟、鋼の心」の教えを忠実に守り、「戦車道」のエースとして活躍、国際強化選手にも選ばれ、同校の戦車道チームを率いるリーダーとなっています

●この「西住まほ」が搭乗する戦車が「タイガー 1」であり、その強力な装甲と砲火力、そして乗員の練度の高さから無敵を誇る戦いを展開しています
　・ 主人公「西住みほ」は、高校1年生の時に副隊長として「フラッグ車」の「タイガー1」に乗車、その際の車体番号は217号車でした

【 「タイガー 1」について 】

●ドイツ軍は、「1号戦車」～「4号戦車」という4種類の戦車を開発、運用していましたが、大戦初期の戦訓からより強力な戦車の必要性が唱えられました

●そこで、戦前より重戦車の研究を行っていた「ポルシェ」社と「ヘンシェル」社に新型の重戦車の開発を指示、競作の結果1942年7月に「ヘンシェル」社の試作車をベースとした「タイガー1」が制式化されます

●「タイガー 1」は、前面装甲100mm、側後面装甲80mmという装甲を誇り、その主砲には装甲貫通能力の高い「88mm高射砲 Flak36」を車載化した「88mm戦車砲 KwK36」を搭載、その重装甲と強力な火力は当時の戦車を凌駕していました

●この「タイガー1」は、各戦線で活躍、神話的とも言える働きを見せ、「タイガー」という名前は連合軍戦車兵にとって恐怖の的となっています

●なお、ドイツ軍の装甲車両は戦訓と生産効率から仕様変更が度々行われており、1943年7月まで生産された「初期型」では、円筒形の車長キューポラ、車体後部にエアフィルターを装備しているのが特徴となっています

【 「ティーガー1 黒森峰女学園ver. （ガールズ＆パンツァー）」のキット内容について 】

●この「西住まほ」が搭乗する黒森峰女学園の「ティーガー 1」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●ドラゴン、サイバーホビーの「タイガー 1」シリーズのフォーマットに沿りながら、「ガールズ＆パンツァー」仕様として「タイガー １」の「初期型」を再現、同社らしいディテール表現力を駆使する一方、パーツの一体成型化やエッチングパーツを省くなどにより省力化が図られており、通常版の「タイガー1」のキットよりも作り易さを考慮した内容となっています

●サイバーホビー社製「ドイツ Sd.Kfz.181 ティーガー 1 初期生産型 第1SS装甲師団 東部戦線 1943」をベースとして、「ガールズ＆パンツァー」仕様を再現するためにパーツを一部変更、エッチングパーツを省き、デカールを変更したバリエーションキットとなります


●「タイガー1」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています

【 砲 塔 】
●砲塔は、特徴的な馬蹄形のフォルムを始め、サイバーホビー社のディテール表現力により、各部の溶接跡、ボルト穴、キューポラ部の細部などのディテールが細かく再現されています

●「88mm戦車砲 KwK36」の砲身は、前後方向に3分割されています
　・ マズルブレーキは別パーツで、3パーツの構成により内部構造も再現
　・ 防盾は、前後方向に4分割式となっており、先端の装甲スリーブにはネジ穴が彫刻されています
　・ 防盾（砲身）は、完成後も上下可動式とすることができます

●砲塔は左右分割式で、天板は別パーツとなっています
　・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ 後部脱出ハッチ、ピストルポート、側面の視察スリット部は別パーツにて再現
　・スモークディスチャージャーのステーのベース部分には、プレートが貼られている状態が再現されています

●車長キューポラは、左右分割式で天板部分は別パーツとなっています
　・ 視察口がモ－ルドされています
　・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます

●砲塔後部のゲベックカステンは一体成型で、スライド式金型により外部のリベットも再現
　・ ゲベックカステンの蓋は別パーツで、開閉状態が選択できます

【 車体上部 】
●車体上部は、各部の装甲板の厚みの表現の他、エンジングリルの特殊な形状が表現されています

●車体上部は一体成型されており、戦闘室前面パネル、車体前部パネルは別パーツとなります
　・ 後方のエンジングリル部は別パーツで、その形状を正確に再現するために上下分割式となっています
　・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
　・ 車体上部には牽引ワイヤー及びクリーニングロッドの固定ベースがモールドされています
　・ 車載工具類の接着用のダボ穴はパテなどで塞ぎます（「ガールズ＆パンツァー」の「西住まほ」搭乗車には車載工具類が装着されていません）

●戦闘室前面パネルは、操縦手用装甲クラッペ、前方機銃マウントは別パーツとなっています
　・ 操縦手用装甲クラッペの内部の防弾ガラスを再現するクリアーパーツが付属
　・ 前方機銃は4パーツで構成、完成後も可動式とすることができます

●車載工具類は、固定具も含めて一体成型となっています

●後部のエアフィルターは前後分割式で、天板部分は別パーツです
　・ エアフィルターのパイプは、表面の細かな模様を再現、捻れた形状も表現されています

●サイドフェンダーは左右各1パーツで再現されています

【 車体下部 】
●車体下部は、その複雑な構造となる足周りを中心に一体成型されたパーツ構成により作り易さが考慮されています

●車体下部は、バスタブ式に一体成型されており、これに側面パネル、後部パネルを貼り付ける構成となっています
　・ サスペンションアームは車体下部に一体成型されています
　・ 転輪は列ごとに一体成型されており、一番外側の転輪は個別にパーツ化

【 履 帯 】
●履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
　・ センターガイド部の肉抜き穴が開口処理されています
　・ 履帯は、接地部分に滑り止めパターンがない「タイガー1」の初期型通常履帯を再現、モデルカステン製「ティーガー 1型 戦車用履帯 （初期型） （可動式）」がこれに対応しています

【 後部パネル 】
●車体後部パネルは一体成型となっています
　・ 車間表示灯がパーツ化
　・ 排気管は上下方向に4分割されています
　・ 排気管カバーはプラパーツにて再現


●操縦手用装甲クラッペの防弾ガラス部などを再現するクリアーパーツが付属


【 塗装とマーキング 】
●「タイガー1」のマーキングとして、「ガールズ＆パンツァー」の黒森峰女学園1種類の塗装例が説明書に記載されています
　・ 黒森峰女学園 212号車

●説明書の塗装例に基づく、校章マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
　・ デカールのプリントはカルトグラフ社製

●「ガールズ＆パンツァー」のステッカーが1枚付属しています

●パッケージ側面には、1/35スケールの「黒森峰女学園」のメンバー（「西住まほ」「逸見エリカ」）のイラストがプリントされています


●2013年 内容一部変更 「ガールズ＆パンツァー版」新製品


---------------------------------------

【 「ティーガー1 黒森峰女学園ver. （ガールズ＆パンツァー）」のワンポイント 】

●「ガールズ＆パンツァー」に登場する「タイガー1」は、タミヤの旧「タイガー1」がデザインベースとなったようで、「極初期型」の特徴を持つ「初期型」となっています
　・ 防盾とエアフィルターは「極初期型」、履帯交換用ワイヤーの固定具の配置は「中期型」以降のタイプです

●一番目立つのが、照準口部分の段差がない防盾で、これは説明書には指定はないもののキットには不要パーツとしてセットされています

●劇中の車体上部の車載工具類は牽引ワイヤー、履帯交換用ワイヤーも含めて一切装備されておらず、その固定具のみが描かれています
　・ 工具類の固定具は描かれていますので、各社から発売されている「タイガー1」用のエッチングパーツ（「初期型」用が基本ですが、前述のように履帯交換用ワイヤーの固定具の関係から「中期型」もしくは「後期型」用が望ましい）を利用しても良いでしょう

●また、「初期型」の車体各部に装備された「Sマイン発射機」は装備されておらず、砲塔にはスモークディスチャージャーが装着されています

●もっとも、このような仕様の違いを探求することはAFVモデルの楽しみでもありますが、模型を完成できなくなるという要因にもなり、作品自体も型式の違いを重点としてものではないので、キットをこのまま「ガールズ＆パンツァー」仕様として楽しむ方が良いでしょう